ogoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た(2016年製作の映画)

4.2

「noma」が東京へポップアップレストランを出した際のドキュメンタリー(前作『ノーマ、世界を変える料理』を観てからの方が楽しめるかと)

若干上手に切り取りすぎな感もあるが、「noma」という店とレネ
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ノーマ、世界を変える料理(2015年製作の映画)

4.2

震えた。

2024年冬に閉店してしまう「noma」

2023年春、ちょうど今京都に来ていて、応募したものの一瞬でソールドアウト、予約は取れず。閉店の理由は憶測も飛び交うものの実態は不明だが、これか
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.7

かの有名な『西部戦線異状なし』

映像化は、1930年、1979年、そして本作2022年。三度目の映画化。

原作小説は1929年発表。第一次大戦が1914-1918年だったことを考えると、約10年後
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

2.2

TOMATOMETER 39%でグチュグチュに腐れてる一方、オーディエンススコアは88%。

どゆこと?と思って観た結果、Rottenに同意。

終始、冷笑が付き纏う、脚本と演出の寒々しさよ。

MC
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

良くも悪くも是枝さん。

「生まれてきてくれて、ありがとう」

美しい言葉ではあるけれど、現実はどうか。
子供は生まれる環境や親を選べない。

親→子へと一方通行のこの言葉が、この作品の綺麗にまとまり
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.9

一作目もなかなかだったけれど、二作目は前作を下地に、更にひとつレベルを上げた感。

若干ポリコレ風味が強いのと、中盤までのドタバタした感じ、あまり効いてない格闘シーンと、乗り切れないシーンもあったもの
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.8

シャーロックとマイクロフト、これ以上無く有能だけど偏屈で変人な二人の兄を持つ、妹エノーラ・ホームズの物語。

まず、この視点の転換が面白い。

更に、この子供たちにして、この母ありと言わんばかりの、ぶ
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.3

紹介に偽りあり。

「俺のブタを返せ。愛するブタを奪われた孤独な男の姿を描いたリベンジスリラー」

俺の時間を返せ。

「リベンジスリラー」?
只々静かに暖かい、ヒューマンドラマじゃないですか(メンタ
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ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

3.9

何だかんだ、ミニオン大好き。

グルーとミニオンズの出会いと始まりの物語。

安定の可愛さとハチャメチャ具合。

1970年代の楽曲をアレンジしたサントラも素晴らしい。
ナンシー・シナトラの"Bang
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.2

キューバ危機の裏にあった、実話ベースの物語。

世界が今の形で在るのは、歴史の表舞台に出ない様々な人々の想いと犠牲があったからこそ、という普段忘れがちな真実に改めて気づかされる傑作。

世界が最も終わ
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.2

韓国ノワール傑作の『新しき世界』のファン・ジョンミン×イ・ジョンジェ出演。

胸熱過ぎる組み合わせ再び!と期待値高かったせいか、とても消化不良な作品でした。

ファン・ジョンミン兄貴の魅力を活かしきれ
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監視者たち(2013年製作の映画)

3.5

そのうち観ようと思って忘れてた。

小ぶりではあるけれど、監視班の目線から犯人を炙り出してゆく佳作クライムサスペンス。

チョン・ウソンが珍しく悪役。ソル・ギョングは『シルミド』の印象が強いのだけど、
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.4

「がんばりましょう」

邦画で、こうしたジャンルとしては頑張ったほうだとは思うけれど…

『インファナル・アフェア』『ディパーテッド』『新しき世界』と、潜入捜査モノの名作が多々ある中で、今作はいったい
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.7

95分ワンカット。

ワンカットを売りにしたと言うよりも、描きたい画を抽出したらワンカットになりました、という感じで非常に好感。

レストラン内という非常に狭い空間が舞台だからこそ、徐々に配置や構造が
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.2

レストランと料理界を舞台にしたサスペンススリラーという異境地。観てみて損はない、意欲作。

舟で渡る孤島のレストラン、地産地消の食材、寄宿舎のような生活を送るスタッフ、教祖のような言葉を語るシェフ、閉
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.4

クリスチャン・ベイル主演のミステリー。

ルイス・ベイヤードの原作を読んでないので、何故エドガー・アラン・ポーが絡んでるのか、さっぱり分からないままに鑑賞。したものの、鑑賞後も分からぬまま。。

序盤
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インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

4.5

This is ローランド・エメリッヒ!

もう何度も観てるけれど、初レビュー。

最初に観たのは、中学か高校くらいだったかな。友達と皆同じシーンでビクッとして笑いあった記憶。

いやー、やっぱりSF
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.3

ジョーダン・ピール監督、三作目。

前二作とも凄まじかったのだが、今作も更に新境地。序盤から惹き込まれ、中盤以降は開いた口が塞がらなかった(褒め言葉)

前二作のレビューでも書いた「凄み」が今作にもし
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バトルシップ(2012年製作の映画)

3.4

数回観てるのに、レビューしてなかったので。

とりあえず、アルコール片手に、脳筋一本道のテンポMAXなストーリーと、金のかかったアメリカンなSFディザスター映像を楽しむには良い作品。

チキンブリトー
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

THE・新境地。

原作漫画『SLAM DUNK』ドンピシャ世代としては、この時代にどんな映画化になるのか、楽しみでもありつつ一抹の不安も感じながら。

でも、井上雅彦自身が監督・脚本と云うなら、それ
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X エックス(2022年製作の映画)

3.0

公開前からA24配給ということもあって随分と話題で、期待してたんだけど。

全然ハマらなかった。

最近、老人にフォーカスしたホラーやスリラーが多いのは、そこがある種の禁忌ゾーンだから、もうそこに行く
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スランバーランド(2022年製作の映画)

4.2

素晴らしかった。

夢をテーマにしているので、『インセプション』や『パンズ・ラビリンス』を思わせる雰囲気はあるものの、ダークさ皆無なので全編とても暖かな気持ちで観れる。

子供心と冒険心を刺激される、
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.8

満足!

一作目も本格派を漂わせながら、今の時代に沿った良き探偵物だったけれど、二作目も満足。

往年のミステリの空気感と、世相への風刺とが、満ち満ちたこの感じ。日曜の夜に観るには、とても良いチョイス
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.4

公開前から話題になっていて、かなり期待していた作品。

蓋を開けてみれば。

ゾンビ物とは一線を画す設定の新しさと、エログロゴア描写への情熱は感じるものの、ちょっと中途半端な出来。

理性が失われ欲望
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

これは、MARVELからチャドウィック・ボーズマンへの鎮魂歌なのだと、何処か厳粛な想いで劇場へ。

結果、追悼的な意味合いでぐっと来たのは、初っ端のMARVELロゴと、ラストのメタ的なシーン。

肝心
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7

伊坂幸太郎の原作は未読。

京都でプレミアやったり、日本原作に日本題材の、ブラピ主演ハリウッドエンターテインメントの仕上がりやいかに。

感想としては、期待を超えず、下回らず…。

間違った日本イメー
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.4

カンヌ映画祭パルムドール。

『RAW』のジュリア・デュクルノー監督、第二作。

前作はいまいちハマらなかったんだけど、二作目の今作、更に変態度をマシマシにした、監督ならではの世界観が予想を斜め上に突
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

割と評判が良かったものの、食指が動かなかったので今更鑑賞。

アカデミー作品賞…なのか。

フランスの『エール』のリメイク作。
ハリウッド寄りに改変は加えられているものの、全体としては単館系映画のよう
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ブロンド(2022年製作の映画)

3.1

アナ・デ・アルマスがマリリンを演じると、リリース前から話題だったNetflix作品。自分も期待してた。

2時間47分と長いのと、リリース後のレビューの鬱具合に恐れをなして、時間のとれた週末にようやく
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.3

半年ほど観よう観ようと思いつつ、コメディ気分じゃない日々が続いていたので、ようやく鑑賞。

いや、最高だった…!

ブラックユーモア×ディザスター。
B級の仮面を被ったS級ですよ。

全編、現代社会(
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

3.8

マヤ・ホーク目当てで観たけど、単なるポップティーン映画に収まらない出来栄え(そして、ますますマヤ・ホーク好きになってしまう存在感とオーラ)

誇張されまくったアメリカンティーンエイジカースト世界に、全
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.8

『ブンミおじさんの森』でパルム・ドールを受賞した、タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作。

いやー、変態だ。

常識と定番を完全に逸脱した独自の世界観。

自我、因果、時間、場所、歴史、記憶、
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.5

現代風味に落とし込んだ『燃えよ剣』

配役と役者陣の演技は文句無しに見事だったけれど、やけに「若者に向けて理解できるように単純化して作りました!」「でも『燃えよ剣』だけに、あまり単純化も出来ませんでし
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

映画「作品」を観た、という心にしみわたる満足感を得られる、正に作品。

3時間、長さを感じさせない完璧に構造化された脚本と台詞の数々、完璧な配置の登場人物たち、完璧な画づくりと音、各賞も納得の仕上がり
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スピリットウォーカー(2020年製作の映画)

2.8

なんじゃこりゃ。

トンデモ設定だけど、そこをどう回収してくれるのかなー!と期待して観てたら、特に捻りも無いトンデモ設定のまんま、カタルシスも皆無で終了しました。

え、終わり?

序盤の次から次へ転
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

4.0

「もうボディガードなんてしない。なんて言わないよ絶対」

まさかの二作目。

一作目が予想を斜め上に裏切るSUPERな出来だったので、二作目大丈夫かなーと思っていたら、一作目に負けない面白さとアホさだ
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