川島二十日さんの映画レビュー・感想・評価

川島二十日

川島二十日

パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.1

どこまでが事実であるのかは分かりませんが、この映画のように、耐え難い抑圧の中を何とか自分を見失わずに懸命に生きている人がいるというのは、容易に想像がつくところ。むしろ現実の方がもっと残酷です。

本作
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(1965年製作の映画)

3.8

スピード感のある展開で、1秒も飽きることなく鑑賞しました。三船敏郎はイメージ通りの役でしたので、新鮮さはありませんが、割と安心して観ることができました。しかし、岡本組の俳優さんたちがかっこよかったです>>続きを読む

地獄(1960年製作の映画)

3.6

いい意味でやりたい放題の映画!
阿鼻叫喚の後半地獄パートよりも、個人的には天上園の10周年の宴のシーンが全員狂ってて好きです。少し寺山修司臭もします。観る前は、地獄の恐ろしさを映像化しただけの作品だと
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震える舌(1980年製作の映画)

4.0

これほど感情を掻き乱されたことはないかもしれません。兎に角破傷風は怖い!ワクチンを打ってるから今は昔、なんて昔話のようにちょっと前までは言えてたかもしれませんが、ちょっと今は違う印象です。
 演者は全
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.9

終始何が起こるのか、何に向かっているのか分からず、結局オチもよく分からないまま終わってしまったが、むしろここまで来て、誰にでも分かるあからさまなオチはつけようがないだろうなぁ、というのが本編を覧終えた>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

実際に甘酸っぱい青春を過ごしていない私のような人でも、過去を振り返って「あぁ、昔そんなこともあったなぁ」と、大した記憶でもないのに美化して語りたくなる気分にさせてくれます。
高知を舞台にしているので、
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.7

サマーウォーズの二番煎じかと思いきや大違い。この10年のネット社会の進展を反映しており、仮想現実自体はSFであるものの、匿名性と非匿名性、現実と仮想などなど...実際の社会の現状と少し先の未来を見てい>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

3.4

強すぎると、おじさんでもかっこいい。おじさんとしてのかっこよさではなくて、ただ純粋なヒーローとしてのかっこよさです。
でもこのおじさんが正義の心の持ち主で良かったと思うのです。悪のギャング組織にとって
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利休(1989年製作の映画)

3.6

秀吉が利休に切腹を命じた理由については諸説あり、謎の多い歴史の一つですが、本作ではどうなるのかと思って拝見しました。すると直接の原因と思われるものはちらほら出てきますが、そんなことは寧ろ気にならず、秀>>続きを読む

怪談(1965年製作の映画)

3.4

会社を潰すだけの製作費を投じただけあり、豪華なセットの数々。絵巻物を眺めるように、頁をめくるように展開していく説話としての雰囲気が見事に表現されています。
耳なし芳一の話のあのセットはすごいです。照明
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.9

えーっと、題名が「マジカル・ガール」....
マジカル、ガール、....
とんでもない映画を観てしまったというのが端的な感想です。この手の映画の場合、誰も悪くないとか、ほんの小さな出来心からとか、不幸
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.4

内容はどうでもよくて、現場に充満するイライラした雰囲気の不快さを感じられて、変な言い方ですが楽しかったです。言い換えれば、現場にいるような体験に近かったとも言えるかもしれません。そしてラストのしんどい>>続きを読む

砂の女(1964年製作の映画)

3.9

ジリジリと砂に侵食されていく恐ろしさというか、不気味さがたまりません。ワンシチュエーションの映画ですが、二時間半があっという間でした。どちらかというと、しっかりした女性の役が多いイメージの岸田今日子さ>>続きを読む

リトル・ジョー(2019年製作の映画)

4.4

最近見たどの映画よりも怖かったかもしれません。それはコロナ禍の渦中を生きているということも作用しているでしょうが、逆に今観ることができてよかったと思える映画でした。一応ホラーのジャンルになるとは思うん>>続きを読む

金環蝕(1975年製作の映画)

4.0

やはり面白かったです。半世紀以上前から状況は全然変わっていないところを見ると、どうやらこれは世の常なんでしょうね。インターネットやSNSが発達した昨今において、より問題が表沙汰になっても、のらりくらり>>続きを読む

グローリー 消えた腕時計(2016年製作の映画)

4.0

何の向上心もなく、道に大金が落ちていれば正直に警察に通報するし、給料の未払いも我慢して受け入れるし、燃料の抜き取りを告発はしようとするものの、とても共感できる主人公ではありませんでした。そんな彼とは対>>続きを読む

ファブリック(2018年製作の映画)

3.7

とってもシュールなホラー映画でした。レトロな雰囲気とモンタージュ、怖そうで怖くないけどどこか落ち着かない感じ...。目を細めて観たくなるような怖さはありませんが、ざわざわが止まりませんでした。一着の赤>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.5

内容の面白さもさることながら、制作陣のとてつもない熱量にも圧倒されました!ディストピア映画でありながら、ストップモーションアニメの持つ柔らかさや、キャラクターの愛くるしさが良いバランスでした。続きが観>>続きを読む

グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

4.0

おじいちゃんとおばあちゃんのおっとりながらも重厚な頭脳戦かと思いきや、確かに重厚な頭脳戦ではありましたが、人は殺すし、年寄り同士だけど、見た目に似合わずよぼよではなくむしろキビキビしているし、いい意味>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.0

私の大好きな類の映画で、大満足でした。現在と過去を結ぶ展開にはゾクゾクしました。謎解きサスペンス要素もありますが、コリー二の心の内をえぐるように回想する展開がこの映画のメインで、その点が丁寧に描かれて>>続きを読む

刺さった男(2011年製作の映画)

4.1

初スペイン映画鑑賞で、凄いものを観てしまいました!この映画をお勧めしてくださった方が、「まぁ観てみて!」とだけ言って何も教えてくれなかった意味が分かりました。ですから僕もここでくどくどベラベラ言わない>>続きを読む

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

4.1

まさかネトフリで本作を観ることができるとは思いませんでした。それにしてもテンポが良く、派手な爆発も銃撃戦もないのに、飄々とした小林桂樹の表情と語り口で飽きることなく、むしろ何故だか終始ワクワクが止まり>>続きを読む

処刑の部屋(1956年製作の映画)

3.7

凶暴な若さが溢れ出ていました。ただただ何かを埋めるように生意気に暴れるところも、今では考えられないような女性の扱いをするところも、廃退的なところも、主人公たちと同じ大学生の身としては羨ましいです。
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ある船頭の話(2019年製作の映画)

3.9

見応えがありました。進歩や革新、それに伴って消えゆくものの悲哀。かと思いきやバイオレンスな描写や、謎の少女に、幻の少年。古き良き日本映画の雰囲気もありながら、現代的なシナリオと映像の融合が新鮮でした。>>続きを読む

愛の亡霊(1978年製作の映画)

3.9

やっぱり大島作品は良いです。好きです。愛のコリーダの二番煎じかと思いきや大違い。だいぶホラーでした。音楽とか天井桟敷みたいな白塗り幽霊とかモクモクの煙とか。ただ一番印象的なのは、せきの家が燃えている最>>続きを読む

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