湯呑さんの映画レビュー・感想・評価

湯呑

湯呑

偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

何という素晴らしさ…一見すると非常に芝居がかった、わざとらしささえ感じる登場人物たちの言葉のひとつひとつが、胸に沁み通り、心に豊かな感情が満ち溢れていく。可笑しさや哀しさ、美しさや恐ろしさ、その全てを>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.6

私は『マトリックス』については1作目だけをレンタルビデオで観て「ふーん」と思って終わり、という感じだったので、このシリーズが映画史に与えたインパクトとその後の影響については認めるとしても、それほど思い>>続きを読む

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.7

「ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)」及び「ペルフルオロオクタン酸(PFOA)」と呼ばれる有機フッ素化合物は、水や油をはじく、熱に強い、といった性質から、撥水剤や消火剤、コーティング剤など様々>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.7

エドガー・ライトがつまらない映画を撮る訳がないのは誰でも知っている。あらゆる年代のジャンル映画に精通した映画オタクでありながら、その知識を詰め込んで終わり、ではなく、そこにフレッシュなアイデアを盛り込>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.6

本作にマーベル作品としては初の同性愛者のヒーローが登場すると発表されて以降、公開前から投稿型レビューサイトでは低評価爆撃が繰り返されたらしい。こうした荒らし行為はMCU初の女性ヒーロー映画だった『キャ>>続きを読む

THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

4.6

『ザ・レッド・チャペル』の公開以降、北朝鮮大使から「良心のない犬」と罵られ(まあ、それについては私も同意するが…)、北朝鮮への入国が難しくなっていたマッツ・ブリュガーの元に、ある日見知らぬ男からのメッ>>続きを読む

ザ・レッド・チャペル(2009年製作の映画)

4.6

マッツ・ブリュガーは、ジャーナリストとして活動する傍ら過激な内容のドキュメンタリー映画を撮り続けている、デンマークのマイケル・ムーアとでも言うべき人物だ。その最新作である『THE MOLE(ザ・モール>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

5.0

もちろん、これまでジェームズ・ワンの才能を疑った事は一度もないが、まさかここまでの高みに辿り着くとは…ホラー映画ファンのみならず、全ての映画ファンに観て頂きたい今年度ベスト級の傑作である。とにかく、本>>続きを読む

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.8

キューバのグァンタナモ米軍基地内に設置されたグアンタナモ湾収容キャンプには、アメリカ軍によってテロへの関与を疑われ強制連行された人々が、未だに収容、監禁されている。この施設は2002年、ジョージ・W・>>続きを読む

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.7

国家の不正を暴こうとする記者たちの姿を描いた映画、というのは『大統領の陰謀』とか昔から色々とあって、最近では『ペンタゴン・ペーパーズ』や『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』といった秀作が記憶に新しい。これ>>続きを読む

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.7

第93回アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされ、第77回ヴェネチア国際映画祭ではオリゾンティ部門男優賞を受賞した本作、まず人を喰った奇妙な設定が目を惹く。
不用意な発言によって国を追われシリア難
>>続きを読む

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

4.6

ジョン・カーペンターによる1978年のホラー・クラシック『ハロウィン』の40年後を舞台にした2018年版『ハロウィン』は、全米公開初週で7600万ドル以上の興行収入を稼ぐヒットとなった。その結果、監督>>続きを読む

殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

4.6

日本でも吉岡里帆主演でリメイクされた韓国映画、『ブラインド』は交通事故で視力を失った主人公がサイコキラーに狙われるスリラーだったが、本作の主人公ギョンミは聴覚と発話に先天的な障害があり、同じ様にサイコ>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

4.6

綿矢りさの小説はデビュー作の『インストール』ぐらいしか読んでおらず、その映画版はいかにもTVマンが演出したといった感じのノリが鼻について楽しめなかったのだが、大九明子が監督した『勝手にふるえてろ』と『>>続きを読む

キャンディマン(2021年製作の映画)

4.8

ここ最近、80年代から90年代にかけてのホラー映画のリメイク、リブート作品が続いているが、いよいよ『キャンディマン』ときた。クライヴ・バーカーが製作総指揮を務めた1992年のオリジナル版は当時としては>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.8

まさか、今頃になって『デューン』の再映画化が果たされるとは…人間、長生きはするものだ。アレハンドロ・ホドロフスキーによる映画化企画が頓挫し、デヴィッド・リンチが監督を務めた1984年版も散々な出来に終>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.8

83歳になっても相変わらず旺盛な創作意欲を見せるリドリー・スコットの新作は、百年戦争に揺れる14世紀のフランスを舞台に実際に行われた決闘裁判の顛末を描いた、いわゆるコスチューム・プレイものである。当時>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.6

当初は2020年2月に公開予定だったこの映画、新型コロナウイルスの影響で何度も延期され、ようやく陽の目を見たのが何と2021年の10月である。当然、映画はとっくに完成していたので、映画館では1年以上に>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

本作はカンヌ国際映画祭で日本映画としては史上初となる脚本賞の栄誉に輝いた。原作は『女のいない男たち』と題された、「いろんな事情で女性に去られてしまった男たち、あるいは去られようとしている男たち」をテー>>続きを読む

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

4.8

現代ハリウッドホラーのキーパーソン、ジェームズ・ワンとリー・ワネルは映画学校で出会い、2003年に1本の短編映画を作る。それが、世界中で大ヒットしたシチュエーション・スリラー『ソウ』の原型となったのは>>続きを読む

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

4.5

深い雪に覆われた山岳を舞台にしたスリラー『ウインド・リバー』に続くテイラー・シェリダンの監督2作目はアンジェリーナ・ジョリーを主演に迎えた、サスペンス映画とディザスタームービーをミックスさせた様な一風>>続きを読む

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

4.6

後日、詳しく感想を書く予定。老いの恐怖をホラー映画に仕立てた異色作。最後のとんでもない展開に心が震えた。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.6

本シリーズは柚月裕子の長編小説を原作としているが、映画版2作目『孤狼の血 LEVEL2』は映画オリジナルのストーリーとなった。当初は小説版三部作の第2作目『凶犬の眼』をベースに続編が製作されるとの情報>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.8

もともと「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」はマーベルの「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」に対抗すべく、DCコミックスのスーパーヒーローたちが集結する『ジャスティス・リーグ>>続きを読む

レミニセンス(2021年製作の映画)

4.7

この映画、予告編や公式サイトでは『インセプション』との類似をほのめかしつつ、クリストファー・ノーランの弟であるジョナサン・ノーラン制作という点を大きくアピールしていて、監督、脚本を務めたリサ・ジョイの>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.7

賞レースを総ナメし空前の大ヒットを記録したブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』のクリエイターであるリン=マニュエル・ミランダの初期作『イン・ザ・ハイツ』が『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チ>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

4.6

その奇抜な設定と緊張感漲る演出が話題を呼び、2週連続全米No.1を獲得するまでのヒットとなった『ドント・ブリーズ』。そのヒットにあやかるべく『ドント・スリープ』や『ドント・スクリーム』など数多くのパチ>>続きを読む

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

4.5

予告編でも明かされていた通り、シリーズ第9作となる本作ではハンという人気キャラクターがまさかの復活を果たす事となった。このシリーズは時系列がこんがらがってややこしいので簡単に説明しておこう。ハンが初め>>続きを読む

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

4.6

この映画の原作は台湾製のインディーゲーム『返校 -Detention-』で、私もNintendo Switch版をプレイしている。ゲームシステムは横スクロールのマップが何層にも重なったフィールドをキ>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.8

大傑作『ミスター・ガラス』で自身のキャリアを総括したM・ナイト・シャマランの新作は原点回帰とも言うべき、ラストに驚愕の真相が待ち受けるサスペンス/スリラーである。原作は、ピエール・オスカー・レヴィが著>>続きを読む

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.5

この映画、ガンダムシリーズの劇場公開作品としては『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』以来の大ヒットとなっているそうだ。私は小学生の頃、『機動戦士ガンダムZZ』をリアルタイムで観ていて、その流れで『機動戦>>続きを読む

Arc アーク(2021年製作の映画)

4.4

『愚行録』『蜜蜂と遠雷』で高い評価を得た石川慶監督の新作は、日本では珍しい長編SF映画である。原作は中国系アメリカ人のSF作家、ケン・リュウの短篇小説「円弧」。ケン・リュウは日本でも短篇集が何冊も翻訳>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.6

フリージャーナリストの伊藤詩織がTBSテレビの政治部記者だった山口敬之を準強制性交等罪で告発した事件は、国内外で大きな話題となったので覚えている方も多いだろう。結局、東京地検はこの事件を証拠不十分で不>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.0

レジェンダリー・エンターテインメントとワーナー・ブラザース・ピクチャーズの共同製作による「モンスターバースシリーズ」も、ゴジラとキングコングが対決する本作でいよいよ大団円を迎える事となった。好調な興行>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

4.8

17世紀のセイラム魔女裁判をモチーフにした『ウィッチ』で高い評価を得たロバート・エガース監督の2019年の作品『ライトハウス』が、ようやく我が国でも公開された。日本でも信用できるブランドとしてすっかり>>続きを読む

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