ヒトさんの映画レビュー・感想・評価

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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

2.0

「漫画」を再現することに始終していてまるで「映画」ではない。テンポも演出もテーマすらも存在しておらず、ただ漫画の内容を再現するのみ。このようなものを「映画」とは呼びたくない。「日本映画」の劣化を象徴す>>続きを読む

ブラックライダー(1986年製作の映画)

2.0

強盗プロ(リンダ・ハミルトン)に奪われた最新鋭のスーパーカーを同じく泥棒のプロ(トミー・リー・ジョーンズ)が奪い返す、という筋書きを聞くとおもしろそうじゃん!って思うけど、その超すごいスーパーカーは巨>>続きを読む

ニッポン国 vs 泉南石綿村(2017年製作の映画)

4.0

原一男は本当に「怒ってる人」が好きなのだなあ。良くも悪くも作為がなく淡々と事実を収めているだけなので、映画としての面白さはない。

獣人雪男(1955年製作の映画)

3.5

お話のプロットはほとんど「キングコング」の流用なのだが、そのおかげでなぜ「キングコング」が傑作なのか、そしてなぜ「ゴジラ」は偉大なのか再確認できた。

キングコングとの最大の相違点は、コング(雪男)を
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大巨獣ガッパ(1967年製作の映画)

3.5

「技術はなくても根性で勝負だ!」と言わんばかりに、みっちりと詰め込まれた熱海のセットが素晴らしい。セットの出来は東宝の怪獣映画を上回っている。ただ物語の方は安易で陳腐でどこかで見た話の詰め合わせといっ>>続きを読む

劇場版 BiSキャノンボール2014(2014年製作の映画)

2.0

BiSファンにとっては不愉快だろうしテレキャノファンにとっても退屈だろうし、誰も得しない組み合わせだったのでは。やっぱうんこ喰わんと。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿は戦争・環境など、さまざまな題材をテーマにしてきたが、「創作」もたびたびテーマとして用いられている。脚本を担当した『耳をすませば』では少女の作家としての目覚めと苦悩が描かれている。あの映画が胸を>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

はたしてアクションだけで映画は成立するのかという300億円かけた壮大な実験。残念ながらかなり退屈だった。アクションだけが自己目的化しサスペンスが失われているし、特にユニークがアクションをみせてくれるわ>>続きを読む

ゴルゴ13(1973年製作の映画)

2.0

ゴルゴ13というか、ただの高倉健というか…。女よりも仕事を優先する冷徹さがボンドシリーズと差異を図れていてよい。が、それ以外は凡庸な日本映画といった出来。革命前の美しいテヘランの町並みが拝めるのは楽し>>続きを読む

クライシス2050(1990年製作の映画)

1.0

神はなぜわれにこのような苦行を与え給うたのか。

二千本ほどは映画を見てきたとおもうが堂々のワースト一位です。

ネメシス(1992年製作の映画)

4.0

「サイボーグを倒すぞ」(お、ターミネーターかな?)
「体がサイボーグに…俺は機械なのか?人間なのか?」(ロボコップなのかな?)
「俺はもうサイボーグ狩りデカはやらねえ!」(ブレランか)
「君の胸
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ファイナル・オプション(1982年製作の映画)

1.5

過激派に潜入するSASの活躍を描く…はずがあまり活躍していない。アクションがクライマックスの大使館占拠にほぼ集中するため、主人公の見せ場はそれまでない。そのうえ潜入の仕方というのが過激派リーダーの女へ>>続きを読む

若き勇者たち(1984年製作の映画)

3.8

あまりにもテンポ良すぎる冒頭に心掴まれた。ただそれ以降はジョン・ミリアスの凡庸な演出もあって失速が否めなかった。

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

1.5

原作へのリスペクトというのは大事だが、リスペクトしかないとこうも退屈なんだなということを教えてくれる好例。数々の原作オマージュは映画を間延びさせるだけでむしろいらだちを覚える。さらに、1・2の人気キャ>>続きを読む

クリスティーン(1983年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

カーペンターの職人技が光る傑作。ナードの少年がプリマスに惹かれる前半から、次第に信頼できない語り手へとなり、クライマックスでは主人公の友人が主役になってしまう変則的な脚本を難なく完成させている。

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Xenogenesis(原題)(1978年製作の映画)

3.0

処女作にしてすごくジェームズ・キャメロンだった。巨匠と言われる人でも意外と無尽蔵に引き出しがあるわけではなくって、その人の性癖が色々なものに形を変えて現れているんだなとわかる。

不可能な世界への旅(1904年製作の映画)

4.0

ジョルジュ・メリエスといえば映画黎明期に「映像で手品をやろうとした人」として評価されがちだけれど、後年の作品は非常に映画として手慣れているしむしろワンカットの語り口はとても機知に溢れて創造的だ。
この
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舞踏会のあとの入浴(1897年製作の映画)

4.0

世界最古のポルノ映画。その情動は至極全うで当然の帰結だった。

ジェラシー・ゲーム(1982年製作の映画)

4.2

中年夫婦と若者カップルのスワッピング・ロードムービー。川上皓市の撮影が見事で靄の立つ北海道の森林から始まるカットはこれがロマンポルノかと疑うほどに、色が濃く美しい。予定調和に終わるかと思われたメロドラ>>続きを読む

Death Note/デスノート(2017年製作の映画)

1.5

よくあの傑作をここまで台無しに出来るものだ。
原作の美点を一つ一つ調べ上げてそれを虱潰しに的確に台無しにする改変の数々。まず、犯罪者が「心臓発作」で死んでいくという神秘性が魅力なのに、それを「ファイナ
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くすぐり(2016年製作の映画)

4.9

タイトルと題材からは想像もできないホラードキュメンタリー。インターネットに投稿された男性の「くすぐり動画」、その動画の真相を探るうちに、事件は巨大な権力と陰謀に飲み込まれていく。

小説より奇なドキュ
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消えた16mmフィルム(2018年製作の映画)

3.0

失われたフィルムを求めて。聞いたことない映画を聞いたことない男が持ち逃げしてしまった顛末を追う映画だが、身内話みたいなエピソードが多くドキュメンタリーとしての踏み込みも甘く感じた。フィルムを持ち逃げし>>続きを読む

ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-(2018年製作の映画)

4.5

アメリカにはプラグマティズムという考え方がある。当人が信じている「真実」はその人にとって”有用”ならば、それは「真実」であるという立場である。地球平面説を信じる彼らは、我々地球球体説者からみれば珍妙に>>続きを読む

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.0

衝撃のサンドウィッチ写真を投稿した男の子のツイッターを見てみたら、「でもバハマの海は最高だぜ!」と楽しんでいたようでよかった。

ファーストコンタクト: アマゾンの未接触部族(2016年製作の映画)

4.0

リアル食人族。野蛮と文明の邂逅と侵略。
しかし我々はポスト食人族の時代に入っているのかも知れない。

ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版(1978年製作の映画)

4.5

ダリオ・アルジェント編集版。でも
「ボンカレーはどう作ってもうまいのだ」