yumegiwaさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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理論物理学者らしくinnocentなままのアインシュタインとそれだけではいられなかったオッペンハイマーの対比。(祖国を捨てた者/祖国に仕えた者)
多くの命を奪った原爆をスペクタクルとして描いて"しまっ
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暗殺の森(1970年製作の映画)

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お父さんの病院と盲人たちのパーティしてる部屋、建築に合わせた撮り方が天才、ロケ地どこ?

マルチェッロがアンナにスミレをプレゼントする後ろをインターナショナルの歌を歌いながら物売りたちがついていくシー
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

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全編通して観ると、冒頭の「私はすでに裁かれています。ー例えるならそれは、時間のようなもの。」というセリフは、演技を何度も何度も反復すること、そしてその過程が映画として何度も再生されることも指しているの>>続きを読む

エル・スール(1982年製作の映画)

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故郷への郷愁というテーマはタルコフスキー『ノスタルジア』を思い出す。
物理的な距離だけでなく、『エル・スール』では革命に敗れたから、『ノスタルジア』では亡命したから故郷に帰れない/帰らない。映画内で郷
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

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ガスタンク、工場群を背景に筏師が水上を進む、80年代東京湾岸にはこんな風景があったことに驚く。

「夫の父が亡くなったらどうしよう こんなところで棺桶をどうやって降ろしたらいいの 私の実家だったら盛大
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

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とにかく怖い。自分の暮らす世界が亀の上の断絶した世界に過ぎないことを知ってなおそこに戻るのは。でも実は地球だって不確かな空間を泳いでいる亀とそう変わりはなくて、それが一番怖い。

高橋留美子のラブコメ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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まだ言葉にできないけど、なにか魂のようなものがあった。
Soy Ana. をまた聴けるとは。

@ヒューマントラストシネマ渋谷

(2023年製作の映画)

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タイトルと冒頭の文字の色がツィゴィネルワイゼンのタイトルと同じだったのと、死体を食う蟹が出てくる。

@東宝新宿

ひなぎく(1966年製作の映画)

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少女性の映画だと思ってたらかなり政治的でびっくりした。

「サラダを踏みにじられただけで気分を害する人々にこの映画を捧げる」
戦争の破壊のシーンが挟まれてくの印象的だった。共産党批判だけじゃなくて周り
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

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ペトラと友達が話してるとき、廊下でマレーネがガラス越しに手を友達の姿の上に置く構図で感激した。

「すべてのマレーネである(あった?)人々へ」という冒頭で、真の主人公はマレーネだったのかなと。自らを蔑
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

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LOV YOUのナンバープレート。マーロウが住んでた建物が気になる。

@unext

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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オープニングでめっちゃ困惑した。やっぱりリンチは不思議と好き。

@unext

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

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「愛には向いていない時代」に、マリアが一途に夫のことを想っていられたのは、激動の時代に自分を保つためのお守りみたいなものだったんじゃないかと今では思う。

それはヘルマンもそうで、だからこそ再会できた
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

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映画製作時のスペインの状況をふまえてみると、このキャッチコピーのうまさがわかる。
不滅のスペインの魂、そして芸術としての映画も不滅なのだ。

死せるキリストのようにスクリーンの前に並べられた兵士の遺体
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

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ただの高校の一教室で、未来の巨匠なんてバカバカしいって思うけど、創作ってこんなちっぽけな自分で、つまんない場所から始まってもいいのかもしれない。

あのラストシーンは、中盤で宙ぶらりんになっていた未来
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

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ちょうどウェルベックの素粒子を読んでいたので、60-70年代のヒッピーカルチャーは若い肉体を最上のものとしたが、全ての人間に平等に訪れる老い、時間に対してどう折り合いをつけるか、その一つの答えだったん>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

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ヘプタボットたちが文字に反応してくれた時のふたりの笑顔が印象的。

@prime

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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ホドロフスキーぽい。
塔もだけど、屋敷が気になった。立派な武家屋敷なんだけどステンドグラスが嵌ってたり、白い石の柱があったり、変な建築だった。
@Tジョイ横浜

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

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差別をする悪人と、差別をしない善人なんて区別はない。エミはクスクスを恋しがるアリを否定したし、ヒトラーのことをテレビの有名人みたいに語る。アリも同僚がエミのことをおばさん、と馬鹿にした時一緒に笑ってい>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

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彼女の寝顔のシークエンスが美しかった。
記憶は、夢は、断片に過ぎない。とすると、静止画を繋げるフォトロマンという手法をとったのも頷ける。

@prime