ゆうみさんの映画レビュー・感想・評価

ゆうみ

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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

【日常の非日常体験】

あーー面白かった。
今年のような暑すぎる夏には、ハリウッドのバーン!おぉ、制作費かかってるなーという映画もいいけど、こういう邦画をひとりでふらっと見に行くのもまた良き。

京都
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

【宮崎駿を浴びる】

圧倒的、宮崎駿感。
これぞジブリという世界観の中で、終始殴られ続けているかような衝撃と混乱を感じながら鑑賞し、鑑賞後は面白い/面白くなかったという感想を発言するのも憚られるような
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.8

【後部座席から感じるパリの喧騒】
ポスタービジュアルに異議あり!

日々金策に奔走し、休みもなくパリでタクシー運転手の仕事をこなすシャルルと、シャルルがある日お客として乗せた上品な92歳のマダムの2人
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.4

【この没入感、バスケプレイの4DX体験!!?】
困ったなー。めちゃくちゃいいじゃん。
なんで早く見なかったのだろう。

原作も読んでいたけど何せアニメ世代の身としては、声優交代は気にならないと言ったら
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

【気持ちよくジャズの荒波に飲み込まれる】

原作の紙面上だけで現実にはない音を読者に想像させていたテクニックが、映画化されることでどうなるのかと期待半分、心配半分で見に行ったが、カラフルに彩られた力強
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.8

【他者と関わりで生まれる幸福と寂寥】
ちひろさんは孤独を愛する包容力のある強い人。

......本当にそうだろうか。ひょうひょうと生き、人も動物も分け隔てなく向き合うちひろさんは強く見える。が、彼女
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.7

【今からでも九州の片田舎でひと夏すごしたい】

少年たちの友情には、女の子同士にはない「空気感」が流れている。女人禁制!とは言わずとも、少女同士で真似事をしてもその空気感は生み出せない。そう思うのは私
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.6

【9年ぶりの湯川教授、実に懐かしい】

引き込まれるオープニング。音楽。
胸が締めつけられる冒頭で気持ちは平成テレビドラマの世界線。とにかく豪華な脇役。湯川先生の隣が柴咲コウ演じる内海なのも最高。
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オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.8

【時代を越え愛される稀代のスターの人生哲学】

気品あふれ笑顔がチャーミングなスター「オードリー・ヘプバーン」の生涯と素顔に迫ったドキュメンタリー。

彼女は一体人生何度目なのだろう?
そんな風に思う
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.9

【これぞ映画!】

困った、こんなにも完璧な映画とは思っていなかった!

脚本、キャスト、カメラワーク、音楽、演出......
俳優たちのもらす呼吸音ひとつにいたるまで表現に一切の無駄がなく全てが完璧
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.3

【魔法の言葉entrepreneur】

歳を重ねれば重ねるほど、言葉選びの大切さを感じる。最近は会わなくてもSNSで気軽に他者の状況がわかるようになったから、余計どんな言葉を人が選ぶのか気になってい
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.7

【公爵はどこへ消えた?】

最近上映時間が長めになっている作品が多い中、コンパクトにまとめられた映画。

舞台は1961年のイギリス。テレビでは連日ロンドンナショナルギャラリーで展示されたばかりのゴヤ
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億男(2018年製作の映画)

3.5

【身近で難しいお金にまつわる教養映画】

SNS上でインフルエンサーたちの空っぽな情報に多くの人が流され多くのお金が流れている今日この頃。自分も流されつつもお金や物事の価値観を考えてしまう。

再見。
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ファイブ・フィート・アパート(2019年製作の映画)

3.6

【もどかしい距離感、1feetの抵抗】

自分の気持ちを伝えるための手段、スキンシップ。人間同士だけではない、動物同士だって行う。これは難病がゆえにそれができない若者のもどかしさを描いた作品。

主人
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.6

【この家族は強く優しく、かっこいい。】

いやーーー、いい映画だった。

とある海辺町の4人家族。高校生の娘ルビーが主人公。彼女は家族の中で唯一耳が聞こえる為、幼い頃から家族と他の人の手話通訳をしたり
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.7

【フジドラマ黄金期を思い出すようなシリーズ作品】

マルタに住んでいたことのある私。
見ながら「やっぱりこの街綺麗だなー、綺麗過ぎてCG みたい。」と思っていたら、今回のコンフィデンスマンはコロナ禍で
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スケーターガール(2021年製作の映画)

3.5

【学校サボる子、スケボ禁止!】

半年前のオリンピック。少年少女達のスケボ姿に魅せられた。縦横無尽にコートを駆け巡る姿を見てスケボをやってみたくなった。そんな気持ちが未だ残る中、鑑賞。 

北インドの
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ライトニング・ムラリ(2021年製作の映画)

3.6

【インド版ジョーカー vs 庶民的ヒーロー】

舞台は南インドにある田舎の村。
雷に打たれ特殊能力に目覚めた2人の男性が主人公。1人はヒーローに、もう1人はヴィランになっていく。

主人公の家庭環境、
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

【芸人に年なし、師弟は生涯】

芸事特有の師弟関係は
独特だがなんとも粋で渋くてかっこいい。

まず柳楽優弥が凄い。完全に憑依している。彼はビートたけしだ。その上門脇麦も凄い。だが、1番凄いのは監督の
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

【驚くべきGoogle Earthの使い方】

すごい実話!
5歳で迷子になり25年間実の家族と離れ離れになったインド人の男の子が家族と再会するまでを描いた作品。

ニコールキッドマンの本人の寄せ具合
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

3.6

【お題:こんな選挙は嫌だ、どんな?】

とっても豪華な日本政治風刺コント。

世間知らずで空回りしている二世議員と
やり手議員秘書の選挙活動を描いた作品。

随所随所にワイドショーで聞き覚えのあるあん
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.8

【Indefinitely/心を射抜く言葉運びに心酔】

本や書店が物語の鍵となる恋愛作品って
なんでこんなにも全て素敵なものばかりなのだろう。

数年ぶりに鑑賞。ノッティングヒルで旅行書専門の書店を
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.3

【クリスマスに活躍するアウトロー達にシビれる】

めちゃくちゃ面白かった!
物語はクリスマスにホームレス3人組がゴミ捨て場に捨てられていた赤ちゃんキヨコを見つけたことから始まる。キヨコの親を探すため彼
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.7

【人生の分岐点の選択の話】

あの時、あの決断をしていたら。
誰もが人生で一度はそんなタラレバを考える。

クリスマスっぽい映画を見たくて鑑賞。
ウォール街で優雅な独身生活を謳歌していたビジネスマンが
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.6

【時間歪曲の匠、ヨーロッパ企画】

2分先の未来がわかるようになったという
タイムトラベルSF映画。

未来/現在/過去が混在するドタバタの70分。
軽く見れる作品だがノンストップに色んなことが起き、
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.6

【普通=正解?個性=不正解?】 

長年、数学に打ち込んできた普通を知らない主人公が教え子から普通を教わっていく話。

普通=多数派?、個性=少数派?
終始、「普通」とはどうあるべきかどう行動するのが
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街の上で(2019年製作の映画)

3.9

【溶け込まれ、この街に暮らしている錯覚に】

どこにいても絶妙に居心地悪そうな主人公と
彼を取り巻くヒロインたちの群像劇。

終始、わらふぢなるおやアンジャッシュ
男性ブランコのコントのような
絶妙な
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.7

【母、強し。】

この世からいなくなるとき、周りに自分のことを思い好いてくれている人たちがいるという状況はなんて幸せなのだろう。

昔は自分がいなくなれば当然周りは悲しむだろう!と思っていたけど、悲し
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

【現実とせん妄の森で迷い続ける】

こんなに見ていてつらい映画があるのか。

認知症を患った主人公目線の映画。
頭の中で組み立てたパズルが毎日毎秒、
理由もなく予兆もなく崩れていく恐怖。

認知症の人
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あん(2015年製作の映画)

4.3

【どら焼き食べたい】

最近めちゃくちゃイライラすることが多い。
原因は「他社との関係性」だ。

価値観の相違、仕事の効率度、言葉選びのセンス。ある程度は想定内。だが想定をこえる出来事が日々起こる。
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.6

【日本で失われたご近所付き合いの姿!】 

ミュージカルを見ると、迫力のある歌に影響され
自分がいる街でもその辺の人々がいきなり歌ったり踊ったりするんじゃ?という感覚に陥りがちだが、

この作品を見終
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.4

【はじまりは、戦争の終わりと共に】

トーベ・ヤンソンとは不思議な人だ。これに尽きる。
幼い頃から身近な存在のムーミン。
だが作者の事は何も知らなかった。

見終わりトーベのあまりの奔放さに驚いた。咥
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.5

【19世紀イギリスの街並には美男美女がよく映える】

ホームズとあるが推理要素はない。
主人公は、名探偵としてイギリス全土に名を轟かせていたあのシャーロックホームズ、マイクロフトという三兄弟の末妹の「
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.8

【パラレルワールドの大久保さん】

映画を見てもお腹は満たせない。
特にこのご時世。映画に限らず娯楽関連は生活に必須なものとは言えない。映画館に行くのもオドオドする。

だが、鑑賞後「映画館っていいな
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

【赤い車とカセットテープの哀愁交差点】

当初、上映時間180分と聞いて、
いやーどこからしら簡略化できるでしょと思っていた。

長尺でありながら全体的に派手な場面転換はない。
特に後半は「舞台の練習
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シンデレラ(2021年製作の映画)

3.2

【シンデレラ×多様性≒シンデレラ】

これはgleeの新シリーズ?そう思ったら
ピッチ・パーフェクトを手掛けた人が監督脚本らしい。

多様性あふれる登場人物たちによって
誰しもが知るあんな曲やこんな曲
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