髙田由美さんの映画レビュー・感想・評価

髙田由美

髙田由美

否定と肯定(2016年製作の映画)

3.7

そもそも法廷ものが好きだし、ホロコースト関連の話は気持ちのいいものではないが目が離せないテーマの一つ。
そういうわけで私の好みにバシッと嵌り、
実話という点にも興味をそそられた。

傷害や殺人ではなく
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TOUCH/タッチ(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

観て初めて分かったが、がっつり原爆被災者の話だった。

原作者はアイスランドの有名作家オラフ・オラフソンさん。もうオラフを2回畳み掛けてきてるだけで「え?笑うやつ?」と思うがそういうジャンルではない。
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.7

この作品はイゴールだね。
登場当初からもう「好きっ」て思ったよ。
あの忠犬のような眼。
公正で冷静、ちょっと不器用
情緒の安定したおばあちゃんっ子。
久しぶりに映画観ていい男だって思った。
私もイゴー
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フランケンシュタイン(2025年製作の映画)

3.6

盲目のおじいちゃんとの交流が美しい

“怪物の彼(名前がない)”の身のこなしが米津玄師。背が高く手脚が長い人独特の動き。特殊メイクで怪物仕様に作り上げられているけど眼だけで知性や温かさか伝わってきて、
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エデン ~楽園の果て~(2024年製作の映画)

3.7

長いこと辛抱強く駆け引きしつつ耐えていた割には、最後は雑にバイオレンス終い

女性3人が適材適所すぎてもう神 
三者三様の個性と魅力
彼女達を見ているだけでも満足

野犬に吠え返すシドニー・スウィーニ
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ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン(2023年製作の映画)

3.7

センス!な作品

若い2人の表情がいい
おどおど、きょときょと
不器用な2人が愛おしくなる
ぱっつん前髪に太眉がだっさいけど時々広瀬すずちゃんに見えるサシャがまた可愛いのだ

画面全体のトーンも好み
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ブルータリスト(2024年製作の映画)

3.9

3時間半があっという間
いやいやこれは見応えがあった
これぞ映画
Netflixオリジナルの90分ラブコメとかが同じ“映画”というカテゴリーに分類されるのはどうなのよって感じ(Netflix ラブコメ
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フレンチ・ラヴァー(2025年製作の映画)

3.3

全てがセオリー通りのベタなラブコメ。
フランス人がちょっと前の王道アメリカンラブストーリーを真似て作った感じ。
フランス映画を求めていたのに全くフランスを感じられず。
あぁ、不完全燃焼…

モンスター(2003年製作の映画)

3.6

女性連続殺人犯の実話

憐れというか、切ないというか…
彼女がやってることは酷いんだけど、責める気にはなれない

頭悪いっちゃ悪いが
彼女の生い立ちを調べてみると
その頭の悪さも本人だけのせいではない
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フレンチ・キス(1995年製作の映画)

3.6

この頃のメグ・ライアンの可愛さは無敵。
ジーンズにシンプルな白シャツの着こなしがめちゃオシャレ。

ストーリーは1990年代のラブコメの典型。
安心して観られるデートにお勧めのやつ。

ともしび(2017年製作の映画)

3.4

シャーロット・ランプリングの演技を見る映画

完全に彼女の表情頼み
セリフは少なく、他者との絡みも最小限、状況の説明もなく端々の情報から察してくれという形
20歳前後のキラキラ女子ならまだしも、70代
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デ・ジャ・ヴュ(1987年製作の映画)

3.6

自然な流れでぬるっと異世界へ
違和感を感じさせないトリップ
そこに、この監督お得意の浅葱色味が印象的な画面の色調がマッチしている

日本愛がちょいちょい漏れ出ているところに親近感。ベッドサイドでの畳の
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幻の女(1944年製作の映画)

3.6

原作と大筋は同じだけど、映像であることを活かすためか、色々アレンジされていた。ところどころ簡略化してるくせに、ジャズのセッションのシーンには妙に力が入っている。監督の趣味か。
そして最も違うところ。そ
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リアリティ(2023年製作の映画)

3.5

会話が丸ごと実話とか。
そんなん公表していいのかFBI。
この件が、一般の女性相手で本当に簡単に何の裏技も使わずに白状させることができた事例だからに違いない。FBIの尋問の序の序の序の口を見せられただ
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輝ける人生(2017年製作の映画)

3.8

リチャードが男前過ぎる。
登場シーンのパッと見でクズキャラ、もしくは狡賢い子悪党キャラと思った自分を恥じる。

偶然昨日観た映画も元気な老人達の話だった
(ブッククラブ, the next chapt
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ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US(2024年製作の映画)

3.6

ふたりで…って、その二人のことだったのか!

ブレイク・ライブリーが素敵
顔立ちはそんなに華やかではないのにやたら華がある

キツすぎず媚びすぎず
強すぎず甘えすぎず
大人の女性としてバランスのいい
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Book Club: The Next Chapter(原題)(2023年製作の映画)

3.4

元気なお年寄り達

ブッククラブというのにあんまり本に関係ない。時々申し訳程度に有名なフレーズを会話に挟んでくるのが逆に鼻につく。
“ブック"という言葉に惹かれて観たのでちょっとがっかり

イタリア旅
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ザ・クライアント 依頼人(1994年製作の映画)

3.6

何だこのかっこいい少年は!
11歳でなんなのこの落ち着き、この頼もしさ
クールな表情に色気すら漂う。
あのスーザン・サランドンに引けを取らない
堂々とした佇まい。
存在感ありあり
これがデビュー作とは
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ともだち(2015年製作の映画)

3.7

観終わってから実話ベースだと知り唸る。

酷い話だ。セルビア人がどうとかそういうことじゃなくて、紛争や戦争は人の、社会の何かを狂わせる。
どんな国のどんな宗教の人達の中にもきっと情けが深い人も無慈悲な
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ブレイク(2015年製作の映画)

3.0

そんなに簡単なもんちゃうし、若い2人も後味悪くていい気はしないだろうし…

でもジョン・ハートの切ない表情と寒々とした海の景色が沁みる
そこは見どころ

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.6

完成度高い
歌も聞き応えあり

ビリーのお付き合いする相手がころころ変わり、過去の男がまた絡んできたりするのだが、私はどうも黒人男性を見分けるのが苦手なので難儀した。
もっと極端に髪型や体格に変化をつ
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アース・エンカウンターズ(2018年製作の映画)

3.0

ストーリーがちゃちな割には映像や演出がしっかりしている。
映像や演出がしっかりしている割にはストーリーが…

せっかくいい感じに神秘的に作り込んでたアイツが、最後の最後にN●Kの子供番組のパペットのよ
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.6

自分の痛みには大袈裟に騒ぎ、他の人も痛みを感じることがあるということは考えもしない
ひとの善意は当たり前のように受け取り、ちょっと気に食わないと4文字言葉で毒づく
こういう人間は大嫌い

『オブリビオ
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美しい絵の崩壊(2013年製作の映画)

3.7

アンヌ・フォンテーヌ監督の作品はとにかく美しい
「ボヴァリー夫人とパン屋」を観て以来彼女は大好きなのだけど、本作品はノーベル賞作家原作とは思えない下世話なテーマだった

いやいや、あり得ない
彼女達は
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砂上の法廷(2015年製作の映画)

3.3

法廷ものが好きなので面白いと言えば面白かったが、わりとあっさりめなので、「よっしゃ観るぞー」と意気込んで観ちゃうと肩透かしを食らう内容。
真相にはそこそこ早いうちから気がついたけど、真実がどうとかじゃ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.2

全然食欲そそられない
美味しそうな料理が沢山見られる映画じゃなかった…

メインキャストの3人+「ザ・ホエール」に出ていた東洋系のお姉さんが好きなので、彼らのキャラを楽しむしかなかった
個々の演技はさ
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悪の教典(2012年製作の映画)

3.7

原作はもっと理詰めでやばい雰囲気を醸し出していた。それが頭にあるから色々脳内で補正されて映画も面白かったけど、映画だけ観た人はどうなんだろう?

後半の伊藤英明のいっちゃってる演技が素晴らしい
何の感
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.7

なぜいつも彼の映画の後には音楽があれほど頭に残るのかが分かった。

斬新に思えた様々な効果も、なるほど先人から学んでいたんだね。確かにあの映画も、あの映画も言われてみれば…だ。
先人から盗むこと、そし
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.9

ものすご〜く昔に観たきりだったけど、最近他の方のレビューを読んで再鑑賞したくなった。

昔観た頃はまだ若く、本作の初めの数十分あたりのフォレストの年齢。アメリカの現代史にも疎かった。一見淡々と深掘りせ
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MaXXXine マキシーン(2024年製作の映画)

3.2

「そんなに面白くないだろうな、でもミア・
ゴスちゃんだし、なんか想定外の凄さを見せてくれるかな…」と思いながら観て、予想通りあまり面白くはなかったけど、「ミア・ゴスちゃんがクールだったし、まぁいっか…
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

3.8

この監督の、緊張感を孕みながらも終始ゆったりとしたテンポで進む雰囲気と映像が好き。

「キャロル」同様大女優2人の共演だが、ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーア、どちらも存分に実力を発揮している。
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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

4.0

2年ぶりに観た
やはり良い
詩的な感じがね
図書館のシーン好き過ぎて何度も観てしまう。

今回気付いたが、これの公開ってベルリンの壁崩壊の2年前だったんだ。

「夢の涯てまでも」のチコが、ぜんぜん変わ
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夢の涯てまでも  ディレクターズカット版(1991年製作の映画)

3.8

膨大な時間と手間と費用がかかっていると思われる。

他の人のレビューを見ると『前半は面白いが後半は冗長でつまらない』という意見が多いが、私は後半の方が面白かった。
前半は展開も速く飽きさせないと言えば
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イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版(1994年製作の映画)

4.2

素朴で清らかな物語
語り過ぎず見せ過ぎず盛り過ぎず

衝撃のラストの展開さえも、
静寂で包み込み
ひっそりとした心持ちになる

なんか好き

イタリア映画ではときどき、 
粋でかっこいい初老以降の小太
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

3.7

三谷幸喜の会話劇なんて間違いないに決まってる
室内でずっと話し合ってるだけなのに全然飽きない


若き日のトヨエツが、クセ強めのおっさん達の中でひとり輝いていてどうしても目が行ってしまう

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.9

美食と愛の話

「青いパパイヤの香り」同様映像が美しい
光の具合がなんとも言えない
ワンシーン、ワンシーンが絵画のよう
洋梨からのお尻展開もたまらん

なんて素敵な旦那様
フランス映画でいい男って思う
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