髙田由美さんの映画レビュー・感想・評価

髙田由美

髙田由美

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.1

剛くんの頑張りはよく伝わってきたが、世間の評判ほど良いとは思わなかった。
なんか色々極端だし、後半ぐだぐだだし。

一果ちゃんのバレエシーンは「花とアリス」の蒼井優ちゃんを思い出させる。
りんちゃんが
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マッチポイント(2005年製作の映画)

3.9

スカーレット・ヨハンソンの色気ダダ漏れ。何なのこのナイスバディは!彼女を眺めているだけでスコア5付けたいくらい。

話の筋自体はありがちというか、よく考えると大した内容ではないんだけど、ウディ・アレン
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ため息に乾杯(2024年製作の映画)

2.9

悪くないんだけどね。
登場人物にそんなに魅力を感じない。
画家設定だけど、個展のシーンに出てくる作品群がどれもイマイチ。
パリが好きなので、パリの街並みを堪能できたから良しとするか。

同性愛者にあり
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グレート・スクープ(2024年製作の映画)

3.6

報道系の実話は大好物。
緊迫感溢れる終盤のインタビューシーンは見応えがあった。

が、『She said』や『スキャンダル』など同様の報道実話映画に比べ「全てを語らず表情や言葉の一端から察してくれよ」
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マンハッタン(1979年製作の映画)

3.6

自身の監督作品だからって
髪が薄くて背も小さくて決してイケメンではない自分をモテ設定にするって…
ウディ・アレンにしかできないわ。
まさか真剣に俺ってイケてるって思ってないよね?
こういうモテなさそう
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羊飼いと屠殺者(2016年製作の映画)

3.9

重すぎる実話。
生死に関わらなくても、社会の構造の中でこういう問題は大なり小なりあるだろう。どこからを問題として捉えるか、どこまでが必要悪と言えるのか。
拗れる前に救済するシステムをどう構築するか、ど
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.4

「プラダを着た悪魔」の彼女と、「グレイテストショーマン」の彼女と「スワロウ」の彼女。
タイプの違う三人の女性を存分に眺められて私としては面白かった。
ヘイリー・ベネットがとにかく色っぽい。

分類とし
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

ご本人映像のモハメドゥがめちゃくちゃいい奴そうで、あんなに長い間理不尽に酷い目に遭わされていた人なのに全然荒んでない。尋問ばかりの獄中生活であれだけの手記が書け会話ができるほどの英語力を身につけたのも>>続きを読む

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)

3.7

トールキンの名前に惹かれて観た。
トールキンに興味が無い人でも十分楽しめる友情と愛の物語。

物語や詩や芸術の意義を感じさせてくれる。

ニコラス・ホルトはサリンジャーも演っていたので、私の脳内ではち
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.7

バロック絵画の様な色調に光と影の演出。
どのシーンも美しいが、時々ハッとする様な画面が現れる。計算され尽くした構図と色彩。そのまま一枚の絵として完成しているような美しさ。

話自体は凡人の私にはやや難
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シティ・オブ・エンジェル(1998年製作の映画)

2.7

『ベルリン・天使の詩』のリメイクってことだけど、設定を拝借しただけで別物。
本家が好きすぎるので、どうにも薄っぺらく感じてイマイチ。そして想定外のラスト。なんだかなぁ…。

そもそもニコラス・ケイジが
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.5

映画の概要を読んだだけの時点で、お嬢様の側が希子ちゃんだろうと思い込んでいたが逆だった。どう考えても東京→希子ちゃん、田舎→麦ちゃんでは…
という偏見を見事に裏切って、麦ちゃんは完璧に世間知らずでピュ
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街の上で(2019年製作の映画)

3.7

普通にありがちなやりとりが続くじわぁ〜っと面白い会話劇。
なんともゆるい映画。

その人の職種とかにもよるけど、
大半の人はこんくらい狭い世界の中で完結している毎日を過ごしているよね。

ボサ髪でだら
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.9

古本屋と猫
もうそれだけで好きなんだけど
私がそれらに期待した空気をしっかり活かしてくれていて裏切らない。

ハリウッド映画の世界では決して見られない日本映画のいいところが表れた作品。大作もいいが、た
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.8

プリマとしての重圧が見ているだけで伝わって来て、ずっと息苦しい。話が進むとともに緊張感がどんどん強まり息つく暇もない。そして緊張と高揚のMAXで幕を閉じる。いや、めちゃめちゃ疲れる映画だった。

この
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.4

デルトロ監督感溢れる映像の立体感、深みのあるトーンの色彩。
切なさと美しさの中にデルトロ監督には欠かせないブラック要素を織り交ぜた、大人のラブ(?)ファンタジー。
ファンタジーとはいえ社会的なメッセー
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ベスト・セラーズ/小説家との旅路(2021年製作の映画)

2.7

読書好きで、本棚やタイプライターや書店が写っているだけで気分が上がるたちなので最後まで観たけど、映画としてはイマイチ。
マイケル・ケインは安定だし、猫は可愛いし、筋もオチもちゃんと完成している。悪くは
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

見慣れたいつも通りの日本。
映画用にフィルターかけて演出したり飾ったりしていない、割とそのままの日本が映されていた。
なんてまぁ、美しくない国なんだろう。本当はフランスとかゴミ落ち放題って話だし、日本
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.8

最高!
The エンターテイメント
久々に映画観て鳥肌立った

冒険がしたくなり
挑戦がしたくなり
恋がしたくなり
ダンスがしたくなる(踊れないけど)

正直ミュージカルは苦手な方なんだけど、これはイ
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.4

一作目は実話ということだったけど、二作目はどうなのか?一作目の人気に乗っかって作ったフィクション?

こんなに色々都合よくいくか?というか、甘いなという感じがしないでもないけど…

一作目同様、もと野
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五線譜のラブレター DE-LOVELY(2004年製作の映画)

3.6

映像と音楽と雰囲気が美しい
大人のラブストーリー
とにかくおしゃれ
これぞアメリカの映画

全編通して流れるコール・ポーターの音楽、歌とピアノの音色が心地いい。
劇場でミュージカルを観てきた感覚になる
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JSA(2000年製作の映画)

4.1

初めて観たのは20年ほど昔、今よりもっと北朝鮮が謎の国だった頃。
朝鮮の南北問題の理不尽さと、その渦中にいるのはそこら辺にいるのと何も変わらない普通の青年達なのだという事実をしみじみと感じ忘れられない
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揺れるとき(2021年製作の映画)

3.7

悪意はないし愛情もあるにはあるけど、いかんせん頭が悪く努力ができないタイプの親を持ってしまった、頭のいい子供というのは不幸である。

フランス映画ってのは、大人が主人公の時はびっくりするくらい子供の扱
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

2.7

なんか変だし
古臭いし
誰も好きになれないし

他の映画とは違う独特の世界観がツボなんだろうなということは、何となく理解できた。
それにしても、こんなにハッピーな気持ちになれないハッピーエンドの映画は
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ラスト・クリスマス(1978年製作の映画)

3.5

ちょっと無いタイプのクリスマス映画。

内容自体はありがちなファミリー系メロドラマだけど少年2人が魅せるのよ。
主人公の少年トミーは賢く可愛らしく、透明感のある歌声が印象的。
そして何より友達のラリー
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.4

深いんだが何なんだか…。
全ての人物がいかがわしい
そして可愛げのある子供が一人も出てこない。

現代だと色々問題があって撮ることは難しいであろう作品。

好きとか面白いとかそういうのじゃなくて、でも
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人生は小説よりも奇なり(2014年製作の映画)

3.8

太ってて毛むくじゃらで年寄りでイケメンじゃなくても、インテリジェンスがあればむさ苦しくないのだな。仕草や態度、語り口はやはり大切。

ジョーイ君がとても好き。てか、うちの息子と9ヶ月違い?どうやったら
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.6

強い女のイメージのトニ・コレットが甘々ちゃんに見えるケイト・ブランシェットの怖さ、氷のような冷たさ。

画面の重厚さと作り込みの細かさはさすがギレルモ監督!なんだけど、
設定上の身の上のわりに、ブラッ
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彼方に(2023年製作の映画)

3.5

辛い。

苦しみとやるせなさは十分に伝わってきたが、作品全体の意図がよく分からなかった。多分私の感性が鈍いから。

それでも人は生きていく…ってことか?

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

4.6

好き。
深いんだか、ふざけてるんだか何だか分からないけど良い。ずっとこの世界に浸っていたかった。
タイトルからして普通ではないが、全てにおいて“センス”な作品。

なんといってもアンナ・ガリエナの魅力
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

3.5

粋な大人の御伽話
おしゃれでナンセンスでロマンチック

マーメイドの子が透明感あってめちゃくちゃ可愛い
水の中で泳ぐシーンは美しくてずっと見ていたい

人魚ものと吸血鬼ものはとにかくヴィジュアルが大事
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ニュー・オリンポスで(2023年製作の映画)

3.3

ふらっと観たので前情報がなく、
LGBTものでまずびっくり。
隠す気のまるでない脱ぎっぷりにびっくり。

内容はメロドラマ。
LGBTものとはいえ、そこには何も拘られておらず、性別の組み合わせはどんな
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

やはりカンバーバッチは間違いない。
華やかさなどまるでない作品だけど初めから終わりまでずっと画面に惹きつけられていた。
キューバ危機の裏に、一般人を巻き込んだこんな裏事情があったとは!
史実を学び、人
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アグネスと幸せのパズル(2018年製作の映画)

3.7

一人の主婦の心の中で静かに起こる変化を丁寧に描いた作品。

前半は共感し応援する気持ちにさせるけど、後半の彼女はやや暴走気味。義務を果たさず、約束を破り、嘘を重ねる。事実だけ挙げればかなり身勝手に見え
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.5

アニメならではの編集作業の表現が面白い

ストーリー自体は想像の範囲内、どこかで観たことがあるような展開。もうちょっとマニアックな内容を期待したけど、映画好きだけに向けた物語ではないしね。
というと、
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.6

しっかりウディ・アレンな作品。
すっごい感動とか心に訴える事とか無いけど、なんか最後までまったりタラタラと観られる。そして損した気分にもならない。
たまにこういう映画を観ておくと、ままならない日常や淡
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