荒野の森くまさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

荒野の森くま

荒野の森くま

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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

この飯、疎かには喰わぬぞ(勘)

腕はまず中の下・・・苦しい時には重宝だと思うが(五)

抜け駆けの功名は手柄にはならん(勘)

これが本作の好きな台詞ベストスリーです。名作・・・みるべし!!!

魔像(1956年製作の映画)

3.5

前に見た工藤栄一『血文字屋敷』と同じ話、丹下左膳の林不忘が原作で戦前からリメイクしまくりの人気作。
職場で18人の同僚から苛め抜かれた大友柳太朗の侍が城中でイジメの首謀者を殺害、瓜二つ(二役)の浪人
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貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ぼくの鑑賞歴は『リング』『らせん』と『呪怨』『呪怨2』だけど
貞子が呪いのビデオで井戸から出てこないのと伽揶子がはじめから登場する違和感・・・シリーズを重ねるうちに少しずつ設定が変わっていったのかな?
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タイム・リープ(1997年製作の映画)

3.6

高畑京一郎の傑作SF学園ミステリーを今関あきよしが監督した美少女シネマ。
監修に大林宣彦がついてるが『時かけ』の元になったNHK少年ドラマシリーズの遺伝子(サイエンス好きの秀才同級生男子がその柔らかい
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イン・ザ・ヒーロー(2014年製作の映画)

3.0

唐沢寿明の白忍者がマスクまでしてるのはスタントマンがアクションをするためだろう。
スターである松方弘樹(もちろん顔を出して)の殺陣がいちばん迫力があるのはどういうわけか?

多人数といくらチャンチャン
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.4

変なヒモもいなくて、いいマンションに住み、豪華な食事をとる、それを秋吉久美子が演じることによってどんだけソープ嬢の地位が向上したか計り知れない。しかも監督は天才(自称)森田芳光だし。

で、やっぱり夜
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若さま侍捕物帖 深夜の死美人(1957年製作の映画)

3.0

橋蔵の若さまが町をぶらぶら歩いていると事件があっちから舞い込んでくるシリーズ第5弾。
今回は大工の棟梁(加藤嘉)殺しに端を発した連続殺人に首を突っ込む。
みどころは阿部九州男と富田仲次郎の2人が兄弟役
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ウェルター(1987年製作の映画)

3.5

天才ボクサーがデビュー戦の日に傷害事件を起こし少年院に・・・でも塀の中から“ウェルター”という仮名(少年法で本名が出せない)を使いインターハイで勝ち進む話。
今や伝説のトレーナー(沢木耕太郎「一瞬の夏
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月形半平太(1961年製作の映画)

3.0

子供の頃、急に雨が降ってきたら「春雨じゃ濡れていこう」とよく言ったもんだ。
中学になると「月さま雨が」「春雨じゃ・・・」というパロディは月形半平太が元と知る。
高校では月形半平太は土佐の武市半平太がモ
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64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

役者を揃えた刑事ものは面白い。
まあ予想の範囲内の展開だけど、
緒形直人がシーンによっては 緒形拳にみえる!期するものがあるのだろう熱演。

いろいろあるが後味はいい、でも良すぎるのもなぁ。

鼻歌(2016年製作の映画)

4.0

3つのキーワードのお題を出されてから48時間で映画を完成させようフェスティバルで昨年度のグランプリ作品で日本代表として今年のカンヌ映画祭での上映を勝ち取った11分の短編映画。

「あなたの知らない世界
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汚れた女(マリア)(1998年製作の映画)

3.0

ピンク四天王の筆頭 瀬々敬久監督の1998年の作品。
博多美容師バラバラ殺人事件をモチーフにしたふれこみだけどバラバラにして生ゴミにして出したというとこだけいただいた全然違う話。
主演女優の肌が白いた
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お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷(1959年製作の映画)

3.7

横溝正史原作で『八つ墓村』のような因縁話から始まる中村錦之助唯一の捕物帳時代劇。
役者くずれの錦之助が持ち前の演技力でいろいろな人物に化け(脚本は多羅尾伴内の比佐芳武)事件を解決する話。
錦之助の父時
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花の折鶴笠(1962年製作の映画)

5.0

大坂から江戸に目の治療に行く途中のお金持ちで盲目の娘(北条きく子)と大金の入った財布を旅烏(大川橋蔵・橋幸夫)と女掏摸一味(桜町弘子・品川隆一・本郷秀雄)と ごろつき(佐藤慶・多々良純・吉田義夫)と地>>続きを読む

荒木又右衛門(1955年製作の映画)

3.0

川合又五郎に弟を斬られた渡辺数馬が義兄荒木又右衛門(先代松本幸四郎)の力を借りて復讐する伊賀越えの仇討ち。
今まで見たなかでいちばん又五郎(のちの東映時代も大木実はダークサイドに墜ちやすい心の弱い人物
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ロケーション(1984年製作の映画)

4.0

監督:加藤武 チーフ助監督:竹中直人 セカンド:アパッチけん 
撮影:西田敏行 脚本:柄本明 男優:角野卓造というチームのピンク映画撮影隊に女優として奉られた乞食のような女の子:美保純のルーツを彼女の
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ながらえば(1982年製作の映画)

5.0

笠智衆78歳の作品。
息子夫婦(中野誠也と佐藤オリエ)と富山で暮らすことになった笠智衆が名古屋の病院に入院中のため離ればなれの老妻に急に逢いたくなり高山線に乗るも急行切符がないため途中下車を強いられる
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美人姉妹 月下の凌辱(2014年製作の映画)

3.0

好きな監督は?と聞かれたら石井隆と答えていたが、Twitterやフィルマークスをやるうちに石井隆はシネフィルにとってアイドル監督だとわかり石井隆だとフツーなので山内大輔に鞍替えした。

その山内大輔が
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日本侠客伝 刃(ドス)(1971年製作の映画)

3.5

高倉健の役名が松吉で九州男子の暴れん坊で輸送関係の仕事をし、昔に親切にしてくれた十朱幸代を一途に想いつづける・・・というおそらく『無法松の一生』を下地にした任侠映画。

ラストの健さんの戦闘服が泣ける
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挽歌(1976年製作の映画)

3.0

小悪魔秋吉久美子のために原作を探し当て込んだであろう映画。
秋吉が惹かれた中年男(仲代達矢)の妻(草笛光子)は年下男(村野武憲)と不倫中、いたずら半分に夫人とも交流していくうち夫人の親切な人柄にも魅せ
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.0

大泉洋主演の映画はだいたい面白い理由
①外見をバカにしやすいからそこに笑いが生まれる
②強い人の前では直ぐ卑屈になるからそこに笑いが生まれる
③格好いいことに挑戦するも結果ブザマなことになるのでそこに
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ガッデム!!(1991年製作の映画)

2.8

昔、愛読したマンガに「荒野の少年イサム」があり黒人ガンマンのビッグストーンが悔しい時「ガッデム」と言い捨てていた、チクショーと訳されてたと思う。

中盤、いろいろ世話を焼いていたヤクザの小沢仁志が土屋
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愛は危険な香り(1987年製作の映画)

3.0

ダイアン・レインが『ストリート・オブ・ファイヤー』の次の作品に選んだ完全主演のエロチック(爆乳披露)ストーカーサスペンス。
ダイアン・レインが自分の部屋に帰るとすぐに服を脱ぎ裸族一歩前の姿でリラックス
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天使のはらわた 赤い眩暈(1988年製作の映画)

4.5

『天使のはらわた』とは村木という男が名美という名の女に魅せられ傷つけ弁解するために捜しつづける物語、田中登版はそこを間違えた。

で、本作だが村木(竹中直人)が名美(桂木麻也子)を轢き逃げして(死んじ
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浅間の暴れん坊(1958年製作の映画)

4.0

錦之助初期のオリジナル脚本による本格股旅もの。

女優を長谷川裕見子、大川恵子、丘さとみと揃えすぎたせいか悪役が前半の原建策と後半の山形勲しかいなくて しかも山形に至っては錦之助さえスキを見せなきゃ防
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弥太郎笠(1960年製作の映画)

5.0

錦之助が名作と名高い長谷川伸3部作より先に演じた子母沢寬原作の股旅ものでこちらも傑作。

丘さとみの父親で大親分の大河内伝次郎が悪い親分(御多分に洩れず十手持ち)の藤田進に殺されるんだがそのやり方が変
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気まぐれ天使(1947年製作の映画)

4.1

クリスマスが近いというのに新しい教会造りの寄付が集まらなくて困ってたデビッド・ニーブンのところに下級天使がやってきたが顔形がケイリー・グラントだからたまらない、そのスマートさに女たちにモテモテでニーブ>>続きを読む

逆襲 天の橋立(1961年製作の映画)

2.3

『怪獣蛇九魔の猛襲』の続編SP。
前作で討ち漏らした吉田義夫を探し仇討ちの旅をつづける里見浩太朗は成り行きで豪傑の後藤又兵衛(品川隆二)と喧嘩になり打ち解けあう。いっぽう吉田義夫は京都北部の小藩に取り
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ハッピー・ロブスター(1959年製作の映画)

4.0

女手一つで2人の子供を育てながらロブスター養殖で生計をたててるドリス・デイと彼女の幼なじみで弁護士のジャック・レモンとのロマコメを縦軸に
彼女のロブスターを台無しにした鉄道会社の強欲社長との補償をめぐ
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ASO -eternal grassland-(2015年製作の映画)

2.0

主人公が腐海のようなところをガスマスク姿で歩く『風の谷のナウシカ』っぽいでだしに壮大な話かと思いきやそこは自主映画の悲しさで破滅後の世界で逞しく生きる土着少女との交流の物語だった。

後半ちょっと居眠
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HYSTERIC(2000年製作の映画)

2.5

犯人の女が殺す前に被害者とセックスした異常性が話題となった青山学院大生殺人事件の映画化。実話では別荘でガス心中を謀ったがドジって爆発させて逮捕だが映画ではそこでは捕まらずオリジナルな展開に。

この小
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若さま侍捕物手帖 鮮血の晴着(1957年製作の映画)

2.9

将軍の御連枝様である若さまが活躍するミステリー時代劇第四弾。
押し込み強盗が多発する中、あるお寺で質屋の主が殺された。出馬を請われた若さまは鋭い洞察力と推理で犯人に近づくんだが・・・そこは時代劇で追い
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64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

瑛太のクソがそんな実名報道したかったら自分で取材しろよ、被害者の名前わかってんだから何とかなるだろーがこのマグロやろー、所詮受け身のクセしてあーだこーだ文句言う風俗客みたいだぞ。
いっぽう佐藤浩市は山
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聖子の太股 女湯小町(1982年製作の映画)

2.9

公開時 柳々瀬の金華ロマン劇場で美保純『ピンクのカーテン3』小森みちこ『あんねの子守唄』との豪華アイドル3本立で見た。
倉本聰『たとえば愛』(テレビドラマ)『うる星やつら オンリー・ユー』(アニメ)と
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.9

下げて上げるスポ根なこの下の句よりコメディな上の句のほうが好き。

JKの姪っ子が近江神宮の大会に出場したとき、広瀬すずもロケに来ていたらしくひょっとして写りこんでないかと目を皿のようにして見たが確認
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ふり袖小天狗(1955年製作の映画)

3.3

悪い家老から姫(美空ひばり)を護るためにお侠な魚屋の娘(美空ひばり二役)を姫に仕立てて一芝居うつ東千代之介一派の活躍を描くお家騒動もの。

それにしても堺駿二のドジな小者感は毎回作品を楽しく賑やかにし
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