ユメルさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ユメル

ユメル

映画(992)
ドラマ(0)
アニメ(0)

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.2

ドラマの時よりも、ホラー要素が強めで、建築物や美術品へのこだわりの強さは然ることながら、やはりルーヴル美術館の存在感がとてつもなく凄いものだと感じた。
そこでロケをしたというだけでも映画化は大成功を収
>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

3.5

人の弱みに浸け込む宗教だったり、3・11後の混乱であったり、障害者差別や自分よりも下の立場と思われる人を見下したり…。

この星に生まれた人間は大小問わず何かしらの波紋を起こしながら生きている。そして
>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

2.8

全編ワンカットで、全編胸糞悪い!
凝り固まったような白人至上主義の成れの果て…。

日常生活におけるストレス等によって促進された負の感情が大爆発してしまったら、もうどうすることもできないのだろう…。

最後まで行く(2023年製作の映画)

4.0

全然重くもなく、嫌な感じもしない。ノンストップで続く、クズとクズのぶつかり合い!2時間はあっという間に過ぎていった。

サイコパス過ぎて怖い綾野剛と常に挙動不審の岡田准一、そして、古狸のような悪人達の
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

栄光を掴んだ天才指揮者が、あるスキャンダルによって、一気に転落していく。
自信に満ちあふれた凛々しい姿から狂ったように精神が崩壊していく姿まで、圧倒的な演技力を魅せてくれたケイト・ブランシェットに拍手
>>続きを読む

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.6

わりと普通な女性を演じるレア・セドゥ。
しかし、ベリーショートの髪型とカジュアルな服装でもスペシャルな感じは際立っていた。

父の病やシングルマザーであるがゆえの苦労、新たな恋に立ちはだかる障壁。
>>続きを読む

帰れない山(2022年製作の映画)

4.2

山は時に人を魅了し、そして時に牙をむく。
山のとりこになると、山と一緒に生きていかなければならないほどになってしまう者もいる。
山はまさに魔物と言っても過言ではない。

普通の仕事に就いて、お金を稼い
>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.9

人間達の都合で、思わね放浪の旅をするハメになってしまったロバ、EO。
いかに人間が野蛮で愚かな生き物なのかがよくわかる放浪の旅。
もし、EOが言葉を話すことができたのならば、自分をこんな目にあわせた人
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.8

過去2作に比べて、より戦闘シーンが熱い!
命や友情の大切さに重きを置いた戦いに何だか泣けてくる。

MCUの中で、かなり好きなシリーズだったので、終わってしまうのは非常に残念だったけど、最高の終わり方
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.0

VOLUME3を観るために復習鑑賞。

良い感じにふざけていて、そして、また良い感じに涙を誘う。テーマパークのアトラクションのような世界観とアクションにココロオドル。

普段はギクシャクしていても、戦
>>続きを読む

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.7

どんなに偉い人も、綺麗な人も生きている限り、糞をするわけで。そんな糞の売買を生業とする最下層で生きる若者が2人。
どんなに蔑まれようと、糞みたいな世界を何とか生きるため、糞にまみれ続けていた。
そんな
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.2

3作目を観るために復習。

キャラクターにクセがあって、時折コメディを挟むところがとっても好き!
音楽の使い方を含め、センスの良さを感じます。

はみ出し者達がギクシャクしながらも一致団結して、敵と戦
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.5

おなじみのキャラクターが大集結!悪役のキャラクターでさえ、愛らしくて、憎めない。
誰もが楽しめる作品って、とても重要で、思えばそんなに無い気がする。
テンションが爆上がりで、気持ちも晴れやか。自然と顔
>>続きを読む

私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

4.2

自分が今まで受けてきた数々の仕打ちによって、他者や社会との繋がりを持てなくなった女性が死刑になるまでのお話。

いくら辛い日々を送ってきたから、そして、自分に冷たい社会だからといって、見ず知らずの人を
>>続きを読む

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

4.0

ちょっと独特な雰囲気で、シュールな場面もあって、クスクス笑ってしまうところもあった。
初めてのモンゴル映画ということもあって、どんな感じなのか?と、ちょっとドキドキしたけれど、ポップな作品で鑑賞後に多
>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.8

クズ男とその周りにいるクズ達のどうしようもない日常。
社会の底辺にいる人間が何とかして再起を図ろうとしているが、所詮、クズがやることなので、そう人生が良い方へ転がっていくわけがない。

主人公を始めと
>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.5

閉ざされた世界にいることの危うさ。ムラ社会に蔓延る、よそ者や違う考えを持つ者を排除する風潮。
人間の嫌な所が全開で、心がボロボロになりそうだった。

しかし、個人的には同じようなムラ社会を描いた『ガン
>>続きを読む

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.5

家族ドラマだけど、フランス映画らしく、ベッドシーンを織り混ぜちゃってるのはご愛嬌。
しかし、夫に捨てられた後、子育てと仕事の両方に一生懸命な母の顔と、新しい恋を始める女の顔を分かりやすく表現するにはや
>>続きを読む

幻滅(2021年製作の映画)

3.8

舞台は19世紀前半だけど、金や名声、権力に溺れたり、バズれば何でもOK!的なスタイルは現代になっても変わらない。まさに人間の悪いところだ。

そして、そんな欲まみれの世界に夢を叶えるために飛び込んで行
>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.2

瞬きをするヒマもないくらい怒涛の展開が続くストーリーとスクリーン上に溢れるSNSアプリの情報量の多さにメチャクチャ疲れた。

だけど、主人公一家に隠された問題が徐々に浮き彫りになり、そして、一つに繋が
>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.9

宗教の恐ろしさを実感した。
人を殺しても、その対象が娼婦なら、逆に街を浄化したと見なし、英雄になるという不条理さ。常識がまかり通らない世界が存在するんだなあと思い、とても怖くなった。

たとえ、このよ
>>続きを読む

サイド バイ サイド 隣にいる人(2023年製作の映画)

3.0

不思議でスピリチュアルな世界。
色々と訳ありな登場人物たち。しかし、皆、多くを語らないため、謎は謎のまま。
よくわからないが、とにかく美しい世界観であることには違いない。

登場人物の状況や心境の変化
>>続きを読む

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

3.9

国や人種が違えど、ティーンエイジャーが抱える悩みは万国共通。
愛し愛され、時には傷つき、そしてある時は傷つけて…。そうして、みんな大人になっていくわけで。

少女3人の3つの金曜日に起こる出来事はとて
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.2

家族愛、同性愛、宗教、文学。頭の中によぎる、本作が訴える問題の数々にものすごい疲労感を感じずにはいられなかった。

家族を捨てたチャーリーの全ての悪を喰ってしまったかのように醜く太った姿。その姿だけで
>>続きを読む

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.3

良くも悪くも古典的。だけど安定したスリルを味わうことができるスリラー。
正直な話、主人公を盲目にしたことの意味があまり見い出せなかったけど、そんなことは無視しておこう。

怖いのが苦手!という人もこれ
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.2

ビジネスを成功させるには常識を覆すことも必要だ。エアジョーダン誕生までに、こんなにも面白い裏話があったなんて!

マイケル・ジョーダンの活躍やエアジョーダンの人気を知っているから、物語の結末はだいたい
>>続きを読む

トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.0

絶望的な環境の中で必死に生きようとする姉弟。その姉弟を悪魔のごとく、この世の地獄に突き落とそうとする悪い大人達。

貧困と移民問題。そして、裏社会ではもはや当たり前である薬物問題。
彼女達は何も悪くな
>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.0

余命宣告された後、残り少ない人生をどう生きていくべきか?
今までの人生を振り返ってふと気付く。ただただ働いて、家に帰っての繰り返しになっていることを。

絶望の淵に立たされてから、今まで歩んできたレー
>>続きを読む

雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

3.6

今だったら、確実にアウトな犯罪スレスレ(いや、犯罪だな)のことを少年達がやっていても、大人の喝だけで済んでいたのがちょっと信じられないけれど、そんな悪ガキ達がどこか憎めなくて、少し可愛らしくもあった。>>続きを読む

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.8

たとえ落ちぶれていようが、ニコラス・ケイジ、あなたはやっぱり大スターだよ!
憑依型俳優らしい素晴らしい演技力、そして、良い意味でヤケクソな感じが最高です!

程よいアクションとコメディーはニコラス・ケ
>>続きを読む

The Son/息子(2022年製作の映画)

4.2

子供が発するSOSのシグナル。
それを受け取った親は一体どうするべきか?

複雑な家庭環境は子供にとって、やはりとても重い負荷になってしまう。
いくら愛を注いでいたつもりでも、世の中のことが大体わかる
>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

8割以上がグダグダで脱力な日常シーンだったけど、殺る時は殺る!
前作の雰囲気を壊していないのがとても良かった!

2人の生活能力の低さには呆れかえってしまうけど、最強だから許しちゃう!

最後に、今作
>>続きを読む

零落(2023年製作の映画)

3.6

1ミリも共感できないクズ男っぷりだった。
ただ、仕事に対するヤル気を無くし、自堕落な生活を送っているわりにセクシーだったな。特にベッドシーンで見られる斎藤工の肉体は全然だらしない感じがしなかったのはあ
>>続きを読む

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.3

もうすぐ18歳なんだから、もう少し大人っぽくなって欲しいゾ。パワーやスピードは超人なのに、あまりにも頭が幼稚すぎる。
だけど、前作よりも家族を愛する気持ちが強くなって、少しは大人に近づいていたかもしれ
>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.5

最初は意気揚々と戦地へ向かった若者達。
しかし、戦地の現状を見て、思い知ってしまう。そこには絶望しかないということを。

目を背けたくなるシーンが山ほどあるけれど、戦争とはそういうものなのだろう。
>>続きを読む

コンペティション(2021年製作の映画)

3.6

映画監督と役者のプライドとエゴのぶつかり合い!金持ちの道楽によって作られた作品は一体、誰のためのモノなのか?

華やかな業界に蔓延る名誉欲やパワハラ、セクハラに対するブラックジョークがとても良く効いて
>>続きを読む