大学生です。完全自己満の感想メモと化してます。春は劇場作品を観ていこうと思います。
主役2人に負けることのない重岡大毅の存在感…
こういう恋愛映画は「憎々しいほど純朴で好きにならざるを得ないヤツ」がハマっているほど作品がグッと数倍面白くなるものですが、重岡さんの予想を上回るほどのドハ>>続きを読む
主人公があんぐり口を開けて涙を流すシーン、あのワンシーンでカルト作の匂いがプンプンしましたが、蓋を開けたら非常に正統派なホラーで見応え十分。観ていて嬉しくなってしまった。
伏線の置き方、映像・音楽の使>>続きを読む
いい歳した男と女が中学生のように恋でキャッキャしているのは、結婚が人生の最大のイベントだったこの時代らしくて、可愛くって羨ましい。
洋食屋で牛乳をこぼしながらサンドイッチを頬張る若尾文子の飾らないわん>>続きを読む
体験型ホラーに行き過ぎた結果、スティーブン・キングの陰湿な人間模様がおざなりにされてるようでウ〜ン… キャラクターの愛らしさは満点。大人になってからの方が楽しみですね。
久々に映像と音楽に呑まれる感覚を味わえて気持ちよかった。
キャラクター全員が救いようの無いほどリアルで見すぼらしいのに、監督の演出方法にかかれば、彼らも今の時代を生きるアイコンになってしまう。映像も良>>続きを読む
「血統」とか「大義」とか、大きいテーマよりも、こういう「人情」みたいな小さいけど一人の心情に比重が大きい方がSFはもっと面白くなるね。
SFって大きいテーマを描けば秩序が形成されて整頓された世界観にな>>続きを読む
人という生き物を愛し、生死を尊び、この世にある全ての知に好奇心旺盛なホドロフスキーという人物にいつも憧れる。普通の人には無いような、常に前に前に突き進むエネルギーを持った人。
そんな彼の性格をそのまん>>続きを読む
映画という映像と鑑賞者が向かい合う環境の暴力性を存分に楽しんじゃってる人、ラヴ・ディアス。
提示された映像に私たちがどう向き合い感じ取るか。エンドロールでそれまでの映像から解放されたとき、果てしない疲>>続きを読む
一種の諦めからくる「楽しければええんや」という単純な動機。でも本当は動機なんてなくてただ自分の快楽のため。
まぁ今の時代、みんな自分のためばっかだし観ててイタいのだけど、同時に彼らが潔くて清々しさも覚>>続きを読む
友人・妻が亡くなったショックから立ち直っていくヒューマンドラマかと思えば、中盤にかけてから「お待たせしました!フランソワ・オゾンです!」と言わんばかりにオゾン監督、本領発揮。
女が欲しいのか、男が欲し>>続きを読む
初めてのロウ・イエ作品。
監督のただただ撮りたい!という想いが強すぎて映画の文法を全て取っ払った映像は、むしろこの作品のテーマである「夢想」を体現していて、一瞬たりとも目を離すことが出来なかった…>>続きを読む
台湾ならではの空気が生み出す人情臭さや滑稽さが良い味出してる。
どのオムニバスも良かったですが、やはりエドワード・ヤン。彼に少年少女を描かせたら天下一という確信を得ました。
他のエドワード・ヤン作品に比べて、観客が能動的に映像に入り込むことができる作品。
どこまで目を凝らし自分の感性を研ぎ澄まして映像に没入できるか、試されている感覚。
そしてこういう作風と映画に没入しきれ>>続きを読む
普遍的な感情を想像付かぬ映像効果で情緒的に描いてきたドランさんですが、今回は果てしなくリアル。特にラストにかけては、ここまで真っ直ぐ描いてしまうのか!と。
しかし今回も音楽が素晴らしかった。「恋のマイ>>続きを読む
映画が流れると無意識にそのテーマ曲を口ずさんでしまう。
「あーあの曲!」と人を反応させるような曲を作る人たちは、マルチな才能を持ったすっごい天才ばかりなのだけど、そんな人たちも頭を抱えながらこういった>>続きを読む
散々言いふらしてるのですが、私は黒沢さんの作る陰湿な「風」と「影」の使い分けがとても好きで、今作はそれがいつにも増して強く描かれ、でもそれがエンタメ要素として昇華されていたので感激。
黒沢さんの映像演>>続きを読む
東京の雑多な人間模様をこんなにドギつく鋭く描ける監督、います?低俗で品もないけど、こんなにも今の東京の本質を描ける監督、わたしはみたことなかったぞ〜
大根さんの捉える感性をナメたらアカンですねぇ。
何のために戦っているのか、なぜ戦うべきなのか、神話を通して訴えられているのだけど、私のような普通の人間には遠い話に思える。小さな共感はあるけれど、作品自体への共感は薄い。
にしてもクリス・パインが非常>>続きを読む
音楽って何のためにあるんですか?という漠然とした問いを立てられたら、とりあえずコレを観させましょう。
なくても良い。耳を澄ましてその場を楽しむのも良い。だけど音楽があるのと無いのでは世界観は全く変わる>>続きを読む
「体験」によって映像と観客の距離感をグッと縮める。その「体験」がエセ臭くなくリアリティ溢れる「体験」に仕上がってるのは、ノーランさんの映像に対する狂気からか。
残酷なときに映る世界はこんなにも美しいの>>続きを読む
増村作品のパッケージデザイン、特にフォントが大好きなのですけど、今作のは色合いといいアングルといい特にお気に入り。
というわけで見た目から観てみようと思ったわけですが、ストーリーはまるでディズニー映画>>続きを読む
夏の終わりに観るには完璧すぎた。
会話に表れる矛盾のユーモア、芸術的な小僧の夢のシーン、暴力の中に垣間見える優しさ、低俗だけど気品ある日本文化…
北野さんの全てがグッと詰まってる。そしてそんな北野さん>>続きを読む
「狂気」という分野の作品において傑作。
物体と化した彼女の眼からもはや人間らしさは見当たらない。精神が崩れていくにつれて兎の肉は腐敗し、物体となった人が家に増えていく。肉体と狂気の関係性が顕著に描かれ>>続きを読む
精神が蝕まれていく様が淡々と描かれているが、ひとつひとつが気味悪い。彼女自身が狂い始める様子もそうだが、なにが気味悪いって周りの人間たちが一番気味悪いわ。
わたしたちはきっとしょうもないことに敏感になり過ぎているのかもしれない。
人生は色んな出来事に振り回されるから面白いし、色んな人と出会って言葉を交わすことによって、目に見えなかった価値を発見できる。あ>>続きを読む
ホラー作品を食わず嫌いして観てきませんでしたが、ホラーこそ「映画」が詰め込まれているのだとやっとこ気付きました。
ストーリー、映像、そして観た後に観客に襲いかかる絶望感。作品と観客の感覚的な距離感まで>>続きを読む
「そうして私たちはプールに金魚を、」を拝見してからこの映画を思い出さずにいられなくなった。
バカな仲間とイヤなヤツ、うるさい大人に見えない未来、いつもと同じ毎日。「あー。つまんね。」と誰も口にしないけ>>続きを読む
積み重なる不条理に悶々とするし、出てくるキャラクターが全員痛々しい。観ていて腹立たしくなる。だけど単にそれを「変態」やら「狂気」やらの娯楽的語彙に変換できない。だってそれが本当の「世の中」だし。
この>>続きを読む
見ると見られるの関係性。主人公の目つきは完璧狂ってる。
虚構の世界で暮らしていた主人公のイっちゃった感覚はもはやホラーなのですが、画としては非常に美しく仕上がってるのが不思議。ひとつひとつが画になって>>続きを読む
アイフォンで撮ったとは思えないほどのスピード感。でもアイフォンで撮るからこそ増す低俗さ。楽曲も監督がサウンドクラウドで探して付けたものなんだね。全ての演出方法がこの作品を説得付けて更に味わい深くさせて>>続きを読む
恥ずかしながら小津作品は変に構えてしまって未見のものが多い…ということでまずは親しみを持とうと弟・いさむちゃん目当てで鑑賞。
子供のわがままさが大人の関係を狂わせると思いきや、大人の関係もだいぶ子供じ>>続きを読む
「考えすぎなきゃ上手くいく」当たり前だけど忘れがち。
後半にかけて名言が詰まっている映画でした。思わずグッと来てしまったぜ。
デジタルの対比としてのフロリダとかガソリンっていう喩えも良かった。
映画館で2回も観たくせにどちらも途中で寝てしまうという暴挙を冒してしまったリベンジとして家で鑑賞。やっぱり映画館で観るからこそ興奮があるのかな…至って冷静に観てしまった。
どこからがファンタジーでリア>>続きを読む
原作は読んだことがあったので映像演出を楽しみに観てみたが、原作を更に盛り立てるような演出に出来上がっていて感心してしまった。これが世界のクロサワか…!
とにかく「視点」の転換が面白い。
三人が目配せす>>続きを読む
と、とんだホラーだなこれは…
出てくる三人のエゴが強くて困惑するわ…結局エゴで出来た幸福なんて、脆くて表層的でしかないが、こういう幸福は意外と日常にありふれてる。
映像内の「幸福」が強調され過ぎてスト>>続きを読む
日本人には無い歴史と感覚。だけど人間の本能的な部分が描かれていて全く理解できないわけじゃない。
特にレイブシーンからの海のシーンが良かった。「音楽」は自我の葛藤を描き、「海」は覚悟として描かれるのか。>>続きを読む