うまさんの映画レビュー・感想・評価

うま

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

実はヴィム・ヴェンダース初。

ぶっちゃけ最初は少し鼻につく映画だなと思ったよ。こんなルーチンで何も変化がなくてストイックな生活、どこか憧れはあるけど(自分も絶賛ミニマリスト化してる)そんなに良いもの
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

これまでみたウディアレン作品の中でもかなり好き。カイロの紫の薔薇の次くらい。ニューヨークを舞台にハンナの周りの人物たちを中心とした群像劇的な構成。これがなかなか良かった。テンポも良く、会話もコミカル。>>続きを読む

8 Mile(2002年製作の映画)

3.5

久しぶりにみた。
話の筋としては既視感あるけど、最後のバトルは本当に観る価値ありです。エミネムかっけーとなること請け合い。

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

4.0

老いという誰もが避けられないテーマに噛み合わない夫婦関係や俳優業としての矜持と苦悩、そんなものが絡み合ってめちゃめちゃ印象的なカメラワークの数々を通して表出してくる映画。
(事情により断続的にしか観れ
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.5

ゴダールの映画はストーリーを追おうとしてしまったらダメなんだろうな。
大筋だけ捉えてあとはその赤白青の鮮やかな色彩、セットやファッション、主演二人の軽快で魅力的なアクション等を感じるままに楽しむのが基
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バートン・フィンク(1991年製作の映画)

4.0

お久しぶりのコーエン兄弟。
頭でっかちな劇作家が、つい出来心でハリウッド映画の作家契約を結ぶも、お題がB級レスラー映画ということで全くアイデアが出ずスランプに陥る…という冒頭からどうしてこうもジェット
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.3

久しぶりのPTA作品。PTAは理解できるものと理解できないものに極端に分かれる印象があるけど、これはどちらかというと理解できない方だった…いや、話の大筋としては大体分かるけど、個々の場面は「ん?今これ>>続きを読む

夫たち、妻たち(1992年製作の映画)

3.5

久しぶりのウディアレン。
二組の夫婦を題材に倦怠期、ロマンス、離婚…等をユーモラスに描く。「これよこれ」という感じの意味のない会話と皮肉めいた発言の数々はまさに自分がウディアレン映画の好きな部分。笑っ
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.6

あまりにそのまんま過ぎて乙骨憂太くんなのか、乙骨シンジくんなのか、碇憂太くんなのか分からないけど、結構楽しかった。原作には無いシーンでナナミンや京都勢はじめ、各呪術師の戦いが描かれてるのが良かったね。>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

昔はたくさん漫画を所有していたのだけれども、ふとした瞬間から断捨離が始まり、今となってはほとんど全ての漫画を売り払ってしまった。が、そんな中でも唯一残っている漫画がある。そう、スラムダンクだ。もうこれ>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.6

ウォール街のザ資本主義的価値観にどっぷり浸かったニコラスケイジが、天使がくれた郊外ほのぼの家族生活を体験して価値観が変わってしまうお話。という、まぁありがちな対立項ではあったけど、とりあえずケイト役の>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

4.0

ストーリーは単純で悪徳保安官vsベトナム戦争帰りのランボーという構図なんだけど、さすがグリーンベレーの英雄。そりゃ一介の保安官ごときでは話にならない。アクション的には最初のカーチェイスがピークで、その>>続きを読む

(1963年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ヒッチコック3作目。パニック映画の原点。

これは鳥嫌いな人が見たらもうトラウマだろうね。鳥が飛び交うシーンは今の技術を考えると少し笑ってしまったが、うまい具合にガソリンスタンドを襲うシーンとかヤベェ
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東京物語(1953年製作の映画)

4.4

あーーーーー、これは良い映画だわ。
老夫婦が東京で暮らす自分の子どもを訪ねるだけの映画ではあるんだけど、ローアングル固定カメラで普通の家族のやり取りを淡々と映していくのが、なんとも味わい深い。

戦後
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.7

なんの前提知識を持たずに観たのは勿体無かったなと。なんせウインドリバーが、インディアン居留地の名前だってことも終わってから調べて理解したくらいだったので…。これから観る人はせめめインディアン居留地のw>>続きを読む

ロープ(1948年製作の映画)

3.4

ヒッチコック2作目。

こういう一つの部屋で繰り広げられる低予算映画は割と好きなのかもしれない。全く退屈せずに見れた。
ただ、ストーリー自体がずば抜けて面白いかどうかは微妙なところ。なんせ、ブランドン
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

初ヒッチコック作品。

え、普通に面白い…!80年前の作品とはとても思えない。こういう時の流れに耐えることのできる作品こそが名作ですよね。

最初は英国人二人が主人公かと思ったら、脇役かと思ったアイリ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

序盤は青春上京物語かと思わせつつ、残念そこはエドガーライト。タイムリープ、サイコスリラー、ゾンビ、ホラーと一筋縄ではいかないような映画だった。
ホラー映画という触れ込みだったけどそんなに怖くはなく、そ
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.2

主に自分の集中力の問題であんまり入り込めなかったけど、色彩は豊かでなかなか陽気なミュージカル映画だった。ほんとフランス映画はなぜこんなにもオシャレなのか。聴いたことある曲も多くて、古典ってそういうこと>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

3.7

ゴダールの訃報を受けて。

ゴダールは「勝手にしやがれ」しか観たことなく、さっぱり分からなかったんだけど、これはそこそこ面白かった。
コメディタッチで軽く観れるのと、色彩が豊か。アンジェラの赤、エミー
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.3

知ってるけど曲名が出てこない!ってのが多かったのでShazam片手にサクッと鑑賞。
自分も90年代〜00年代に少年時代を過ごしたが、割と真面目キャラだったのでこんな感じのホモソーシャルな雰囲気は分かる
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.0

ヒップホップ界で神のように崇められているスカーフェイス。上映時間の長さになかなか触手が伸びなかったけどついに見た。

Benny the Butcherのジャケットじゃん!とかThe World Is
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

どうってことない映画と言っちゃえばおしまいなんだけど、いや、結構面白かったです。タイムリープ×ラブコメ。何より頭空っぽにしてナイルズとサラの会話に耳を傾け、ケラケラ笑ってください。
タイムリープ特有の
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.3

佐々木はみんなの心の中にいてどこか勇気づけるが、当の本人が誰よりも苦しいという、なんとも言えないこの感じ。こんなに閉塞感でいっぱいの青春に対して共感する人は本当にたくさんいるんだろうなと思うとどこかや>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.8

母親譲りの世俗的な価値観から逃れられない元妻スーザンに対するエドワードの愛憎混じった復讐劇ってな感じかな?
現在、過去、小説世界と次々と場面が切り替わるんだけど、不思議とスッとそれぞれのシーンに入って
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.6

障害のある子どもを育てるということ、自分がもしその立場になったときにどれだけ大人として自分の子どもを信頼できるだろうか。自分の弟がもし障害を持って産まれた場合に、どのように弟と、家族と接することができ>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

大体「バンドやろうぜ!」からの行き着く先はポップパンクとかそっち系が主流だと思うが、こいつらは天然で超アヴァンギャルドな音楽やってるのが超クール。ハンマービートは発明。

森田が古武術の演奏に衝撃を受
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.0

初めて見たけどこれはクラシックですなぁ。ミュージカルシーンがもう全部良い。それだけで幸せになれる。特に親友役のドナルド・オコナーが良い。あれは完全にコメディアンだ。あと、自分はタップダンスめっちゃ好き>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

そういえばスパイダーマンシリーズってこれまで中途半端にしか見てなかったな。サムライヒの1と2のみだ。アメイジングは全く見てなかった。普通に全部見てから臨むんだった…。こんなんアリ??

それにしても、
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.3

自分の中でMCUはエンドゲームで一旦幕引きになっちゃってたんだけど、久しぶりにmarvelに触れてみたら面白すぎてビビった。
何この最高の青春アクション映画…
というかスパイダーマンのアクションシーン
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.6

序盤なかなか入り込めずだったけど、いきなり始まったところあたりから、割としっかり見れた。なんか人生って感じだ。メインとなる同性愛だけでなく、夫婦関係、子育てなど、その辺がジェイクとヒースの機微にも影響>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.7

今更ですがやっと鑑賞。

貧困と児童虐待、ネグレクトだけでなく、各々の登場人物に様々な闇があることでかなり物語が深くなっているなと。ただ、関係性はなかなかに複雑で、一回観ただけでは十分に理解しきれてな
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運び屋(2018年製作の映画)

4.4

イーストウッドも歳をとった。ヨボヨボの爺さんである。ただ、爺さんが気楽に歌を歌いながらゴツい黒のピックアップトラックを乗り回してる画はなんとも惹きつけられるものがあった。まさにイーストウッドの存在感で>>続きを読む

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.4

めちゃめちゃ良かった。

とにかくジェイクギレンホールの演技が素晴らしい。あまり説明のない映画だったけど一つ一つの細かな動作が心の機微を表現していて、自分は割と観ていてしっくりきたし、年齢的退行ともい
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