ヨヲコさんさんの映画レビュー・感想・評価

ヨヲコさん

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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 おそらくラース•フォン•トリアー以来、こんなもん作る人絶対にどうかしている...と思ってしまった...(乱暴な物言いでごめん...)。
 終わりを迎えるまでに何回キーショと口にしたかわからないぜ..
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 戦いが徐々に、内側のものから、外の世界に向かうものになってきたなという気がした(解像度の低さで理解できていなかった可能性があるので、もしかしたら、外の世界に戻ってきた、なのかもしれない)。

「まこ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

 なんて言葉にしていいかわからないし、同時に、どんな言葉を選んでも陳腐になりそうで何も言葉にしたくない。何も特別なことなんてないのだけど、特別なことしかなかった。きっとこの先も何度も見返すと思う。>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.6

 ツチヤほどじゃないにせよ、自分が一番信じているもののことを信じ過ぎたり没頭し過ぎたり気持ちや愛情を持ち過ぎたりで正しさに捉われてしまうみたいなところは身に覚えがあり、その点においてツチヤを嫌いになる>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.1

 冒頭の台詞でもう、これきっと大好きなやつだ!となりました。
 培った知恵やアイデアを活かし生きているマルセルとコニーに、人間(ディーン)が不必要に手を貸さないところも良かった。
 かわいらしい動きと
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怪物(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 現状自分に内包されている先入観以上の先入観を持たぬように、既出しているものにできる限り触れないようにして鑑賞。私はそうすべきだったしそれで良かった。

 言うべきことなんて何もないのだけど、少なから
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.7

 『THE WHALE』見た直後に鑑賞したので、冒頭はちょっとファンタジックさに入りにくかったのだけど(個人的にセカイ系と呼ばれる類が得意ではないのもあるかも...結果これがセカイ系に属するのかは謎だ>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 わたしは人がごはんを食べているところを見るのがとてもすきなのだけど、それは前提として幸福なものであるからで、チャーリーのそれは自傷でしかなく、ゆるやかな自殺行為で、何かに対しての執拗な贖罪のようで、>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.8

ひとりずつ、名前を紹介されながら部室の机に並べられていくぬいぐるみたちを見ただけでもう、胸がギュッとして泣きそうになってしまった。

ぬいぐるみに、名前をつけてしまうことにすら、責任が伴う。それを知っ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.6

マジでEVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE だった...。

宇宙まで込み込みで何もかもすべて内包して、ただのクソデカ愛だった。こんな作品つくっちゃうの偉業でしかないわ!
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ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

3.6

 吉田寮をモデルとした作品ということで気になっていたのをやっと観た。
 作品で観るとなんとなく良いものに見えるだろうけど、実際はもっと野生味が強いし、衛生面に関しては甚だ不安さしか覚えない匂い立つよう
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

 家族変態サイコ玉木宏の俺の完璧な家族(パーフェクト・ファミリー)⭐︎的セカイ系やった。どうでもいいけど純のこと戻したってくれ...。
 オチは、あれ?もしかして笑うとこなんか?となりました。
 南さ
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.3

 前半はちょっと集中しにくかったけど後半は良かった。
 原作漫画は知ってはいるけどきちんと読んだことはなし。でも4コマだったことは知っているので、それを考えると上手くまとまってるんだろうなとは思った。
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音楽(2019年製作の映画)

3.8

最高、最高と聞くけれど
はてさて、の気持ちで見たけど
マジ最高という感想しか出てこんやつでした!

森田、推せます

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.6

 それぞれがみんな、誰かの背中をそっと押してあげる役割を担っていて、素朴だけど豊かで愛らしい作品だった。原作は未読ですが、十分楽しめました。
 芦田さんは恐らく普通の高校生活みたいなものを送ってこれて
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恋は光(2022年製作の映画)

3.9

 原作読んだときはメインの女子3人に対して、あんまり誰にも共感できなかったなぁって感じだったんだけど、実際に現実として肉体を持って現れたらあまりのかわいさに西野七瀬の北代がだいすきになってしまった。>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.9

 わたしたち一人ひとり、それぞれはそれぞれでしかなく、お互いを完全に理解し合えることは無いという絶対の前でも、目の前のあなたを理解したいという気持ちを諦めずに、時間をかけ、言葉を尽くして気持ちを伝える>>続きを読む

スタートアップ!(2019年製作の映画)

3.6

スーパーコメディかと思って見たが予想よりはるかにハートフルストーリーだった。でもみんなの見たいマ・ドンソクは全部ある。

アネット(2021年製作の映画)

3.8

 みんな大好きアダム・ドライバー☆なはずなのに、出てきた瞬間から露悪的な態度と芸風のヘンリーのことを1mmも好きになれず、なに?!そんなデカい図体しといて人間として弱すぎん?!ヒグマのほうがよっぽど頼>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.7

 とにかくひたすら理不尽な社会のシステムで弱きものの命が軽く扱われ権利が蹂躙されるのを見届けるしかできない115分。知らないと特権にあぐらをかき見ないふりをすることの罪深さみたいなものにずっと心がチリ>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 当事者ではない私たちは、そこにあった事実も真実も、横たわっていた感情すらも、何ひとつ知り得ないということ。
 キム・ヤンヒ『詩人の恋』やドランの『マティアス&マキシム』、高野ひと深の『私の少年』等に
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心の傷を癒すということ《劇場版》(2021年製作の映画)

3.6

 神戸市のサイトでの無料配信が最終日だと友人の呟きで知り、『ニトラム』を見て帰った後に鑑賞したのだけど、『ニトラム』の彼が必要としていたであろう答えがちりばめられ過ぎていて、あたかも対になっているかの>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.7

 フルーツカップを食べる彼の姿、ただただいたたまれなくて胸が苦しくなってしまった。

 我が子との向き合い方が理解できない両親との生活、周囲と相容れず彼自身が彼を持て余す中、少しずつ外されていく梯子。
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

だいすき!としか言えなくなるやつじゃん。
人生という名の幸福な寓話。
今まで見たウェス作品の中でダントツの1位。何回でも見たい。

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.4

みんなままならないし、結局たくましく生きるもしくはたくましく生きようとするしかないよな。
いくらひとりが怖くともあの彼氏は無理だの気持ちしかなかったので、わたしももれなくたくましく生きるしかありません
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罪の声(2020年製作の映画)

3.2

 原作を読んで何ひとつ釈然とせず、野木さんが脚本ということで映画も見てみたけれど、やっぱりどうして何ひとつ納得できずで終わった。でも誰も何も悪くないの...親のエゴに巻き込まれた子らが苦しみ続ける姿に>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

 正直に申し上げるとSF見るのが苦手なのだよ実は。でもドゥニの撮る『DUNE』なんて流石に期待値あがりまくっちゃうじゃない。結果、マシンのデザイン、衣装、ディテール精巧すぎる美術のお仕事、敵側のキャラ>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 最終日の最終回に駆け込みで鑑賞。

 ちょうど野木亜紀子さん脚本のドラマ『アンナチュラル』を見返してたんだけど、6話で「女性がどんな服を着ていようが、お酒を呑んで酔っ払っていようが、好きにしていい理
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ミス・マルクス(2020年製作の映画)

3.4

 思ってたよりあっけなく終わってしまった気はするなあ。

 見てる間、少し前にSNS上で見かけたBillie Eilishの新譜評のサブタイトルにあった〈フェミニストだってバカな恋愛をする〉っていう一
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.6

 あんなふうに見送られることはまあそうそうないだろうし、なかなかに素敵だなと思って少し羨ましかったな。

 役者として松坂桃李のこととてもすき。

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

4.5

 すごく楽しくてほんと笑えるけど最初からは最後までずっとずっと胸がいっぱいだった。『ロマンスドール』もめちゃくちゃに大すきだけど、こちらはより全方位的というか、とにかく今この瞬間に響き過ぎて、個人的に>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.6

 子供の頃に確か原作を読んだように記憶してるのだけど、改めて映画として見て、なるほど小中学生の私が好みそうな内容だなと感じた。あの頃の私、とにかく自分の話をまっすぐ聞いてくれる人に飢えていたのだろうな>>続きを読む

幼い依頼人(2019年製作の映画)

3.6

 子供たち2人ともとても愛くるしく、それ故見ていてとても辛かった。
 ジョンヨプが初めから善人なわけではなく、関わりを持ってしまったが故の罪悪感その他諸々から心情が変化していくのはリアリティがあった。
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