すがっぷさんの映画レビュー・感想・評価

すがっぷ

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東京物語(1953年製作の映画)

3.7

初、小津映画。半世紀以上前の映画なのに、スッと入ってきた。どの画面も絵になり過ぎる。
淡々とした台詞回しなのに、そこにある物や仕草や目から、感情とか描きたいものがくっきりしてくる不思議。これは癖になる
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

孤独感がじんわり沁みてくる映画。良作やぁ。

一つ一つの所作や生活音がとても綺麗で、
序盤はほとんど役所の一人芝居なのに、終始魅入ってしまう。
ラストシーンの表情の意味はまだ処理し切れてないけれど、笑
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(2023年製作の映画)

3.6

思ってたよりコメディ路線。
合戦シーンの迫力とか緊迫感は凄いけど、ちょいちょい出てくる荒川良々とか、あっさり死にまくる豪華俳優達に笑ってしまう。
アホばっかり。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

すんごい良かった!
日々何となく感じる息苦しさ・拠り所の無さみたいなものと、一方でそう感じてしまういる自分がダメはのか…?みたいな感覚・葛藤はよくわかる。
ある種極端に描いてると思うけど、それこそみん
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オオカミの家(2018年製作の映画)

-

正直評価出来ない。怪作。
映像、平面、立体を組み合わせながら、創造と破壊が延々と繰り返されるストップモーションアニメ。なにそれ…。

コロニア・ディグニダを徹底的に調べたうえで作った、架空のプロパガン
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

コロコロと解説もなくシーンが変わっていくら、ストーリーの全体像を把握するのに一苦労で、観る側にかなりストレスかけてくるタイプの映画。
画面の色味・構図は世界観たっぷりだし、どれも新しくて、さっすが〜と
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

前評判悪すぎる中、普通に楽しめた。
考察好きとしては観終わった後も良きでした。

そして何よりアニメーションへの熱を感じる作品。
床の軋む音、青鷺の足音、風や波の音などの音響や、
水中からゆっくり浮上
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

絶対に外からは理解出来ない、特殊な関係性だけど、確かな愛情と繋がりがある素敵な家族だった。
それぞれの別れが切なかった。

怪物(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

エンドロールが流れた瞬間、全身が痺れた。
今のところ今年1だなぁ。

テーマとしてはありきたりではあるけれど、
映画の構成と各シーンの描き方・描写が凄く丁寧かつリアルで、心に刺さる。
観る人に伝わるよ
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.0

描写が足りなすぎて視聴者が置いてきぼりになる。内容も真新しさがない。
スズが歌うシーンは良いけどそれだけ。

ミナリ(2020年製作の映画)

3.4

終始不穏な映像や演出はすごく好みで、
ストーリーとしては単調だけど緊張感があって引き込まれる映画だった。
描こうとしている理想の家族像が何となく古臭く感じて、あまり好きにはなれなかった。

デイビット
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.6

もう一回浮かび上がれるまで、一緒に沈んでてくれる映画だな。

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.2

なんていい映画なんだろう。
アルパチーノの演説シーンは震えた。
あそこまで言葉に魂を乗せられるの凄いな。
こういう大人でありたいと思う。

真摯であることが時には誰かを変えられるって勇気をもらえる映画
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.7

心臓・お花畑パートは意味わからんけど、
死んでても死んでなくても変わんないんだな。
披露宴って文脈の中で死を語ってること自体がコメディだ。
コメディ最高!

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

3.7

初のMX4D!!!
映像と迫力が素晴らしい!!!
ストーリーは勢いって感じだけど定番の良さ。
ただ映画の誰かが背中をぶつける度に、背骨のあたりを椅子が殴ってくる演出だけはやめてほしい。

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

2.5

学生と社会人なりたての頃を思い出しながら、雰囲気と音楽だけ楽しむ映画。
ベッドシーンが下品かつ中途半端で一気に冷める。

なんかもうちょっと上手くまとめられた気がする。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

滑り込みで鑑賞。
愛するとはどういう事かを、
とてもとても丁寧に描いた映画。

親と子、自分と他人、
与える事ともらう事。
ジョニ・ミッチェルのBoth Sides Nowが沁みる。

こんなにドラマ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

滲み入るような映画。凄い。
不要なBGMを極力排除して、人と人のコミュニケーションにおける、ある種の緊張感がとてもリアル。
ドライブと、煙草が吸いたくなる。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

映像としてめちゃくちゃ見応えがある。
音楽の使い方とか緩急も上手い。
ストーリーではなく、体験として感動する映画。

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.9

ここまで音楽を効果的に使った映画ないだろうな。
色の使い方とか、魅せ方、テンポが素晴らしくてライトに観るつもりでも、のめり込んじゃって、なんとも頭が痛くなるような重たさの映画。
ラストシーンが個人的に
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街の上で(2019年製作の映画)

3.9

ふらっと観たけど、生々しさが良かった。
イハとの会話とかとても生々しい。

中身があるような。ないような。
そんな映画だけど、所々のセリフに想いが入ってる感じとか、邦画の良いところが出てる好きな映画。

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.0

映像とファッションは良いのだけれど。
20歳の時に観てたらちょっと刺さる部分はあったかもしれない。

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

痺れっぱなしの王道青春映画!
ちょっと冴えないみんなの夏が詰まってる。

登場人物たちの誰しもが全力で、”いま”をハダシで走ってる。
あの頃に戻りたくなるんじゃなく、
あの頃の想いに出逢える映画。
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

メッセージが伝わるよう、丁寧にかつポップにエンタメとして上手く消化されてるのが凄い。
見る視点によって感じることが結構変わるだろうなと思う。

エンドロールでタイトルが表示された時にグッと来た。

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.6

最後やや冗長だったのが惜しまれるけど、期待以上!
ホワイトスパイク vs ギタイ
っていう超B級映画誰か作って。

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

舐めてた。
たった32分のために込められた想いに泣きそうになる。

いかに世界の人達に伝わる表現に出来るかを考え抜いた映画。

ホムンクルス(2021年製作の映画)

2.8

漫画を別解釈したラストの発想は面白かったけど、物足りなかった。
人の弱さをもっと丁寧に描いて欲しかったな。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.9

ウディアレンらしい心地良さ。
テンポ感と終始噛み合わない会話が絶妙。

雨のニューヨーク。
シガレットホルダー。
6:01の時計台。

将来的に悩む捻くれた青年が、
物語の終わりに居場所を見つける。
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.6

ニノと妻夫木上手いなぁ。
泣けるポイントは沢山あるし、面白いんだけど、なんとなくテーマがボヤッとしてしまった感が残念。

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