湯っ子さんの映画レビュー・感想・評価

湯っ子

湯っ子

HOW TO HAVE SEX(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずーっと乱痴気騒ぎ。その中に、仲良しグループの中の微妙なパワーバランスや、旅先で別のグループと出会った時の不安定な関係性を描いていた。絵面はパリピ全開なのに、とても繊細な映画だった。
性的同意の話でも
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

「初恋の悪魔」の鈴之助から林遣都を追ってきました。のんも好きだし。でも、ずっと手が伸びなかったのは、みんな大好き「勝手にふるえてろ」にハマらなかった私だからです。なんでかというと主人公ヨシカおよび松岡>>続きを読む

小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.3

麦のように、ロバのように、土のように生きる。土埃や泥にまみれる人のうつくしさ、きよらかさよ。

休日が夫と重なると「えー、(家に)いるの?じゃあ私は出かけるか…」となってしまう自分のことは棚に上げて、
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アネット(2021年製作の映画)

2.6

「ポンヌフの恋人」とか「汚れた血」とか、レオス・カラックスって人気あるよねー、観たことないけど。な私なんですが、アマプラにこちらをおすすめされたので観てみました。

なんだかただならぬオープニングには
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草原の実験(2014年製作の映画)

4.0

「セリフがない」ということと、「映像と主演の少女がとても美しい」ということしか情報がないまま観たら…、強いメッセージとともに、ラブストーリーでもあると思った。少女は運命を自ら選択したのだと思う。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.0

心が深呼吸しているような、不思議な快さがあった。仄暗く鈍い光に包まれた廃墟に、滴る水に慰められるこの心は何なのだろう。

難解な作品というイメージが強すぎて、ずっと敬遠していたのだけど(思い出話参照)
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恋するピアニスト フジコ・ヘミング(2024年製作の映画)

-

幸せな時間だった。フジコさんのピアノと、飾らない言葉が全身に沁みて、喜びで満たされた。老いた猫みたいなフジコさん。グローブみたいに大きくてしわしわの手から、キラキラと輝く宝石みたいな音色があふれ出すさ>>続きを読む

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.2

名作とは聞いていたけど、本当に良かった。いわゆるウェルメイドというのかもしれないけど、ちゃんと血が流れてる映画だと思った(実際、流血もちょっとだけある)。ずーっとおっかない顔していて容赦ない父ちゃんと>>続きを読む

国境ナイトクルージング(2023年製作の映画)

5.0

もう大好き。サランヘヨだし我爱你だよ。
私もいつだったか、こんな夜を過ごしたり、こんな夜明けを迎えたことがあったような気がするし、こんな風な瞬間がまた訪れることを、こっそり願ってしまう。この3人は若い
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砂の女(1964年製作の映画)

4.5

またすごい映画を観たぞっていう興奮がやまない。その一方で、私にとっての映画もまたこの作品の中に出てくるラジオみたいなものなのかなとも思え。だからといって私は絶望なんてせずにこうして言葉を連ねる、飼い慣>>続きを読む

辻占恋慕(2020年製作の映画)

3.8

とかく電流がバリバリしていた。この作品を観て本当に電流バリバリするくらいの衝撃を受けた人もいるのかもしれない。私は冬にセーター脱いだ時の静電気くらいのバリっとはあった。シンガー「月見ゆべし」ここにあり>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.2

これが’90年代東海テレビ製作の昼ドラマであれば、それなりにハマって観ていたと思います。



極私的東海テレビ製作昼ドラ・ベスト3
1位 その時がきた(1997)
主演・大谷直子
2位 ラストダンス
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.7

「ブラック・スワン」の元ネタとして有名なこの作品をずっと観たかった。U-NEXTに入っていたので早速。

ヒロインは愛らしく、アイドル時代の衣装はまるでプレゼント用のラッピングみたい。群がるファンの男
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ふたつのシルエット(2020年製作の映画)

3.7

曇り空の下、再会した恋人たち。現在と過去、思い出と現実とまぼろしが、寄せては返す波のように。
私が好きじゃなくなって別れた人には、私はなんの興味もないし、私を好きじゃなくなって別れた人は、私になんの興
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ミナ(1993年製作の映画)

3.9

公開当時、おしゃれ映画としてPRされていた気がする。実際、ファンタジックな演出やパリジェンヌらしいファッションで、おしゃれ映画の顔はしている。でも、最後まで観てみたらとんでもない地獄映画だった。
ミナ
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バッカス・レディ(2016年製作の映画)

4.0

「水は低きに流れ、人は易きに流れる」とは孟子の言葉だそうで。
流れ着いた先にソヨンさんはいて、流れてきたものを全部受け止めてしまう。終盤、なぜソヨンさんがそんな生き方をしてきたのかが、わずかな会話から
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.3

バービーとケンみたいなふたりのラブコメをなぜ今作ったの?残念ながら、その答えは見出せず。
シドニー・スウィーニーのことは応援しているので、良い作品に出会ってほしい。

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

3.8

不思議な映画だった。乾いた土地と青く澄んだ海?湖?の、見たことないコントラスト。そこでひたすら訓練に励む若き外国人兵たち。美しい肉体が規則的に躍動する、ずっと見ていられるなと思いつつ得意のウトウト。ガ>>続きを読む

インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

4.3

私にもっと知識があれば、もっと面白かったんだろうけど、ユメミーワールドものとしてすごく面白かった。ちゅるんちゅるんでぷるんぷるんな、プリン・アラモードみたいだったチュルパンちゃんが、エスプレッソみたい>>続きを読む

花嫁はどこへ?(2024年製作の映画)

4.0

笑って泣けて、幸せな気分になれる。キリリ美女とおぼこ美女の花嫁取り違え。インドでは嫁が夫の名前を呼ぶこともできないってどういうこと?ヴォルデモートなの?
アーミル・カーンのプロデュース作品らしく、明る
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海街diary(2015年製作の映画)

3.6

原作の設定を借りて、古くて風情あふれるお屋敷に暮らす美しい四姉妹と美しい鎌倉を愛でる映画。ドラマ仕立てのCMをまとめたような作品に感じました。海外の人に日本の美しさをアピールするには良い映画なのでは。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

再鑑賞。フィルマを始める前にスマホで観たので、けっこう忘れていた。ジョーの回想から始まる物語なので、時系列がバラバラで、たまにん?となる。先に’94年版を観ておいてよかった。
’94年版と何が違うって
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若草物語(1994年製作の映画)

4.0

少女の頃、おそらく児童向けにアレンジされた愛蔵版「若草物語」を何度も繰り返して読んでいた。大型で美しいカラーの挿絵がたくさん入っていたその本が大好きだった。つい数年前、その本のことを思い出して実家の母>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

乾いた土が水を飲み干すみたいに、深く胸に沁みる映画だった。映像になっているのは優しい場面ばかりだけど、壊れやすい心を持った者たちには、きっとその裏に何倍ものしんどい時間がある。だからこそ、ともに星空を>>続きを読む

クルーレス(1995年製作の映画)

3.8

面白かった〜!'90年代の「エマ」。お話の筋はけっこう忠実だけど、コメディに全振りしてる。ヒロインのシェール(名前はエマじゃないのよ)ことアリシア・シルヴァーストーンがめちゃくちゃ可愛い。美人でお金持>>続きを読む

プライドと偏見(2005年製作の映画)

3.2

原作を読んでないからわからないんだけど、この作品を観る限り「結婚は「(男性の)カネと(女性の)カオの等価交換」ということと、「たくさんきょうだいがいれば、お気に入りの子とそうでもない子がいる」という至>>続きを読む

EMMA エマ(2020年製作の映画)

4.0

ジェイン・オースティン原作の作品に触れるのは初めて。やっぱり、長く愛される古典というのは面白いんだなぁ。たぶん、この映画はもろもろアップデートはされているんだとは思うけど、主人公がちゃんとジタバタして>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

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むむう〜、いわずと知れた有名作、物見遊山で映画館に駆けつけましたが、いちげんさんお断りって感じでサッパリ…、香港みたいな街並みと神秘的な音楽はうわーっとなりました。

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

また、謎のままずっと心に残りそうな作品に出会った。ラザロのどこまでも澄んだまなざしやその存在の不思議さ、前半の美しい村の風景は寓話のようだけど、私にはとても皮肉で怖いお話に思えた。

ラザロというのは
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チャイコフスキーの妻(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

全編まんべんなくウトウト…、でも、ほとんどがアントニーナのリアルと精神世界が混在する悪夢みたいなシーンの連続なので、おいてきぼりになることはなかった(と思う)。
でも、終盤にこの映画の集大成みたいなシ
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

2.0

衝撃的で美麗な映像に退屈はしなかったけど、最終的な感想は「エル・ファニングはミスキャストじゃないかな…」しか残らなかった。

ジャングル・フィーバー(1991年製作の映画)

4.0

軽妙でコミカルな導入部から、まるで転がる石のように物語が加速していく。
裕福で妻子ある黒人男性と、派遣社員としてやってきたイタリア系白人女性の不倫の恋がきっかけ。コミュニティや家庭の中でさまざまな騒動
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はなればなれに(1964年製作の映画)

3.3

後出の作品に多大な影響を与えたというこの作品、U-NEXTにやってきたので鑑賞。
私の過去鑑賞作品の中では、「ドリーマーズ」でのルーブル駆け抜けシーン、終盤の「脚のない鳥」についての詩は「欲望の翼」に
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.5

登場からもう釘付け。カナ!ていうか河合優実!よい!好き!魅力的すぎてずーっと見てたい。予測不能の行動、しなやかで自由な身のこなし。
カナが観ている動画がナミビアの砂漠なのかな。オアシスにシカみたいな動
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風が吹くとき(1986年製作の映画)

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怖かった…、
老夫婦の会話は、どこまでも能天気なようでいて、本当は全てわかっているようにも思える。
地球や宇宙空間まで及ぶ環境破壊というマクロな恐怖と、お皿が洗えないとかトイレが使えないとかのミクロな
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フォー・ウェディング(1994年製作の映画)

3.4

大昔に観たような…?アンディ・マクダウェル好きだったけど、このヒロインはマズい!私は映画の中のわりとダメな人はキライじゃないほうなんだけど、こいつはあかん!しかも「ダメな人」というより「ミステリアスな>>続きを読む