Yuriさんの映画レビュー・感想・評価

Yuri

Yuri

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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

5.0


凪沙がいつからか本当に女性に母親に見えて、ハニージンジャーソテーを一果に多く盛り付けるところとかおじいちゃんに話しかけられる時に寄り添う姿とか、心情の変化が振る舞いに溢れていて2人の関係性がとても素
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星くずの片隅で(2022年製作の映画)

4.5


キャンディが可愛すぎるに尽きる

貧困層から這い上がる難しさがリアルに描かれていて、観ながらなんでこんなに不幸ばっかり、報われてと願わずにはいられませんでした。

怪物(2023年製作の映画)

4.7


誰かにとっては恐ろしく奇妙で
怪物のように感じられる人も
誰かにとっては大切な人で、
その様子が幕が切り替わるごと鮮明になって
私も誰かにとって怪物になってしまっているのかなと
考えさせられました。
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あの娘は知らない(2022年製作の映画)

4.6

フラグが浮かんでいてそのまま終わっちゃった、、?って映画でした。

音とか光とか映像がとても綺麗で、観ていてとても心が癒されました。

でも劇的なことが起こりそうで、起こらない感じ、リアルでよかったな
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恋は光(2022年製作の映画)

4.6


個性的すぎるキャラクターばっかなのに、この話あり得ないわと冷めたりしない絶妙な映画でした。

紹介してほしいと言われた時のショックを受けた表情とか距離を置こうといった今にも泣いちゃいそうな表情とか、
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.5


あのクラスのディスカッションのぺらっぺらな感じ、政治家がLGBTQ+に優しい世界をって演説で言ってるのと同じくらい薄っぺらくて嫌気がしました。
とかいう私も目の前に悩んでる人がいたら薄っぺらい言葉し
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.7


自分の身体が子どものまま成長できていない恐ろしさやコンプレックスがあるから、文は大人の女性ではなく幼い子により心を開いているのなと思いました。
だから単にロリコンってカテゴライズするのがなんか違う気
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青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

4.5


もっと青葉家の4人のなんとも言えない心地いい関係性のお話が観たかったなーと思いつつ、親子や友達との様々な関わり方が描かれていて素敵な映画でした。

想像していなかった未来だけど好きって思えるように、
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.7


子供だってもう1人の人間で、それぞれの軸で周りのことや将来のことをしっかり考えているんだなと、至極当たり前のことにハッと気付かされる映画でした。

周りの大人の表情や機微をわきまえて、子供なりに必死
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望み(2020年製作の映画)

4.5


息子が加害者かもしれない、そして被害者かもしれない、そんな状況に陥ると「加害者であってほしい」、「被害者であってほしい」というそんな真反対の思いが家族それぞれに浮かんでくることにまず衝撃を受けました
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

4.6


なんかシーンが独特だなとか、セリフが綺麗すぎるなと思ったら、やっぱり今泉監督の作品でした。

ここに出てくる女の子は本当に可愛くて未完成で、ずっと見ていられるなと思いました。

伝わってるだろとか分
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

4.8


はじめは隣の夫婦が不気味で気持ち悪いとすら思ったのに、後半は逆に主人公への嫌悪感が増して行く、人の多面性の恐ろしさを感じました。

最初は外したかなこの映画って思ったけど、最後はとても引き込まれるし
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空白(2021年製作の映画)

4.8


こんなにも登場人物が全員好きになれない映画無いなって思いました。
だからこそリアルだなと。

見る人によって真実が異なるということをしみじみと感じることのできた映画でした。
本当は空白の時間に何があ
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

4.7


カセットテープの上書きは消えない、聴こえなくても残ってる、すごく素敵な台詞だなと思いました。

始まりの時間が流れるシーンのカメラワークと、エンディングの映像が好きでした。

うみべの女の子(2021年製作の映画)

4.6


小梅と磯辺の間で決定的なすれ違いが生まれるシーンで、風をあつめての歌が流れるのがなんとも言えないかなしさがありました。

目まぐるしく環境や感情が変化していく中学生の青臭さとか我が儘な感じとか、こう
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.8


中村佳穂さんが好きで、細田守監督作品も好きで、お二人の世界観が素敵な化学反応を起こしていた映画だと思いました。

現実世界とUの世界を行き来して進んでいくストーリーということもあり、1人1人の個性や
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

5.0


北朝鮮ってやばいんでしょ、の一言で言い表せないほど残酷な現実を知りました。
未来が見えずとも諦めない、強くて優しい人達がいっぱい北朝鮮にいるんだと考えると、どうにかして助けてあげられないだろうかと胸
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たゆたえども沈まず(2021年製作の映画)

5.0


もう10年経ったのか、と私自身驚くほど未だに鮮明に記憶に残っている東日本大震災。

死亡届がどうしても出せず、行方不明の夫に向けて手紙を書き続けたおばあちゃんの10年、震災前日に妊娠が分かり自転車を
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明日の食卓(2021年製作の映画)

4.9


10歳くらいの子供の頃って学校っていう社会での自分と家族のなかにいる自分の2人の自分の存在をなんとなく知るようになってきている頃だと思います。
もっと大きくなると、2人の自分がコミュニティが増えるに
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

3.5


最初の沙莉ちゃんの1人語りのインパクトが強くて、終わりはなんだかフニャッとした印象でした。

多くの人の人生ってタイトルがつくほど誇れたものでも感動的なものでも無くって、何となく悪い方向に流されなが
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.9


やっとやっと、きちんと観ました。

小学生の頃、無茶苦茶仲が良かった友達とはいつの間にかすれ違い様に挨拶をするくらいになっていて、別にそれが悪いことではなく、大事じゃない友達になったわけでもなく、自
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.9


ヤクザは100%の悪で染まっている人たちなんだと勝手に思い込んでいました。

家族思いで仲間思いなヤクザの姿に、そして法によって人権を失った彼らの姿になんとも言えない悲しさがありました。

ラストの
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.5


なんで児童虐待って子供側から助けを求めないんだろうって思うこともあるけど、この映画を観ていると狭い世界のたった1人の頼れる相手が母しかいないからズブズブに依存していくんだなと思いました。

長澤まさ
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メメント(2000年製作の映画)

4.7

一回観て分からなくて、もうそろそろ賢くなっているかなと思って再チャレンジしたけど分からなかった。

ただ、結末が分かっているのに、最後までドキドキハラハラさせることができるなんてすごいなと思いました!
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

5.0


階層の違いを冷淡に、そして残酷に描き出す物語はよく見るけれども、この映画では自分の生きやすい階層で自分らしく生きる人々の姿が描かれていました。

ドラマチックすぎない話の流れや、細やかな人物設定が物
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ステップ(2020年製作の映画)

4.9


辛いこと、悲しいことは「乗り越えろ!」ってよく言われるけれど、乗り越えるのではなく、辛さや悲しみと付き合いながら一緒に成長して生きていくという健一と美紀の姿が素敵でした。

小学一年生の美紀ちゃんの
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

5.0


私の彼も調布に住んでいて、駅前で待っている彼に横から肩当てたり、下らない会話しながら多摩川沿いを歩いたり。
菅田将暉と有村架純という大スターが演じているのに、キラキラし過ぎていない私たちと同じ様な日
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ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画(2019年製作の映画)

4.5


実話がベースになっていると知り驚きました。

40億ルピーという低予算で火星にロケットを飛ばすお話。
不可能と言われたことをやり遂げてしまったり、女性が男性と同じように活躍していたり、観ていてとても
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.8


ずっと観たかった映画。

私自身もカッチコチの高校を卒業したから、大学に入って「皆そんなに高校で遊べてたの!??」と衝撃を受けたことを覚えています。
それでもめちゃくちゃ楽しい高校生活だったけど、一
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さらば!2020年(2020年製作の映画)

4.5


皮肉オンパレードで振り返ることのできる2020年

アップテンポで笑えるシーンが織り混ざっているので、普通のドキュメンタリーと違ってサクッと見ることができました。

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.5


テーマが面白く引き込まれました。

人数が多くとも社会には届かない弱者の声が、多くの人々に響いた場面にはとても感動しました。

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

4.5


脳死状態であっても法律上は死とは認められない。
だからこそ、親は愛する娘のために出来ることは何でもして生かしてあげていたいと思うのだなと思います。
けれども、終盤では体を電気で動かしたり笑顔を作り出
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.5


ゾンビ映画が苦手な私でも楽しめました。

ただただワッとおどろかせてくるだけでなくて、ヒューマンドラマが美しく儚く描かれていたので、「ゾンビ映画」と一括りにすることの出来ない映画です。

子役の子の
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

4.8


ダンスも歌もキレッキレ。
見ていて退屈する瞬間のない映画でした。

ゲイであるから誰かを愛していることを隠さなくてはいけない、そんな世の中の考え方がこのプロムの様に変わっていけば良いなと思います。
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5


どのシーンも官能的で美しくて、絵画集をパラパラ捲っている様でした。

「ん?この女の人何しに来たん」とか「この2人の距離の縮まり方どういう意味?」みたいな疑問が浮かぶと数分後に明かされる、無駄で説明
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