ゆきゆきさんの映画レビュー・感想・評価

ゆきゆき

ゆきゆき

ARIA The BENEDIZIONE(2021年製作の映画)

4.0

姫屋の伝統と未来、アニメ本編では描かれなかった藍華のプリマ昇格の物語。回想ばかりにしてお茶を濁すという選択もあるだろうに、本編の出来事の隙間を拾い上げて、しっかりと「現在」の話にしているのが良い。>>続きを読む

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

2.0

テーマソングのアレンジってゴードン・グッドウィンが手掛けてたんだ。わー懐かしい。大学時代にビッグバンドでジャズポリスとか演奏したなー・・・。

で、本編。B級映画狙いの球を大幅に外したようなクソ映画。
>>続きを読む

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.8

何よりもベティ・デイヴィスの鬼気迫る狂女っぷりが素晴らしい。演技だとわかっていても、彼女に対する不快感が心から湧き上がる。ジョーン・クロフォードの怯えた演技は本心かもしれない、と両者の確執を知った後だ>>続きを読む

マーティン/呪われた吸血少年(1978年製作の映画)

3.7

自称”吸血鬼”のマーティンの物語。吸血鬼という設定が特異なだけであって、映画の質感としてはホラーというよりアート映画に近い感じで、自分好みなアウトサイダーの物語。

マーティンは生き血を求めるが、その
>>続きを読む

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

2.8

この映画に込められたメッセージは、自身の身の振り方を若い内から考えておかないと老人になったときに大変なことになるぞ、という若者への啓発なのではないだろうか。

オープン・ユア・アイズ(1997年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

見てる最中は終始主人公の妄想だとか、医者が黒幕で主人公を陥れるために周りの人間と組んでいた・・・などと推理していたが、冷凍睡眠中の夢だたっというのはちょっと肩透かし感もあり。とはいえ、伏線はちゃんと回>>続きを読む

ビロウ(2002年製作の映画)

3.5

潜水艦という海中の密室が舞台のサスペンス・ホラー。

海で亡くなった者たちの祟りという題材自体は古の航海時代からあるもので、それが(第二次大戦当時の)最新の潜水艦の中で巻き起こるのが面白いですね。劇中
>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.2

クロエ・ジャオ監督のこれまでの作品とアメコミヒーロー映画の印象が繋がらず、不安半分で見たのですが杞憂でした。むしろ納得の抜擢ですね。

エターナルズのメンバーは10人いる上にそれぞれが複雑な過去や背景
>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.5

ドゥニ・ヴィルヌーヴ版を見た後に鑑賞。うーん、これは確かにカルト映画だ。

まず初っ端から登場するスペーシング・ギルドの航宙士のビジュアルに度肝を抜かれる。喋る脳みそというか肥大化したウーパールーパー
>>続きを読む

スーパー!(2010年製作の映画)

3.5

この世の悪を懲らしめる為、攫われた妻を助け出す為、男はスーツをまといヒーローとなる。武器はレンチで道行く悪人の頭をゴチン。力業すぎる。

ヒーローなんて一見すばらしいように見えても、そこに道義と社会か
>>続きを読む

リベリオン(2002年製作の映画)

4.0

舞台は人間の感情を抑制し、争いごとがなくなった未来の管理社会。市民は強制的にうつ状態になる薬を摂取し、絵画や音楽など人の感情を喚起させる一切の物は処分され、違反者は容赦なく処刑される。わかりやすいディ>>続きを読む

デモリションマン(1993年製作の映画)

3.5

シルヴェスター・スタローンにウェズリー・スナイプスにサンドラ・ブロック、まさにザ・90年代アクション映画といった配役。

デモリション(=破壊)とわざわざ名付けなくても、この暴れっぷりはスタローンの通
>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.7

フィクションとして描かれたことが現実を侵食し、虚実入り混じる展開となる・・・自分好みな作品です。

佐和子は夫である俊夫に対して漫画を通して自分という存在を投げかけており、かなり不器用な女性であるよう
>>続きを読む

マックィーンの絶対の危機(ピンチ)(1958年製作の映画)

3.2

後の大スター、スティーブ・マックイーンの初主演作品。B級モンスターパニック映画です。
制作が1958年ということで特撮はかなりちゃっちい。人食いアメーバに人が絡まれてもワーキャー言うだけで捕食シーンは
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

「砂漠の惑星」「帝国と反逆者の戦い」「選ばれし戦士」など諸々の要素がスター・ウォーズを始めとする数々のスペースオペラを想起させるが、原作の年代的にはこちらが源流なんでしょうね。後発作品の強烈な映像化に>>続きを読む

呪われの橋(2020年製作の映画)

2.8

POVものかと思ったけど、4年前の肝試しの夜に学生たちが亡くなった事件を調べるアナウンサー視点の現代パートと、過去の事件の顛末が交互に描かれる劇映画。
脅かし方や恐怖描写はまあ普通。とはいえ一捻りする
>>続きを読む

ファンタズム IV(1998年製作の映画)

2.5

IIIのラストからそのまま続くシリーズ4作目。話は繋がってるけど、ねえティムは?前作のラストで攫われたあの少年は?完全になかったことになってるよー。
そこから来る?なシルバースフィアや車の大炎上、レジ
>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.7

高校生、映画、恋、タイムトラベルと青春映画の美味しいものを詰め込みましたな作品。はい大好物です。

作品の根底にあるのは、パンフレットで監督が言ってるように『ウォーターボーイズ』や細田守版『時をかける
>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.2

原作漫画は未読。映画視聴のみの感想。
森田の立ち位置が不安定。感情のままに人を殺す殺人鬼を突き放すかのように描いているが、彼が人を殺すきっかけとなったいじめの描写も何度も出てくるので、感情移入はしたく
>>続きを読む

ミラノカリブロ9(1972年製作の映画)

3.5

イタリア版「仁義なき戦い」を思わせるクライム映画。
金の行方を追いつつ、自らの潔白を証明するために組織の仕事をする男。その過程で判明する裏切り。乾いた暴力が支配する映像はとても好み。
マフィアは用済み
>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.0

90年代ダンスミュージックがフロアに鳴り響く中、披露されるダンサーたちのパフォーマンスはすばらしい。
後半のLSD混入パーティーになってからの悲惨さは何というか・・・。
観客の不快感を煽っていくのがこ
>>続きを読む

鬼手(2019年製作の映画)

3.8

『神の一手』で主人公が独房の壁越しに対局した伝説の棋士「グィス」の誕生の物語。

『神の一手』が囲碁勝負に勝って拳で殴る展開だったのに対して、今作は対局に重きを置いたシリアスな復讐譚。殴り合いのアクシ
>>続きを読む

ファンタズム III(1993年製作の映画)

3.2

IIから話は続いてるけど、前作のこと全部台無しにしてない?主人公のマイクも顔変わっちゃてるしさ(Iのオリジナルキャストに戻っただけ)。

相変わらずの白昼夢感とド派手な自動車爆発は健在。シルバースフィ
>>続きを読む

ヤコペッティのさらばアフリカ(1966年製作の映画)

-

これが本当に当時のアフリカの現状か?
ドキュメンタリーというには画作りがスキャンダルすぎる。
やらせが多分に含まれている指摘も納得。まあ、それがヤコペッティなのだけど。
このような「いかがわしい」映画
>>続きを読む

キスキス,バンバン(2005年製作の映画)

3.8

俳優に間違えられた泥棒と売れない女優とゲイの私立探偵が、ひょんなことから令嬢殺人事件に巻き込まれる。
冒頭からメタ視点のナレーションが入ってこの映画の方向性は理解。あの「ナイスガイズ」の監督だもんな。
>>続きを読む

エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

3.4

奇妙な人探しの依頼がやがて自分が何者なのかという探求へとつながっていく。アイデンティティークライシスものといってもいいのだろうか。
オカルト地味た真相は賛否両論だろうが、捜査の過程や人物描写や主人公の
>>続きを読む

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

タイトルは旧約聖書に出てくる「ヤコブの梯子」ということで、結末は推測通り。つまりは現代ニューヨークの描写の全てはジェイコブの今際の夢ということだろう。ここで彼が生き延びたとしても、その後にあるのは家族>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

「将来を約束された若者がこんなことで・・・」の言葉は加害者と被害者では全く違う意味で投げかけられる。「こんなこと」で将来の全てを奪われた女性の復讐譚。

リベンジムービーは過去に多く作られてきたが、今
>>続きを読む

ファンタズム II(1988年製作の映画)

3.5

白昼夢的な話から一転して正統派ホラーになった2作目。
舞台も片田舎を飛び出し、トールマンを追って西へ東へ。どうやら奴は様々な場所で次々と死体をドワーフに変えて、最後は街ごと荒廃させてしまうらしい。スケ
>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.6

クロエ・ジャオ監督が描く、1人のカウボーイの人生の喪失とその後の物語。

劇中の出来事はほぼ実話であり、主演を務めるのも事故の当事者の青年であるという演出方法は、『ノマドランド』を見ていなかったら信じ
>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

裏社会に生きる人間が事情があって表社会で生活することになる・・・という設定はしばし見るが、この世界の殺し屋は表の顔を持つことがデフォルトになっているという点がまず面白い。福利厚生良し、寮完備。なんだこ>>続きを読む

屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

3.2

被害に合うヒロインが臨月妊婦という時点で嫌らしい映画である。その嫌らしさは第1の被害者が出るに至って頂点となる。「この映画の結末に救いはないんだな」と察せられる。

しかし残念ながら、それ以後の展開は
>>続きを読む

ファンタズム(1979年製作の映画)

3.2

幻想なのかSFなのか不思議な味のホラー映画。
両親と兄を失い、独りぼっちとなってしまった主人公の少年が見た白昼夢のようにも思える。
箱の中で蠢く指先の特撮や無人車とのカーチェイスなど、低予算にしては割
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

成長が異常に進んでいるという点を除けば、浜辺の出来事は現実にも起こりえること。妊娠、出産、夫婦の諍い、突然の死・・・。さっきまで子供だったはずが、身体の成長に心が伴わず、気づけば自分も大人になっている>>続きを読む

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.7

愛する人を失ってバカやる親父を息子がぶん殴る映画はいいですね!
話としては強引な部分もありツッコミどころも多いんだけど、派手なアクションシーンで帳消しです。
水の表現が綺麗で印象に残りましたね。

ルチオ・フルチのマーダロック(1985年製作の映画)

3.0

ウジ虫も脳漿もぶちまけない、ルチオ・フルチの魅力9割減な作品。
ダンス学校というシチュエーション、光の点滅を多用した演出、音楽がプログレミュージシャンとまるでダリオ・アルジェントかと思うようなジャーロ
>>続きを読む

>|