Yumikoさんの映画レビュー・感想・評価

Yumiko

Yumiko

サブスタンス(2024年製作の映画)

5.0

最高!天晴れ!
矢継ぎ早にどんどん展開していき、様々な表現を繰り出され心鷲掴みにされた。
音の演出も視覚的な演出も造形も見事。
別の世界に片足突っ込んでる様なクラクラ感。
余りにも脇目も振らず貪欲に正
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ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

4.0

周りから求められる「世界を救って」の内容の重さよ。。どんだけだよ。
随所に今までの流れを感じさせる観せ方、登場人物にぐっとくる。
そんなもん見せられたらこっちとしては熱くならざるを得ない
終わり方も納
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人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版(2022年製作の映画)

4.5

凄い精神力なんだろうと驚きを隠せなかった。作品中声を荒ぶらせる事も無く常に冷静に言葉を紡いでいる。
山を求めて魅せられ、ある意味で取り憑かれた人の狂気をも感じる。
目がキラキラとギラギラの狭間にある感
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クィア/QUEER(2024年製作の映画)

3.7

前情報一切入れずに鑑賞。
勝手に想像してた内容との乖離に驚きつつ非常に楽しめた。
メインの2人のキャスティングが凄い。
衣装も素晴らしい。
衣装によって魅力が三割り以上の効果増し増し。
締まりのない体
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.1

ポスタービジュアルに惹かれて鑑賞。
写し方を変えたらコメディにもなり得る。
状況は違えど全員片思い状態とも言える。
出来すぎた偶然の出会いの連続にも見えるけど、案外あり得るのかもなと思った。
しかし顔
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.6

見終わって暫くしてから、どんどん彼女について考え、映画について考え、なんだか堪らなくなってしまった。
ほろ苦い。いや、苦い。
前半正直長く感じたし暇にも感じた。
でも見終わってみると対比としても物語の
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.3

陰湿な雰囲気が絶えずまとわりつく感じ。
この雰囲気は好き。
あまり脱線せず一つの事件をじっくり追い詰めていくので分かりやすい。
驚く何かがある訳ではないが、サクッと観れて面白かった。
続編も観ようと思
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.3

リプリーがまぁ素敵。格好良すぎて男性陣が霞む霞む。
出てきた瞬間に「これは終わったな」と思えるエイリアンのディテールはやはり強い。
監督それぞれの色が分かるのは面白い。
作品としては前作の方が好き。
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

4.7

あぁ素晴らしい。
メインにこの2人を置いた段階でとんでもないと思っていたけど、予想を遥かに超えてきた感じ。どちらも本当に素晴らしい。
ほぼ会話劇といっていいだろう。
淡々と進んでいくが会話のどれもこぼ
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裏窓(1954年製作の映画)

3.3

グレース・ケリーが素敵すぎる。。
あの後ろ姿。肩甲骨まわり!服の着こなし!立ち振る舞い!!可憐で洗練されてて魅力的。
主人公から見える限られたシチュエーションの中で物語が進む中どうしても中弛みしてしま
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エイリアン/ディレクターズ・カット(1979年製作の映画)

3.6

昔テレビで観た気はしてたが、全く覚えて無かった。面白い。。
貨物船内部のデザイン凄い格好いい。
さらにエイリアンのデザインすんごいな。
ヌメヌメ感が非常に大事な事を痛感。
そしてリプリーのスタイル。。
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ガス燈(1944年製作の映画)

3.6

ガスライティングの語源となった映画と知って視聴。
実際に洗脳されていく過程を凄く丁寧に描かれている。
映像として観るまでは(とはいえ途中でどうにか回避できる手段とかあるんでは無いだろうか)と思っていた
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ナチスの強制収容所/ナチス絶滅収容所(1945年製作の映画)

-

貴重な記録映像。
淡々と事実を映し出してくる。
歴史を知る事、忘れない事、そして考える事、なんだと思う。
観終わっても映像がこびりついて頭から離れない。

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.6

観終わって清々しいくらいスッキリした。
男がまぁクソ過ぎる。
丁寧に進んでいくけど決してだれる事なく最後に向けてドキドキが少しずつ加速していく。
腑に落ちない所が無いとは言わないし、そうはならんだろと
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.8

結構ネタバレに近いものを事前に読んでも楽しめる方ではあるが、これは何も知らずに観て良かった〜と思う。
90分展開早くどんどんサクサク行くからずっとドキドキして呼吸ずっと浅かった気がする。
最後驚きはし
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

3.8

凄くストレートな映画
なんかもう完全に勧善懲悪を信じて疑わない要素てんこ盛りだから安心して観てられる。
完全に自分のせいだが、アクションシーンで軽く酔ってしまった事が悔やまれる。
もうちょっと後ろの席
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.0

風刺がっつり。ほとんど説明が無い。
エイリアンの容姿もまー雑。
でもそこが良い!
色々考えるとめっちゃ怖い。
声出して笑っちゃう所沢山あるのに観てる間不安とか不快感とかもやーっとまとわりつく絶妙な感じ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.4

舐めてたやつが実はとんでもないキレッキレの奴だったパターンが大好きな身としては概ね満足。
歳を重ねてる分ちゃんとキレが衰えている所を見せてくれるのが良い。
時間が経っても戦闘が体に染み付いてて呼吸する
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レッド・ワン(2024年製作の映画)

3.5

思いの外楽しめた
悔やむべきは大きいスクリーンで観た方が絶対もっと楽しめた事。
ストレート過ぎて照れ臭くなる様なシーンはあまり無く、押し付けがましくも無い感じが丁度いい。
最後きっちりおいしいところを
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密輸 1970(2023年製作の映画)

3.4

強く逞しくしたたかに前を見る女性たち。
肩肘張らず気楽に楽しめる。
最後ちゃんとすっきりするし悪い奴らはちゃんと悪いまま終わるのも良し。
あんなに息続くなんて海女さんは本当凄いな。。

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

5.0

最高。自分の中でもとても大切な映画になった。
映し出される絵も音楽もどれも素晴らしい。自身がこんなにも豊かで色がついていく人との出会い。とてもとても素敵な女性。モードがどういった人生を過ごしたのか最低
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.4

全体的に掘り下げ不足を感じてしまう。
登場人物の性格が皆良くも悪くも思った通りで意外性がない。変にこちらに対しての裏切りが無く「こーゆー人なんだろうな」が本当そのままいく感じ。
ラストはあそこで終わっ
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エスター(2009年製作の映画)

3.4

オチがあまりにも有名だから知った上で観たけど楽しめた。
エスター役の子を選んだ時点で勝ちだなと思える存在感。
母は強し。
そして父親よ。。

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

-

映画館で見て良かった。
音響的にも。
キリスティンダンスト凄い良かった。
ジェシープレモンスも凄まじかった。。
凄い夫婦だ。
パンフレットを即購入。
その中で監督が「右派、左派の観客が喧嘩せずに議論で
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.6

映画館でまた観れた事にとにかく感謝したい。随分前に見たきりだったし、その時は難解だわぁと思ってたけど、改めてみると混沌としているけどストレートでテンポも良くあっという間だった。
とはいえ理解出来てるの
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グラディエーター(2000年製作の映画)

3.4

これぞ王道って感じの復讐劇。
いかに復讐対象が何処までも憎らしく、絶対悪であるか、これは復讐しないと!完膚なきまでに!ってどれだけ思えるかが鍵だと思うが
復讐対象者が結構人間臭く、歪になった原因も描か
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

色々な皮肉がふんだんに込められた作品。
結構楽しめた。ラストも良かったな。
シェフ自身も中々の拗らせ方と道徳心の無さを持ち合わせてた大層困った人なのがむしろ説得力を増し納得しちゃう結果に。
笑っちゃう
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DIVE ダイブ 海底28メートルの絶望(2023年製作の映画)

2.4

書き込み不足が否めない。
トラウマの原因になったであろう部分もきちんと伝わらないから消化不良が半端ない。海の中の息苦しさどうしようもない感じはあれど物足りない。

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

ゆっくりと大らかで心地良い時間が続く。
知ってはいるけどそれ程興味も無く、別に仲を深めようとも思っていない相手が、ある種強制的に関わる事になった事によって、ぼんやりしていた人物像がはっきりとクリアにそ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.5

ミアゴスの声がもうたまらない。
彼女だからこその魅力とその効果は計り知れないと思う。
前作の婆様スポット作。
環境と家族。閉鎖的な状況で加速する妄想と自己愛と自己憐憫。
共感するところは無いとは言わな
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

冒頭から掴まれて凄い集中してみたからどっと疲れた。
普通に流れるエピソードの中で違和感に気づき、自分なりに咀嚼して理解してを繰り返す。そして改めて映し出されている絵と音に恐怖を感じる。
メイキングを見
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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

3.8

毎年メットガラのファッションを見るのが凄く楽しみだったけど、どうして行なっているのか、どうやって準備しているのか全く知らなかったので見れて大満足。もっと観ていたかった。
キュレーターの展示会に対しての
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

歴史的な流れ、アン女王について少しでも知ってると尚の事楽しめる。
演技合戦が素晴らしい。
オリヴィア・コールマン凄いな。。
相手に何を求めているのか。自分が望む「幸せ」「未来」になるようにどう動き相手
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.6

世界観、造形、配色、どれもツボった。
文明と知恵と知識。
和平交渉後を考えると和平になったのか考えてしまう。
視点を人間側からではなくドラーグ族から観てみたり、俯瞰的に捉えるとまた違う考えがめぐってく
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ムカデ人間(2009年製作の映画)

1.5

普通に見れたな。がまず思った事。
キモい、グロい、不条理、倫理観の欠如などなど様々なとても前向きになれない感想を聞いてたし、自分でも構えすぎちゃって観てなかった。けど観てみないと分からんよなと思って観
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キャタピラー(2010年製作の映画)

-

最後はそうなってしまうよなと納得。
戦争によって起こってしまった事ではあるけど、それ以前に根底にある女性に対しての、または妻としての扱われ方も大きな要因になっていると感じる。
立場が逆転し今まで当然だ
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