緩やかささんの映画レビュー・感想・評価

緩やかさ

緩やかさ

映画(269)
ドラマ(10)
アニメ(0)

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

5.0


(4/23 追記)
昨日は放心してしまって何も書けなかった。
一日経って余韻に耽ってる。

原題は Me Before You で
観終わった気持ちだと Me After You だった。

邦題と
>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

全体としてはもちろん好き。

なのですが、

これが昭和・平成までだったら

なんだ!、生きてて良かったー、からの
ラストシーンでモブのチンピラに刺されてしぬよ。
それが昭和平成の定型だった。
(ハリ
>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

3.5

カフェや八百屋など、いつもそこにいるイツメンたちの小競り合い。

そういうものが希薄になったっぽい今からすると元々持ってなかったのにノスタルジーと喪失感を感じる。
それはもちろん1997年のパリにおい
>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.0

しっかり面白かった。
絵的には終始地味なのに張り詰めたテンションがラストまで。

音が主役の映画なので音楽も含め音声の作り方が細やかで自ずと集中した。

脚本も良くできていて。
妻や同僚など、身近な人
>>続きを読む

実演!バグ/ダイナソーJR(2012年製作の映画)

-

BUG全曲終わって
ルー「あと2曲くらいやるよ、なにがいい?」

(え、ワゴンでしょ)

客「○△✕○△✕○△✕ー」

アンコール1
「Sludgefeast」

ルー「最後なにやる?」

(ワゴンや
>>続きを読む

妻は告白する(1961年製作の映画)

3.4

二人だけしかいない海水浴場。

二人だけしかいない遊園地の二人だけしか乗ってない観覧車。

短いながらインパクトのあるシーンだった。

終盤、彩子がどうしてそこまで幸田に執着するのかわからずにいたとこ
>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.8

なんか、こういう映画どことなく懐かしいというか安心する。

ママはもちろん、テューイ家の家族全員が暖かくて優しい。
中でもパパは夫としても父としても最高でした。(俳優はカントリー歌手の大御所なのですね
>>続きを読む

わんぱく戦争(1961年製作の映画)

3.5

素っ裸で勝利、基地の着工あたりまでは子どもたちがほんとに楽しそうだけど、馬とトラクターあたりから一気に不穏に。
エスカレーション。

からの森の生活。ルブラックの知性を伴った野性と逞しさ。

森の逃走
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

新しい名前で生きていく、というラストだと思うけど、プロットが破綻していると感じた。

義父殺しと遺棄、まず身内を捜査するでしょ。

北くんだって警察にとっくにマークされてるんだから市子は戸籍を手にいれ
>>続きを読む

アメリカン・アンダードッグ(2021年製作の映画)

3.8

「運命は劣勢な人間(Underdog)に味方する」

実話だから全体としては地味な場面が続く。
すっかりカート一家を応援する身内になった気持ちからの終盤の鮮やかな大飛躍。
アメフトのルール全然わからな
>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

9割哀しくてずっと痛くて、
残りの1割でオセロが全てひっくり返るようにハッピーエンド。

やっぱりハッピーエンドがいいね。
2時間向き合うんだもの。


ライズボロー凄まじい演技。レスリーが実在の女性
>>続きを読む

もしかしたら私たちは別れたかもしれない(2021年製作の映画)

3.7

邦題がなんとなく引っかかって鑑賞。
もしかしたら別れてないかも?どうなんだろう、みたいな機微を描いていく作品を想像したけど実際は全然違う。

冒頭から、まだ別れていないのが不思議なほどに罵り合いが続く
>>続きを読む

恋は光(2022年製作の映画)

3.7

良い。好き。

北代が想いを伏せて常に西条と二人で行動する策略、自分が若者だったら真似したい。

学生が二人で渓流に入って鮎釣って焼いて食ってビールを飲むなんて壮大なファンタジー笑。光が見えることより
>>続きを読む

オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年製作の映画)

3.5

U-NEXTのおすすめに出てくる作品、知らない作品が多くて、興味をもって見てみるとなかなか良いことも多い。本作もそのパターン。

ただし、ほっこりした邦題とキービジュアルの印象から想像する内容とはかな
>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.3

やはりスピルバーグは面白い。

21世紀のスピ監督作では一番面白い。
(「戦火の馬」「ウエストサイドストーリー」は未見)

自伝でこんなにエンタメしてるのすごい。
ここから続編で「ジョーズ」あたりまで
>>続きを読む

レディ・マクベス(2016年製作の映画)

3.6

こんなにもずさんで行き当たりばったりなのに...

原作はロシアの小説(未読)でシェイクスピアとは無関係。ヒロインの役名はレスター夫人。

セリフは僅か、音楽もほぼ無く、静寂のなか不穏な緊張感が続く。
>>続きを読む

心の指紋(1996年製作の映画)

4.0

マイケル・チミノ最後の監督作。

暗そうな謎の邦題とU-NEXTのビジュアル(銀縁眼鏡ちょび髭ハレルソンのドアップ)も陰鬱でなかなか手が伸びなかったけど、、もっと早く観れば良かった!

ピンクと緑のフ
>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.1

自分のこと映画にしちゃったのかー そして褒められて賞もとったのかー
(その後あまり撮ってない寡作になった、それくらい自分を投影して納得いった作品かも)

これを恋愛映画だとすると自分はあまり乗ってけな
>>続きを読む

もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

3.0

覚めない悪夢を見ているような映画。
20時間くらいに感じた。

シアーシャの新作観るぞ、という動機だったので何度も挫折しそうになりながら完走。

悪夢のような音楽が終始流れている。

暗澹たるトーンの
>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.5

新社会人あるある。

就職によりあらゆる面で環境が激変し、相手が堪えられなくなって別れてしまう恋人たち。

この映画のように親しかった友だちも離れていってしまう。


アンディは服装やメイクからして全
>>続きを読む

ヴォルーズ(2023年製作の映画)

3.0

メラニー・ロラン監督主演作。
ロランはこれがやりたかったのか。

プロの泥棒の引退劇。
ヒロイン二人はめちゃくちゃ強く(銃器でも素手でも)、計画は全て成功、ラスボスはうかつで弱い。リアリティは求めては
>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.1

意外な展開。
90分で映画2本分観たような印象。
作り込みが意外とすごい。
演出、撮影、美術、音楽など全てに手堅く安心して観ていられた。良い。
エンドロールも素敵!

コロンバス(2017年製作の映画)

3.1

長回しの会話劇でわりとなにも起こらない系。カットは割るけど一つひとつの会話がかなり長い。

建築物が有名なコロンバスという都市が大々的にフィーチャーされているので、興味が無いってこういうことかと気づく
>>続きを読む

オーケストラ!(2009年製作の映画)

3.4

U-NEXTで再鑑賞。日本公開時に六本木の映画館で観た。

その時はラストの演奏シーンにめちゃくちゃ感動した記憶があるのだけれど、

こんなにコミカルな作品だったとは憶えていなかった。

漫画みたいな
>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

-

初見。IMAXで観た。(わりと大きめのシアターですが観客は10人未満くらいでした)

デヴィッド・バーンがビッグスーツにお召替えの間、バンドがトム・トム・クラブになる!!事前に知らなかったのでサプライ
>>続きを読む

ダイナソーJr./フリークシーン(2020年製作の映画)

-

ダイナソーというとみんなもそうだと思うけどやはり「The Wagon」と「Just like heaven」が好き。
本作によるとブレイクしたこの頃が最もバンドの仲が悪かったとのこと。

再結成以降の
>>続きを読む

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.2

静謐な哀しみがゆったりと漂ってだんだんトーンが淡くなる映画。

登場人物が多くて関係性がわかりづらい。

「仕事は何を?」
「人生を楽しむことが仕事だよ」
人生の先輩かっこいい。

くっつきそうな二人
>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.4

笑ったし、めちゃ面白かった。
設定の不自然さを感じさせないほどに会話のテンポ感が良くてこの世界に惹き込まれる。

清原伽耶さんの表情のお芝居が絶妙。
恋心に気づいた瞬間の表情は少し感動した。

成田凌
>>続きを読む

リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

3.7

「TAR」が面白かったのでトッド・フィールド監督の2作目となる本作を観た。

例えるなら「スリー・ビルボード」をかなりブラックコメディ寄りにしたような雰囲気。

序盤の二人の出会いからの展開がかなり斬
>>続きを読む

小説家の映画(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、試写室から出てきたギルス(キム・ミニ)が怪訝な表情で正面のカメラをしばらく睨む。
不満を表しているような、少し怒っているような表情なのが理由がわからず、戸惑ったまま映画が終わった。

ストーリ
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

長尺も気にならないほど、特に前半はリディア・ターの人物像に惹き込まれた。
この先どういう展開になるか期待したけど、終盤は失速した印象。

主人公視点で焦燥し錯乱し狂気に入っていくというのはこれまで何度
>>続きを読む

希望の灯り(2018年製作の映画)

3.8

ラストシーン、こんなロマンティックなことある?
ブルーノもマリオンのことが好きだったんだね。

ドイツの巨大なスーパーマーケットを舞台とした、とてつもなく静謐で、滋味溢れる映画だった。

各パートのタ
>>続きを読む

恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.5

U-NEXTにて再鑑賞。初見は公開時に劇場で。

現在では到底無理な人種ジェンダー差別的セリフをマシンガントークする主人公。
まだ30年も経っていないのに当時はアカデミー主演男優賞受賞(主演女優賞も)
>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.8

オールタイムベストの一つである本作をU-NEXTで再鑑賞。

初見は公開時。超話題作で気合を入れて前売券を買っていたものの、「ぴあ」か何かでその週の終映を知り平日昼間の上映回に高校をズル休みして銀座の
>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.6

長らくクリップしてた作品がいつのまにかNetflixに来ていた。

ずっと哀しくて、でも綺麗な映画。

実話ベースと知らずに観ていて、登場人物が破滅志向だなー、とかマッチョな価値観だなー、と思ったけど
>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.8

原作小説は未読。
だからかもしれないが、森崎の歌の秘密がよくわからなかった。
ダニーボーイ??ってなった。まなみの話とあまりにも整合し過ぎて逆に。

図書館の本を返却するシーンが好き。泣いた。

>|