髙田由美さんの映画レビュー・感想・評価

髙田由美

髙田由美

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.7

純粋さ、優しさ、寛容さ
全て備えた真の紳士
それがフーシ

人を見た目で判断してはいけないというのはよ〜く分かっているのだけど、
あの体型、あの髪型、あの趣向
どぉ〜しても偏った見方をしてしまう。
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ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.8

この監督の作品の映像がとても好き。
「心と体と」もそうだったが、本来美しくも何ともないはずの場所(貨物船だの、食肉工場だの)でさえも、光と影の演出や映し方で絵画のように深みのある景色に見せてくれる。海
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ディオールと私(2014年製作の映画)

3.9

職人達がかっこ良すぎる。
プロフェッショナルとはこういう事か。
さすが一流ブランド、働く人たちは個々にそれぞれが魅力的で、またチームとしても素晴らしい。
ひとつのプロジェクトが成し遂げられるまでの過程
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.7

キャストを見ただけで間違いないのは分かっていたけど、予想通りの面白さ。

超ベテラン勢の安定の演技。コミカルな中にも哀愁を漂わせ、爺さん達にも関わらずかっこよさからキュートさまで感じられる。
テンポの
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

面白かった。
決して気持ちのいい話ではなく、人間の、特に女性の嫌な部分をがっつり描く物語。
利己的ながらひたむきに生きる三人の女性の姿を、演技力も存在感も抜群の三人の女優が演じている。
テンポの良い展
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バビロン(2021年製作の映画)

3.4

マーゴット・ロビーに圧倒される

好きかどうかはともかく大作なのは間違いない。
前情報なく昼ごはんの後何となく観始めたら、気付けば窓の外は真っ暗。勢いに押され呆気に取られているうちに観終わったけど、3
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ハートストーン(2016年製作の映画)

3.6

はじめは女子達の気の強さといじわるなノリに「アイスランドの女子って皆こんなん?可愛くな〜い!」って思って観ていたけど、姉達も友人の少女達も、肝心な所では優しく懐深く大人なのであった。
それに比べて男子
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.6

ジェニファー・ローレンスが魅せまくってくれる。
かっこいい。とにかくかっこいい。終始一貫してかっこいい。

アメリカ人の持つロシアのイメージは
やっぱそんな感じなんだな。

一件落着っぽく終わりはする
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オータム・イン・ニューヨーク(2000年製作の映画)

3.6

色鮮やかな紅葉の街並みと公園
モノトーンの雪景色
高層ビルが立ち並ぶ夜の街
皆が憧れるかっこいいニューヨークの姿がここに。

美しい背景の中に間違いない美男美女
リチャード・ギアとウィノナ・ライダー
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恋愛適齢期(2003年製作の映画)

3.4

見た目は熟年、仕事は一流の成功者
だけど恋愛精神年齢は高校生レベルの
60代前半男と50代後半女のラブストーリー。
ジャック・ニコルソンとダイアン・キートンだからこそ成りたつ映画。

ジャック・ニコル
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暮れ逢い(2013年製作の映画)

3.6

丁寧に作られた品のある恋愛映画。
ほんの10年前の作品だけど、古き良き時代のロマンティックって雰囲気。
おそらく今時の若者とは随分違う恋愛観だろう。
ヒロインが性格故か、時代故か、はたまた辛い過去故か
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソンの作る映像は好き。絵画として部屋に飾っておきたいような色彩。窓から見える景色さえ可愛い、細部まで拘った画面。
ロアルド・ダールも好き。この話どこへ行っちゃうのっていう独特の世界観。
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ニューヨークの恋人(2001年製作の映画)

3.0

残念ながらメグ・ライアン演じるヒロインに魅力を感じない。頭が固くて人の話を効かないし融通も効かない。バリバリ働くキャリアウーマン設定だけど、それにしては精神的に幼すぎるし視野狭いし賢さも責任感も感じら>>続きを読む

緑の光線(1986年製作の映画)

3.7

デルフィーヌはめちゃくちゃめんどくさい女だ。すぐ泣くし。友達だったら厄介だろうな。彼女なんかにしちゃったら尚更。
でも、少し思い当たる。自分にも多かれ少なかれこんな時期があったかも。10代の頃なんて、
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クレイジー・ヘア(2018年製作の映画)

2.6

全体の雰囲気もマダムもおしゃれ。
内容はなんかイマイチ。
娘達、マングース、クレイジーホース。
ディテールがどれも活かしきれていない感じ。

ジョーイ(2020年製作の映画)

4.7

素敵。

10分かそこらのこの作品を観終わった時、幸福感にニヤニヤしている自分がいた。幸せな涙が流れる

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.9

久しぶりに観た。
今となっては「昔の映画」だし、古臭く感じるかもと思ったがとんでもない。ケチのつけどころなく面白いし、今見てもおしゃれ。ハイブランドなファッションは時代を選ばないのね。

アン・ハサウ
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罪の声(2020年製作の映画)

3.2

評判が良かったのでハードルが上がっていたのかもしれない。それほどでもなかった。
これ、筋としては面白いけど映画である必要あるか?ドラマでもいいんじゃないか?原作読むだけでいいかも。

思ったより社会派
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

まさにウェス・アンダーソンの世界
無表情で飄々としたおかしみのある人物達
おしゃれなヨーロッパの絵本のような画
可愛らしいともいえる映像の中で時々現れる容赦なく残酷な絵

全てにおいて細部までこだわり
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.6

美しい景色
カラフルなファッション
おしゃれな車と街並み
陽気な人々
可愛いテオ
かっこいい爺さんライダー達

観ていると晴々とした気分になる清涼飲料水的作品。
もっと感動系かと思っていたけど、意外と
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Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.5

フィービー・ディネヴァーが美しい。
彼女を眺めているだけでも満足な作品。

男女が同じフィールドで同条件で働く世の中になってきたが、男女の意識は未だ公平ではない。女性が男性を差し置いて昇進した時、男女
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.5

単純に面白かった。
突飛な設定にしては、メッセージ性もあってきれいにまとまっていた。
が、いつまで経っても王子が「ホーム・アローン」のマコーレー・カルキンにしか見えず、どうにも入り込めず。
こういう映
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

ドラマほどは坂元節が冴えていないけど、相変わらずのテンポの良い会話が気持ちよかった。

なんとも懐かしい感情を思い出す。誰もが経験したことがある(と思われる)恋愛初期のあの奇跡と偶然に満ちた感じ。から
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⽩雪姫〜あなたが知らないグリム童話〜(2019年製作の映画)

3.2

中身なんて無い
スッカスカ
仕事選び放題であろう美しい二人の女優が何故この仕事のオファーを受けたのか謎。

ルー・ドゥ・ラージュがもう可愛くて可愛くて。
清純になったり妖艶になったり目が離せない。
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.8

場所もメンバーもほとんど変わらないまま延々話し合いの場面が続くが全く飽きたりはしなかった。
キャストが皆素晴らし過ぎる。一つ一つの言葉や表情にその背景が感じられ、緊張感が途切れない。当事者の想いがひし
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理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.6

あまりにも有名な本作を初鑑賞。
想像と全然違った。

ジェームズ・ディーンは思ったよりイケメンではなかった。確かに役はかっこ良かったが、身体もなんかムチムチだし見た目はそれほどでも…。
そして「理由な
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ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

3.7

くすんだ色彩
細かな柄タイルに彩られた美しく妖しい世界の、異国情緒溢れる大人の恋愛映画
仄青い景色の中眩しく光る焚き火や蝋燭の炎が印象的

もう別世界過ぎて共感はしないしない。
20代の頃に観ていたら
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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.4

絵本のような詩のような、夢を見ているような映像。
静かで美しい映画を観たい時に。

透明に生まれてしまった少年エンジェルと、盲目の少女マドレーヌの恋。

繊細な純愛の雰囲気を散々漂わせた挙句、後半いき
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薄化粧(1985年製作の映画)

3.1

たまたま見かけたら若い頃の浅野温子が出ていて、「若い頃はこんなに小悪魔的な娘だったのか。めっちゃ色っぽいじゃないか」となんとなく観続けたら…

10代のアイドル時代の松本伊代!
しっかり女優してる‼︎
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愛しすぎた男 37年の疑惑/ニースの疑惑 カジノ令嬢失踪事件(2014年製作の映画)

3.7

なんだこの邦題は。ぶち壊しじゃないか。意味違うし、変な副題付けて安っぽくなってるし。邦題で損している作品。
原題は「私たちが愛し過ぎたあの人」って意味。
久しぶりに「ベティ・ブルー」的エキセントリック
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美しき諍い女(いさかいめ)(1991年製作の映画)

4.0

大きな事件も起こらず、ロケーションも変わらず、限られた登場人物で4時間という長さだが、最後まで飽きることもダレることもなく観られた。
エマニュエル・べアールが作中の半分以上裸なんだけど全然エロさを感じ
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3つの心 あのときもしも/ラブ・トライアングル 秘密(2014年製作の映画)

3.5

熟年版ビフォアサンライズかと思った。

期待通り・イメージ通りのシャルロット・ゲンズブールとカトリーヌ・ドヌーヴがいるのでそれで満足。ストーリーとかはどうでもいい。
女性や風景やインテリア、画の全てが
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.6

いやぁ独特。
終始無表情。
これがフィンランド風なのか、それともカウリスマキ節なのか。
そして、めちゃくちゃテンション低くてちっともキラキラしていないのに愛に溢れている不思議。

侘しく辛い状況の連続
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愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

3.5

あまりにも有名なのでハードルが上がっていたせいもあり内容はまぁ可もなく不可もなく。
ヒロイン(若かりし日の“Coda”のお母さん)が綺麗で、全身を使って表現する手話がコンテンポラリーダンスのように美し
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さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

3.6

親や血の繋がりがイコール愛情ではないし、悪い親イコール暴力や育児放棄ではない。

死なない程度に育ててはきたし詐欺や盗みの技術は伝授した。目的のために協力し合う事もあったし、儲けも公平に分け合った。娘
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スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)

2.8

ガンダム柄のトランクスを履くキアヌ・リーブス

シャーリーズ・セロンが可愛くて美しくて、とにかくそれだけ。
ビジュアルだけなら好きな感じの映画なのに内容はいまいちで残念。

伝えたい事もやりたい事も分
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