髙田由美さんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

色々都合が良すぎて完全にお伽話なんだけど、トム・ハンクスとメグ・ライアンの魅力と絶妙な挿入歌で盛り上げてくれる。
出逢うまでを描いた話なので、実際に二人が恋愛をしているシーンがないけど、ラブストーリー
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.6

始まりの30分ほどはやたら軽いし主人公にまるで好感持てないし、これは外したなと思っていたけど後半まさかの展開。最後まで見てよかった。

子供向けではなく、恋愛メインでもないクリスマスムービー、いいね。
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.1

予想していた立派な執事の話ではなく、普通に弱さや葛藤を抱えたおじさんの話だった。仕事にプライドを持ち真摯に取り組むけど、判断を誤りもすれば見栄を張ったりもする。仕事以外では気が利かなかったりもする。ま>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ボビーがめちゃくちゃいい!今年観た映画の中で一番かっこいい男だと思った。ボビーがどれほどヘイリー達を気遣い、どれほど寛大に赦してくれているか、彼女達にも気づいて欲しい。

子供達の、特にムーニーの演技
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.9

ファンタジーと現実世界がいい感じに混ざっている。
どうやってこんな物語を思いつくのか…。
夢があって、共感もできる。
“映画”という世界の良さを、最大限に活かしている作品だと思う。

お風呂場のシーン
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.5

「ビッグバンセオリー」で馴染みはあったものの、実際に「スタートレック」を観たことのない私にもちゃんと楽しめた。
お巡りさん最高。
「スタートレック」ファンのファンになってしまいそう。

ザ・シークレット:デア・トゥー・ドリーム/ザ・シークレット 希望を信じて(2020年製作の映画)

3.0

車ぶつけた相手に、何故か“直させてあげる”的な上からの態度で自分の車を直させ、台風で壊れた家まで直させ、家修理中は自分は別に避難して顔も出さず。
婚約者が買ってくれた新車を数日乗り回して、やっぱり結婚
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きみがぼくを見つけた日(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

タイムトラベラーもので、ちゃんと本体しかタイムトラベルできない設定は珍しくて新鮮だった。けど…ヘンリーは男だからまだいいが、娘は色々やばいんじゃないだろうか。毎回全裸で、いつどこに現れるのか分からない>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.2

ビリー・アイリッシュがこの映画にインスパイアされて作ったという曲が好きで、観てみた。観てよかった。
とにかく映像が美しい。雑然とした情景が主なのだけど、光と影の演出が素晴らしく、ずっと夢の中にいるみた
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.3

キャストと話のテーマから、想像していた通りの面白さとストーリー展開。

大泉洋が大泉洋らしい良さを発揮している。良くも悪くも想定通り。

トワイライト〜初恋〜(2008年製作の映画)

3.9

とにかく映像が美しい。
原作のイメージを壊す事なく、より深みを持たせてくれている。

ストーリーの性質上、崩した英語や今時のやたら早口な英語を使わず、ちゃんとした文法で基本通りの会話をしてくれるので、
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ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

3.7

一言で言えば社会派コメディなんだけど、
なんて言うか…こんなの初めて観た。新鮮。展開が全然読めない。
え?え?え?って思ってるうちにどんどん進むストーリー。奇想天外なんだけど、ちゃんと共感できる。これ
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

5.0

温かいストーリーと美しい映像。
これが実在の人物の人生を描いた話だと思うと、人生っていいなとしみじみ幸福感に浸ってしまう。決して恵まれた人の話ではないのだけれど。
とても好きな映画。
内容の予備知識な
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.3

舞台は移動せず、ほとんどの時間登場人物は一人だけだけど、飽きさせない。

ブレイク・ライブリーってセレブなイメージだったけど、アクティブで根性据わっててかっこよかった。
顔だけ見るとあまり華がなくて地
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ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

3.7

アメリカ人の銃や暴力に対する感覚、歴史的な部分も含めてアメリカ社会の在りようが分かった。

問題だなと思う事に対して、あらゆる方向から追求し訴えかけるマイケル・ムーアの姿勢が良かった。
ドキュメンタリ
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.3

腹が立つやら、悲しくなるやら、もどかしくてイライラするやら、スカッとするやら、やたら感情を揺さぶられる映画だった。

長めのストーリーだけど、何なの?どういう事なの?どうなるの?と目が離せずにいるうち
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レナードの朝(1990年製作の映画)

5.0

切ない。
でも本当にいい映画。

30年前の映画だけど、こういう作品は古さを感じさせない。今観ても何の違和感もなく心に響く。

ロバート・デニーロ最高。
少年のような純粋な表情とか
痙攣の症状が徐々に
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.7

久しぶりに観た。さすがに特殊効果は古くさく、ストーリー展開も80〜90年代って感じがするけど、テンポよくて面白かった。
ウーピー・ゴールドバーグのとても正しい使い方。

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.3

「天才は神経質で変人」を地で行くレイノルズと、純真な元ウェイトレスの娘アルマの美しい恋愛物かと思って観ていたら、とんでもない。静か〜にどんどん捻れていき、ある意味「異常な形の愛」の話に。

映像がとて
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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.7

どこにでもありそうな話を、ドラマチックに盛ることなくリアルに表現している。だから見ている側も共感するし、考えさせられる。

尾野真千子は、めちゃくちゃ振り切れたやんちゃな役か、とことん暗い役か、いつも
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

単純に「人」を、育てるという意味では優れた子育てなのかもしれない。独特の子育てで、確かに、学び・考え・行動することが出来る能力の高い子供達が育った。でも、その子達に合った社会や環境も同時に与えられない>>続きを読む

マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)

4.0

教科書等の中で知識としては何度も目にしてきたアパルトヘイト政策というものを、実際に人々の間で起こった出来事として実感を持って分かりやすく理解できる作品。
10代の若者に観てほしい映画。

序盤で主人公
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リメンバー・ミー(2010年製作の映画)

4.3

タイトルとパッケージから、ただの恋愛物だと思って観なかったらもったいない。
というより、恋愛は絡んでるけど恋愛物ではない。

終わり方が衝撃的。
タイラーはずいぶん思い悩み苦しみ、そして妹のために頑張
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

予想と違った。というか、誰もこのタイトルからは想像しない様なストーリー。

主人公に感情移入出来ないまま、???という気持ちで観ているうちに、段々この雰囲気が癖になってきた。
ラストはスッキリ満足。
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彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)

3.5

まず、ジャケットのイメージのような甘い恋愛系では無いよと声を大にして言いたい。
もっと幅広い層に知っておいてもらいたい内容なのに、これでは観る人が限られてしまうのでもったいない。

こんな怖い病気があ
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光をくれた人(2016年製作の映画)

3.9

思ったより深くて重いストーリーだった。

イザベルが勝手過ぎ。結局この人の我儘に皆が振り回された感じ。旦那さんに愛されているからって調子に乗って、その時々の自分の気持ちしか考えていない気がする。

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奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.3

実在した天才数学者の話。
インドの貧しい環境に生まれなければ、この時代でなければもっと…という話もあるけど、この条件下で才能を見出されて公の場で認められたのは、ほとんど奇跡。
世界には彼と同等の能力を
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プラネタリウム(2016年製作の映画)

3.0

悪い意味ではなく、何が言いたかったのかよく分からない映画。
話の筋も、登場人物の気持ちも分かるけど、この映画は何が主張したかったのか…。
起承転起、みたいな。フランス映画や日本のマイナー系映画ではそう
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ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)

3.9

軽くてさらっと後味のいい映画を観たい日向け。

子供達がめちゃくちゃ可愛い。
女の子達はお人形さんみたい。
長男のトム君は本当いいヤツ。他の映画でもそうだけど、フランス人の男の子って、日本の男の子より
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シングルマン(2009年製作の映画)

3.9

洗練された映像
お洒落な会話

ひとつひとつの台詞が好き。
映像を見せる映画、アクションで魅せる映画等々あるけど
これは言葉や台詞を愉しむ映画。

主人公は同性愛者だけど、そこはあんまり関係ない。
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私がクマにキレた理由(わけ)(2007年製作の映画)

3.5

なかなか最後にスカッとする映画で面白かった。

人種、階級、時代によって様々な家族の形態はあるけど、幼い子供の純粋な愛情は共通。

スカーレット・ヨハンソンの声がセクシーで好きなんだけど、こんな若い頃
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ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.5

小屋や自然の様子、最後に主人公が住む家、街並み、とにかく映像が温かみがあって美しい。古い物を大切に長く使い続けて出る味わいが強く感じられる。ロンドンに憧れてしまう。

話ももちろん面白いけど、私は視覚
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恋とニュースのつくり方(2010年製作の映画)

4.1

働く女性の物語として、「プラダを着た悪魔」や「マイ・インターン」と並べて定番にしてもいいくらい面白い。
仕事にやる気が湧いて前向きになれる映画。

邦題で損している。「恋」とか入れると一気にイメージが
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夜が明けるまで(2017年製作の映画)

3.7

一見恋愛ものっぽいけど、人生と家族の話。

ジェーン・フォンダが80歳とは思えないくらい姿勢が良く動きが若い。会話も軽快で服装も若々しく、それが似合っている。こんなお年寄りになりたい。
対してロバート
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マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

4.3

予想以上に面白かった。

初めはただの我儘な嫌な女のように見えていたマダムが、だんだん愛おしく思えてくる。
そしてファニーフェイスとしか褒めようがないマリアも、恋をして自信をつけていくと綺麗に見える瞬
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メイジーの瞳(2012年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

あやとり、割り箸、着物と日本アイテムが普通に生活の中で見られる。そして全体の雰囲気はフランス映画風。とても好きな空気感の作品。
メイジー役の子が自然ですごい。演技には見えない。話の筋を理解してのこの演
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