ユキユキさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ユキユキ

ユキユキ

学生です。完全自己満の感想メモと化してます。夏はヨーロッパ映画を漁ります。

映画(780)
ドラマ(1)

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.5

人を想い、人に優しくするということは自分を傷つけることでもあって…その現実を誇張することなく淡々と描いた作品。
結果として報われなかったことでもその経験は自分の中のなにかになるもんですよ

早春(1970年製作の映画)

4.5

映像に映る何気ない一コマの中に2人の思惑が隠されていて非常に文学的、さすがイエジーだ…としみじみ。
冒頭スーザンがマイクに掃除の仕方を教えるシーン、お互いを見る目つきとか太ももをちょっと近づけるとか、
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

原作は未読だけど言語感覚がバツグンに尖ってて素敵だし、俳優陣の嫌なほどのリアリティが作品に拍車をかけてるし、音響の使い方も素晴らしくて、この作品、恨めしいくらい好きだ…
もはやこれは私の物語であり、人
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ビリディアナ(1960年製作の映画)

4.5

追い求めてた理想が崩れ、理想を捨て本能に身を任せようとした矢先…最後のひねりがドラマ性たっぷりでなんて面白いんだ…ブニュエルらしいエロティシズムと宗教テーマも保ちつつ展開がどこまでもメロドラマ…最高か>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.8

死と生(性)。言語化するより明確に、直感に訴えかけるような描き方。映像の可能性を感じて本当に尊い……

皆殺しの天使(1962年製作の映画)

5.0

無意識に働く倫理観のせいで部屋から出れなくなってる人間たちの姿を、無意識の秩序が働いてる映画館という環境から見守る私たち…その構図がなんとも滑稽で可笑しくて仕方なかった。上映終了後は一目散に出口へと向>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.7

どこまで伝統を継承していくか、どこで捨てるべきか。「文化」のあり方について作品が作品自身に自問自答するような物語で、とうとう『スターウォーズ』も単なる大衆娯楽作品ではなくなったなと実感しました。

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

社会はそんなキラキラしてなくて、色んな思惑が混じり合ったクソな世界に他ならない。こんなに憂鬱で恵まれない世界なのにおとぎ話のように見えるのは一体なぜでしょう。
岩井監督、ちょっとひねくれた社会と人間の
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

4.0

豪華な食事も車も洋服たちも、全て取っ払って草っ原の中を歩いてみれば、彼らも結局ただの人間である。名誉や財産で人格があるように見えるけど、本能のままに生きている姿は私たちより動物臭い。
ブニュエル先生、
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.8

今年中に観れて良かった。しかも35mmで。
フィルムだからこそ映える人間の素朴さ。ユーモアと慈悲。感想を言おうと思えばいくらでも語れるけど、語るのは勿体ないというか、観て感じて欲しい。どうせ語ってもあ
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.4

竹内涼真にはそろそろ胸糞悪い人間に化けて頂きたい。岡田将生のように根性悪い役をやるとキラキラ度増しちゃう俳優になってもらいたいわ。

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

4.6

人間は倫理・道徳から逸した描写を見たい生き物であり、生きる上で逸することを欲している。野蛮くさくて恥ずかしいけど本当の話。だから人間って面白いんだよ〜〜

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.8

マイク・ミルズ作品で特に好きなところは、ひとりの人間を小さい歴史として描いているところ。物語ってある意味、点と点で繋がれた歴史を補うものでもあり、彼はその本質を理解してる監督。
今回も数人の歴史を振り
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.6

多様な価値観が溢れるいま、お互いのそれがぶつかり合うことは珍しいことではないし、その時に必要なのは自分の意思をはっきり貫くこと。そういう動じない反骨精神と自己を貫く意思をパンクから引き継ごうと描いたこ>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.9

割と娯楽作品として評価されてるのでどんなもんかと思っていたが、やっぱりドゥニ・ヴィルヌーブらしくて安心。
現実世界を疑い続けた監督が作るSF映画は普通のとは一味違う哲学的要素が孕んでいるけど、エンター
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

主人公の言動の節々に見えた「闇」が、切断的な回想シーンとしてどんどん明るみになっていく構成がすごく良かった。ケイシー・アフレックの演技も相まって物語全体にアップダウンを付けさせている。この構成から観客>>続きを読む

フランス組曲(2015年製作の映画)

3.5

戦時中の敵国同士の恋愛を通して「アイデンティティとは何か」を描いた作品でびっくり。もっと悲哀ロマンスかと思いきやまさかの社会学でした。人妻ミシェル・ウィリアムズはやっぱりエロい。

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.0

映像を通してでも伝わる油絵のねっとりとした質感がストーリーをより生々しく、人間(ゴッホ)の苦悩をリアルに描いていて、映像がストーリーを加勢させるとはこのことか…と息を呑んで観入っていました。
作品自体
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

2.6

主役2人に負けることのない重岡大毅の存在感…
こういう恋愛映画は「憎々しいほど純朴で好きにならざるを得ないヤツ」がハマっているほど作品がグッと数倍面白くなるものですが、重岡さんの予想を上回るほどのドハ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.2

主人公があんぐり口を開けて涙を流すシーン、あのワンシーンでカルト作の匂いがプンプンしましたが、蓋を開けたら非常に正統派なホラーで見応え十分。観ていて嬉しくなってしまった。
伏線の置き方、映像・音楽の使
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

3.7

いい歳した男と女が中学生のように恋でキャッキャしているのは、結婚が人生の最大のイベントだったこの時代らしくて、可愛くって羨ましい。
洋食屋で牛乳をこぼしながらサンドイッチを頬張る若尾文子の飾らないわん
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.5

体験型ホラーに行き過ぎた結果、スティーブン・キングの陰湿な人間模様がおざなりにされてるようでウ〜ン… キャラクターの愛らしさは満点。大人になってからの方が楽しみですね。

グッド・タイム(2017年製作の映画)

4.2

久々に映像と音楽に呑まれる感覚を味わえて気持ちよかった。
キャラクター全員が救いようの無いほどリアルで見すぼらしいのに、監督の演出方法にかかれば、彼らも今の時代を生きるアイコンになってしまう。映像も良
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

3.5

「血統」とか「大義」とか、大きいテーマよりも、こういう「人情」みたいな小さいけど一人の心情に比重が大きい方がSFはもっと面白くなるね。
SFって大きいテーマを描けば秩序が形成されて整頓された世界観にな
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.9

人という生き物を愛し、生死を尊び、この世にある全ての知に好奇心旺盛なホドロフスキーという人物にいつも憧れる。普通の人には無いような、常に前に前に突き進むエネルギーを持った人。
そんな彼の性格をそのまん
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立ち去った女(2016年製作の映画)

3.9

映画という映像と鑑賞者が向かい合う環境の暴力性を存分に楽しんじゃってる人、ラヴ・ディアス。
提示された映像に私たちがどう向き合い感じ取るか。エンドロールでそれまでの映像から解放されたとき、果てしない疲
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.2

一種の諦めからくる「楽しければええんや」という単純な動機。でも本当は動機なんてなくてただ自分の快楽のため。
まぁ今の時代、みんな自分のためばっかだし観ててイタいのだけど、同時に彼らが潔くて清々しさも覚
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彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

3.5

友人・妻が亡くなったショックから立ち直っていくヒューマンドラマかと思えば、中盤にかけてから「お待たせしました!フランソワ・オゾンです!」と言わんばかりにオゾン監督、本領発揮。
女が欲しいのか、男が欲し
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

4.3

初めてのロウ・イエ作品。
監督のただただ撮りたい!という想いが強すぎて映画の文法を全て取っ払った映像は、むしろこの作品のテーマである「夢想」を体現していて、一瞬たりとも目を離すことが出来なかった…
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光陰的故事(1982年製作の映画)

3.5

台湾ならではの空気が生み出す人情臭さや滑稽さが良い味出してる。
どのオムニバスも良かったですが、やはりエドワード・ヤン。彼に少年少女を描かせたら天下一という確信を得ました。

恐怖分子(1986年製作の映画)

3.9

他のエドワード・ヤン作品に比べて、観客が能動的に映像に入り込むことができる作品。
どこまで目を凝らし自分の感性を研ぎ澄まして映像に没入できるか、試されている感覚。
そしてこういう作風と映画に没入しきれ
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.8

普遍的な感情を想像付かぬ映像効果で情緒的に描いてきたドランさんですが、今回は果てしなくリアル。特にラストにかけては、ここまで真っ直ぐ描いてしまうのか!と。
しかし今回も音楽が素晴らしかった。「恋のマイ
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.9

映画が流れると無意識にそのテーマ曲を口ずさんでしまう。
「あーあの曲!」と人を反応させるような曲を作る人たちは、マルチな才能を持ったすっごい天才ばかりなのだけど、そんな人たちも頭を抱えながらこういった
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.9

散々言いふらしてるのですが、私は黒沢さんの作る陰湿な「風」と「影」の使い分けがとても好きで、今作はそれがいつにも増して強く描かれ、でもそれがエンタメ要素として昇華されていたので感激。
黒沢さんの映像演
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.4

東京の雑多な人間模様をこんなにドギつく鋭く描ける監督、います?低俗で品もないけど、こんなにも今の東京の本質を描ける監督、わたしはみたことなかったぞ〜
大根さんの捉える感性をナメたらアカンですねぇ。

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

2.8

何のために戦っているのか、なぜ戦うべきなのか、神話を通して訴えられているのだけど、私のような普通の人間には遠い話に思える。小さな共感はあるけれど、作品自体への共感は薄い。
にしてもクリス・パインが非常
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