髙田由美さんの映画レビュー・感想・評価

髙田由美

髙田由美

シェイクスピアの庭(2018年製作の映画)

3.9

美しい。どこを切り取っても美しい映画。

ケネス・ブラナーとジュディ・デンチの貫禄のある演技に惹きつけられる。静かな中にも迫力のある表情。さすが。

シェークスピアってもう伝説の生き物みたいに思ってい
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希望の街(1991年製作の映画)

3.7

群像劇としてよく出来ている。
それまで追っていた人物からすれ違った人物に流れるように視点を移してターゲットを切り替えていく独特のカメラワーク。それによって白人の市長や検事などの富裕層から貧困層の黒人ま
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天国は待ってくれる(1943年製作の映画)

3.1

大人向けの御伽噺。(エロい意味ではない)
童話を読んでいるように淡々と、大して深掘りする事もなく物語が展開していく。
洒落た会話に恋、パーティにドレス。まさに映画が楽しい夢という娯楽だった頃の映画。
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ティファニーの贈り物(2022年製作の映画)

3.6

爽やかでハッピーで好きな話なんだけど、ゾーイ・ドゥイッチのメイクが平野ノラに似すぎていてロマンチックな気分になれない。なんや、この無駄に濃いメイクは。いつもはもっと可愛いのに、この子。

友人のレズビ
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帰らざる河(1954年製作の映画)

3.8

マリリン・モンローの妖艶さと透明感。
見慣れたセクシードレスの彼女もいいけど、シンプルにシャツとジーンズで自然の中にいる彼女も魅力的。
この人は何をしていても、どんな服装をしていてもオーラが半端ない。
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神が描くは曲線で(2022年製作の映画)

3.5

何が真実で何が嘘か?
正気か狂気か?
分かった!と思いきや、あれ違ったかな?
読めた!と思いきや、おっとそうきたか。
時系列も継ぎはぎで、
観ている側は最後の最後まで
気持ちも推理も右へ左へ揺り動かさ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.7

この作品は冬の夜に観るのがベスト。
5つの短編から成るオムニバス映画。
どの話もキャストが絶妙。

ロス編のウィノナ・ライダーがとんでもなく可愛い。ずっと見ていられる。それにしてもこんなに会話に"Yo
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満月の夜(1984年製作の映画)

3.5

まぁ〜勝手な女なんだけど、当たり前のように堂々としているので、彼女の言い分が正しいような気がしてきて煙に巻かれてしまう。
理屈に合わない論理が、おしゃれなような哲学的なような言い回しでなんとなくまかり
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残り火(2022年製作の映画)

3.0

北欧のお金持ちの話はインテリアが楽しい。グラスとか食器類もいちいち重々しく輝いていて目の保養になる。水辺にある緑いっぱいの家など住環境に憧れる反面、人間にはまるっきり憧れを抱けない作品。めちゃめちゃ気>>続きを読む

エド・ウッド(1994年製作の映画)

3.2

ジョニー・デップ熱演。
SATC以前のサラ・ジェシカ・パーカーのバカっぽい50年代女優っぷりがハマっている。

実在の人物の伝記だが奇想天外。なんだか現実味がなくておかしみがあってティム・バートン感を
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ストックホルム・ペンシルベニア(2015年製作の映画)

3.3

しんどい。
誰にも悪意はなく、少しでも良い方向へとひたすら頑張っているのに拗れて拗れてどうにもならない。

実際に同様の事件は日本でもあった。このような被害者達はその後どうやって生きているのだろう。社
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ショコラ(2000年製作の映画)

4.7

10年以上前にも観たのだけど
チョコの甘美な魔法とヴィアンヌの自由で寛容な魅力のイメージしか残っていなかったので、後半の厳しめの展開に驚いた。
前観た時はヴィアンヌより若い頃で彼女が強く美しい憧れの存
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.5

よくできたストーリーと重厚で美しい映像。
人物の台詞も演技も洗練されていて文句のつけどころがないはず…なのにどこか物足りない。衝撃の(はずの)結末も、まぁあるよねこのパターンって感じ。
ミステリーの王
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ぼくを探しに(2013年製作の映画)

4.7

いやぁフランス映画だなぁ。
エスプリが効いているというか…。
どう表現したらいいのか分からない内容なんだけど、とにかく好き。面白い。

陽の光が感じられる眩しく鮮やかな映像。
コミカルでふざけまくりだ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.5

江戸川乱歩を思わせる怪しげな世界観。
好きな人は好きだろうな。
主役のスッキが昔の友人に激似で、観ている間中「あぁ、陽子ちゃん元気かなぁ。可愛かったよなぁあの子」という感情が拭いきれず、今ひとつ入り込
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2つの人生が教えてくれること(2022年製作の映画)

3.6

悪い人が一人も出てこない観ていて気持ちの良い物語。
特に男性陣(二人の彼氏とお父さん)は女子の理想。
まぁまぁ都合のいいストーリーだけど単純に楽しめた。

「アルプス氷」のTシャツ。気になる。
ヒロイ
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靴ひも(2018年製作の映画)

3.8

泣かされた。特にガディがひとりで面談を行うシーン。
結末が想定外だったが、単純にめでたしめでたしではないハッピーエンドが良かった。

ところどころ発達障害なのに出来過ぎじゃない?と思う部分があったが、
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ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出(2015年製作の映画)

3.7

ロマンチックでドラマチック
実話を基にって事だけど、多分「お忍びで外出した」って事実から膨らました物語。

キャストがとにかく好み
威厳と気品の溢れるエリザベスと
破天荒なマーガレット
クールで頼りに
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.7

観終わってまず思ったのが「筋トレしよ」だった。アダム・ドライバーのお腹。あれ本物?

展開がまるで読めない。観た後もこれがどんなジャンルに分類されるのか人に説明できない。訳分かんない。だけど面白かった
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.9

皆優しい。
皆いい人。
この映画がうけるなんて日本はいい国だなぁとほっこりする。ご近所さんにも職場の人にも優しくなれそうな気分だ。

キャストがぴったりでとても良かったのだけど、早瀬くんだけがもうひと
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人間の証明(1977年製作の映画)

3.2

テレビを点けたら松田優作がいたので、主題となる事件シーンを見逃したまま開始15分あたりから何となく視聴。
戦争の傷跡とは縁がない世代なので、同じ日本人の話だけど共感しにくい。
ストーリーとしては面白か
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

5.0

爺さんと爺さんの見つめ合うシーン、爺さんと爺さんの抱擁でこんなに泣けるとは。
「家に帰ろう」この一言が最高。

良かった。とても良かった。
ハラハラのアクションも
ドキドキのロマンスも
舌を巻くトリッ
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昼下がり、ローマの恋(2011年製作の映画)

3.1

イタリア感がっつりのお色気系コメディ。
若者・中年・熟年の恋の三部作らしいが、私には中年・熟年・老年に見えた。
軽く明るく楽しめてナイスバディ満載。

ロバート・デ・ニーロのイタリア語があまりに流暢な
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張り込み(1987年製作の映画)

3.6

典型的アメリカンなバディもの。
笑いありハラハラありロマンスありアクションあり。
押さえるところをしっかり押さえた間違いない作品。

昔エミリオ・エステヴェス目当てで観た事があったが、今観ると断然リチ
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.0

凄いの観た。
The 想像力。
とても良く出来たダークなファンタジー。
残酷で目を覆うシーンが何度もあるし決して楽しい話ではないが、すごく面白かった。
切ない結末がまた何とも言えないが、
これはこれで
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ニーナ ローマの夏休み(2012年製作の映画)

3.3

おしゃれな不思議系雰囲気映画。
バカンスの時期で人がいなくなりがらんとした街がどこか幻想的。夢の中の世界のよう。
11歳の少年エットレがやけにいい男風で好き。

特に事件が起こるわけでもなくただ淡々と
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ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜(2010年製作の映画)

3.5

ゲーテといえば詩人で文豪で弁護士。繊細で高尚なイメージだったので、出だしから予想外のキャラで戸惑った。この時代に文学で身を立てる人なんてやっぱバイタリティ溢れる変わり者なんだな。

シャルロッテの父ち
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ダブルブッキング 奇跡の出会い(2019年製作の映画)

2.9

美しい雪景色にクリスマス気分満載の可愛い街の風景。
クリスマス映画らしいハッピーな展開で特に文句をつけるところは無いんだけど、ワクワクもうっとりもしない。演出もキャストもファッションも大味過ぎるのだ。
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ビューティフル・レターズ 綴られた言葉(2011年製作の映画)

3.3

家族で観ても安心な良い話。

いい事も悪い事もいちいち唐突で極端。
展開もまぁそうなるんだろうなという王道の“いい話”で斬新さは無いし色々都合良く簡単に進む。内容的には物足りなくなりそうなんだけど、サ
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シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)

3.6

折り紙、壁に飾られた扇子、部屋着としての着物。
海外の日本好き監督が映画に日本のアイテムを使うのを時々見かける。その中には「なんだこれ」という使い方で雰囲気ぶち壊しのものもあるが、この作品でのさりげな
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アンネの日記(1959年製作の映画)

3.8

モノクロの古い映画だが鉄板のストーリーと優れた演出で惹き込まれる。限られた舞台の中でも映像や画の切り取り方が工夫されていて飽きさせない。ハラハラあり、キュンキュンあり。さすが「陽の当たる場所」や「シェ>>続きを読む

パリの家族たち(2018年製作の映画)

3.7

パリの家族たちというよりはパリの母たち、またはパリの母子たち。
親の介護問題も育児ノイローゼもフランスが舞台だとどこかおしゃれで威勢がいい。日本の映画のようにジメジメしていない。
母の日のルーツがアメ
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底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)

3.6

世間の評価よりは面白いと思う。評価低めで期待せずに観たからか?

夫婦揃ってやっていることはいけないことなんだけど何故か憎めない。
アナ・デ・アルマスは何をやっても魅力的だし、ベン・アフレックはなんだ
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.0

面白い企画なのにイマイチ訴えるものがない。わざとらしく大きな結論に導こうとするよりは、自然で素朴で良かったといえばいいけど。
結局物がどうこうより「彼女」が去ったりできたりが一番応えてるじゃないかと思
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13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ(2004年製作の映画)

3.6

深く考えず単純に楽しめる作品。
疲れないし、観た後の気分が明るいので、明日から仕事だ…という日曜の夜に観て正解だった。

「スリラー」を踊るシーンはワクワクした。

サラの鍵(2010年製作の映画)

3.9

ホロコーストものは数多く観たが、何本観ても衝撃が薄れることはない。犠牲者の数だけ哀しく悲惨な出来事がある。
サラの子供時代を演じた子がとても可愛らしく、また演技が上手い。
逃がしてくれた看守や助けてく
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