湯っ子さんの映画レビュー・感想・評価

湯っ子

湯っ子

アルジェの戦い(1966年製作の映画)

-

こういう事実を前にすると、戦争はいけない、戦争は愚かだ、の一辺倒じゃだめなんだと思ってやるせない。だけど同時に、それを言い続けないといけないとも思う。民衆の意志がひとつになる力をこうして見せつけられて>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.0

このヴァカンスが特別なのは、この旅をきっかけに、愛すべきズッコケ3人組の人生がちょっと変わるだろうっていう予感で終わるから。
この映画をみているあいだ微笑んでいた私の心が、映画が終わってから劇場を出て
>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.8

YouTuber界隈はよくわからないけど、長男経由で知った「あめんぼぷらす」の野球部あるある動画は好きです。ヘタな野球映画よりもリアルで、ちょうど良いさじ加減にグッときたりキュンとするポイントがあって>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.6

自殺するする詐欺みたいな主人公が、愛する人と出会ったり、優しい人々との巡り合わせで生きる喜びを得る、みたいな話。
そこそこ笑ったし楽しめたけど、「敗者三部作」でどんな困難にもめげず、とりあえず自分でな
>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

2.9

壮大なロケーションと素晴らしいCG、IMAXならではの迫力ある音響は堪能しましたが、やっぱり原作を読んでないとダメですね。お話に入れ込めなかった。たぶん、それぞれの旅の仲間たちにも背景があっていろんな>>続きを読む

浮き雲(1996年製作の映画)

4.2

敗者三部作、一作め。当時、劇場で観たんだけど、やっぱりまったく覚えてなかった。だけど何かほんわりとしたあたたかさだけは残っていた。
三作を遡ってぜんぶ観て、敗者三部作というのは敗者復活戦の話なんだなぁ
>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

4.5

いや〜面白かった!カウリスマキでは寝るのもあり、と思ってたのに寝る暇なかった。
いつものゆったりテンポではあるものの、この主人公はけっこう行動的だから、たくさんの人との出会いがあって、出会う人々もそれ
>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

3.8

カウリスマキの「敗者三部作」これは三作目だったのね…、ここから観てしまった。「浮き雲」は当時劇場で観たけど、内容は忘れてしまった、また観よう。
この4コマ不条理マンガみたいな世界観、なんか心地いいんだ
>>続きを読む

バタアシ金魚(1990年製作の映画)

4.0

近頃私のタイムラインで立て続けにみかけた本作が懐かしくて、再鑑賞。
思えば少し前、「ラブバトル」という男女が取っ組み合いのケンカをする映画に惹かれて観たのも、この「バタアシ金魚」でのカオルとソノコの容
>>続きを読む

鬼火(1963年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アランは最大の敵である自分自身に殺されたってことなのかしら。

7月23日、僕は死ぬ。そう決めたアランが、旧友を尋ね歩く。迎える旧友たちはみな優しく、どの女も彼に対して色めき立つ。陰鬱で恨みがましいこ
>>続きを読む

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

3.8

このジャケットが気になってclipしていた作品。
つい先日観た「パリ13区」の「似ている作品」でみかけて気になったので鑑賞。

私、大阪って行ったことないんです。父のふるさとの三重、修学旅行の京都・奈
>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.6

ゴダールの訃報を受けて。本作を観てないのは、映画好きのはしくれとして、必修科目を取ってないような気がしていた。こんな機会でもなければ、たぶんこのままスルーだろうから、というわけで初鑑賞。
ジャン=ポー
>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

4.3

美しいモノクロ映像と、ビルの窓が光を反射するみたいな、街のあかりが順番に灯っていくような音楽が心地よい。泳ぐみたいにパリを行き来する3人の男女は、それぞれにいびつで、どこか空虚で、だけどこの浮遊感はち>>続きを読む

シャイラク(2015年製作の映画)

4.0

「シャイラク」とは、シカゴとイラクを合わせたスラングなんだそう。
ギャングの抗争が絶えないシカゴで殺害された死亡者数が、同年イラクやアフガニスタンに派遣されたアメリカの兵士の死亡者数を上回ったらしい。
>>続きを読む

がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

3.9

ハチャメチャでドタバタなコメディなのに、なぜかとてもリアルを感じるという不思議な映画だった。
主人公は飲んだくれの監督でもあるし、個性豊かな子供たちでもある。弱小チームに、昔はそれなりに活躍していたけ
>>続きを読む

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

3.6

旅立ち前夜ものの元祖なのかな?
「ファンダンゴ」、「スタンド・バイ・ミー」「ブックスマート」等、後に続くたくさんの作品を連想させる。
メガネ君が「つくってワクワク」のワクワクさんに似てる。知り合いにも
>>続きを読む

最終頁(2021年製作の映画)

-

私も数回しか行ったことのない古本屋さんだけど、素敵なお店だった。扉を開ける時のちょっとした緊張感とそれを上回るワクワク、並んだ本を見回して、探して、その日の一冊を探しあてる楽しさは特別。同じ商店街にビ>>続きを読む

長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年製作の映画)

4.0

錆びて寂れて煤けた建物と豊かな緑、濁った広くて大きな河。劇伴はなく、人物たちの言葉は少なく。
静かな文芸作品ぽさを裏切る、ちょいちょい挟まれるシュールとオモシロ。最後のほうは、「あっ、ここ出るぞ…」な
>>続きを読む

帰れない二人(2018年製作の映画)

3.8

ジャ・ジャンクー監督作品は初めて。なんだろう…不思議な空気感の映画だった。
日本に似てるようで似てない、懐かしさも新鮮さも感じるような中国の風景をたくさん見られて、ちょっと旅行気分にもなれたりして。
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

4DX初体験!
わかるようなわかんないような、でも面白かった〜!これからみなさんのレビューや解説を読むのが楽しみ。
エンドロールの背景の色の移り変わりに、30年越しの“Do the right thi
>>続きを読む

鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)

4.0

CMで「なめたらいかんぜよ!」と啖呵を切る夏目雅子が印象深く、のちに鬼龍院花子が夏目雅子ではないと知り。実際観てみたら、夏目雅子でもなく鬼龍院花子でもなく、鬼政こと仲代達矢の映画だった。
鬼政は土佐で
>>続きを読む

怪異談 生きてゐる小平次(1982年製作の映画)

4.0

幼なじみの3人、今ではおちかと太九郎は夫婦、小平次はおちかに横恋慕。
小平次はおちかに「俺の女房になってくれ」と何度も言いにくるが、おちかはつれない。小平次の気持ちを弄ぶよう。でもどこか嬉しそう。
>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.9

レニングラード・カウボーイズがU-NEXTにやってきた!これを観たのは四半世紀ぶりくらいかも。
初っ端の「ポーリシュカ・ポーレ」であ〜これこれ!好き好き!ってなる。オフビートないなたいギャグは、そんな
>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

2.8

“BLOWUP”、どうしてこのタイトルが「欲望」になるのか。確かにこのジャケはカッコいい。真っ赤な背景に女に跨って写真を撮る男。そこへ味のあるフォントで「欲望」。これが「拡大」だったらちょっとピンとこ>>続きを読む

GO(2001年製作の映画)

5.0

なんじゃこりゃ、すごい傑作じゃん…
なんで今まで観なかったのか後悔。そして食わず嫌いしたままじゃなくてよかったという気持ち。
窪塚の獰猛さと繊細さの危ういバランスがたまらん。そして素晴らしい身体能力は
>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

3.2

テクノミュージックと卓球、スピード感とコンパクトなスケール感が相性いい。原作は当時のスピリッツでチラ見するくらいだったんだけど、世界観の再現は成功してる気がする。スタイリッシュな演出の割に、意外と古典>>続きを読む

ラブバトル(2013年製作の映画)

3.8

これはまさにプロレスなんでしょうね。技をかける方とかけられる方、信頼関係がないとこれはできない。その上男女関係だから、まさに「肌が合う」としか言いようがない本能的に惹かれ合う間柄じゃないと。
あれだけ
>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

5.0

最高。大好き。いろんな私がいた。私が映画で観たいって思うものが詰まってた。共感と、甘すぎない現実と、ほどよい甘さのファンタジー。少し不恰好だけどとびきりキュートで、たまに血まみれ。大好き。

サード(1978年製作の映画)

3.2

そういえばこれ観たかったんだよね、っていう映画がU-NEXTに来てた。永島敏行好きだったんだよね、テレビでチラ見するくらいだったけど。夜中にこれテレビでやってたの、目覚ましかけて観ようと思ってたけど起>>続きを読む

ファンダンゴ(1985年製作の映画)

3.9

「馬鹿騒ぎ」っていうタイトルと、若い頃のケヴィン・コスナーが出てるってことと、なんかわりと有名な作品ということくらいの予備知識で鑑賞。楽しいんだけど、それ以上に切なかった。
つい先日観た映画にアニまん
>>続きを読む

ロボコン(2003年製作の映画)

4.0

小栗旬と長澤まさみのハグするシーンが見たかったのよぉ!と言っても、当代人気俳優ふたりのラブシーンではない。まだふたりとも初々しい頃の、仲間としての気持ちがあふれたハグなのよ。純粋に同志として喜びを分か>>続きを読む

わたしが発芽する日(2016年製作の映画)

3.8

上質な短編小説みたい。でも小説はもっと主人公に近いから、切なさとか寂しさにに寄ってしまう気がする。映像のいいところは、それを引いて見られるから、うずくまる彼女のそばにいる人をちゃんと確認できる。そして>>続きを読む

近頃なぜかチャールストン(1981年製作の映画)

4.0

喜劇と悲劇、情と欲、どったんばったんうるさくて猥雑で、やっぱり岡本喜八は日本のクストリッツァなのかなと思う、こっちのが先だけど。
不発弾の上に建つ邪馬臺荘に暮らす不良老人たち。合流する若者は、現代の感
>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

-

私が彼女たちと同じ17歳だったら、これを観てどう思うんだろう。きっと、オータムの駄目だったところ、悪かったところ、間違っていたところはどこだったのかを考えて、自分はそうならないようにしなくちゃ、って考>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

セブンで売ってるスイーツ、雪苺娘みたいな浮気相手と、全粒粉ビスケットみたいな妻の間で揺れるのは、塩せんべいみたいな男。妻は妻で、みたらし団子みたいな(たぶん)年下の男と浮気中。雪苺娘はやたらハリボー食>>続きを読む

>|