びびさんの映画レビュー・感想・評価

びび

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オールド(2021年製作の映画)

3.0

色々と超現実的で、深刻さがあまり見に染みてこなかった。
ただ冷静になればこんな状況恐ろしすぎるし、例の条件があればみんなパニックなるよね〜とも思う。こんだけ奇天烈なテーマをそれなりに辻褄合わせてエンタ
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2つの人生が教えてくれること(2022年製作の映画)

3.5

久しぶりにちゃんと綺麗で優しい温かいお話を見た
心がぽかぽかする

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

4.5

街中のオブジェクトを駆使したパルクール的なアクションやドラマチックなロケーション、耳に残る圧倒的な音楽と、そして何よりキャプテン・ジャック・スパロウをはじめとした印象深いキャラクターの数々。この後20>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

4.0

希望も救いもない。純然たる肉欲と破壊衝動と、ありったけの血糊で構成された激ヤバ映画です。

まず設定が最高。正気を失うんだけど理性が残ってて頭も冴えてるせいで抑えられない衝動を思いつく最悪の形で発散す
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.3

目に一切光が入らない阿部サダヲ、いかにも辛気臭い陰キャ岡田健史、どう見ても虚弱なのに足だけはやたら早い岩田剛典。これだけでもキャラクターは濃く、それなりにバラエティに富んでいて良かった。
ただメインキ
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ムカデ人間3(2014年製作の映画)

3.5

この作品に出てくる人間が、誰一人として正常な判断ができてないのが1番のギャグ。
強いて言うなれば、ムカデ人間を鑑賞させられた囚人たちが阿鼻叫喚しているシーンと、本物のムカデ人間(あとその改良版)を見せ
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ムカデ人間2(2011年製作の映画)

3.0

極めて不快な設定、表現、演技で終始殴られる。そんな映画。

前作のヨーゼフハイター先生に魅せられた青年が「ムカデ人間を、作りたいんですよ〜!」と意気込み、医学的な知識や計画性もないままに実行に移してし
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ムカデ人間(2009年製作の映画)

3.5

こんな悪趣味な設定を思いつくこと、その設定を形にしようとすること、それが実現してしまうこと
その全てが最悪かつ最高の奇跡である

下劣でありながらシリアスな恐怖を叩きつけれるし、役者陣のやや過剰な演技
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.3

すべてを捧げようとした男と、すべてを受け入れようとした女の話。
登場人物に共感したり同情したりする余地はなく、あくまで事の顛末を辿っていく感覚だった。その物語のトーンに映画の演出がやや派手すぎた印象。
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

5.0


ヤクザという言葉、そこに一般論として付随する凶暴的な印象や漠然とした恐ろしさを、この作品は優しく解き、穏やかに溶かしていた。

時代の潮流に翻弄され、それでも『家族』を生き抜こうと藻掻く山本の出で立
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

U-NEXTにて鑑賞。

昨今何かとエンターテインメントをざわつかせるポリティカル・コレクトネスの波を感じざるを得ない設定には初め戸惑ったが、純粋にシャロンの半生を追う毎にその紆余曲折に心を打たれる。
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君に届け(2010年製作の映画)

3.6

三浦春馬さんの訃報を受けて、何度も鑑賞した今作のことを綴りたいと思います。

冴えない女の子(その冴えないレベルも一般的なそれよりかなり強い爽子だけど)が友情や人を愛する気持ちを知って、ひたむきに青春
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ELI/イーライ(2019年製作の映画)

3.8

こういう視点がガラッと変わる映画は観ていて驚かされるし、構成力を以てこそ成し得る技だろうから、この映画には期待値を超えられた
いわゆる屋敷ホラーかと思いきや人間的な恐怖も浮かび上がってきて、最後は「え
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ファウンド(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます


一見平穏な家庭が、暴力と衝動をきっかけに内部崩壊していく様はショッキングな映像を見せびらかすより遥かに惨たらしくグロテスクだった

この脚本で役者陣の演技がもう少し良ければな〜と思った…この拭えない
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世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

3.5


強さと弱さの対比が徐々に揺れて、最後はみんなどこかで強さを自認していく懸命な姿が見ていて心打たれる

あと80年代の高校生の恋模様を長澤まさみと森山未來で描くカットがいちいち眩しくて切なくなった、ラ
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バクマン。(2015年製作の映画)

3.5


原作をここまでレイプしちゃうのって漫画のことを題材にしてるっていうのを踏まえた皮肉???(深読み)
原作だとどのキャラクターに感情移入するか大きく変わってくるかと思う、けれど若さと熱い想いがひしひ
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます


『透き通るほど まっすぐに
明日へ漕ぎ出す君がいる
眩しくて 綺麗で
苦しくなる』

主題歌『himawari』の一節より。

桜良という人物が放つひかりには人を惹きつける魅力があった。物語序盤だと
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亜人(2017年製作の映画)

2.6

原作と違う展開で驚いた。
CGも結構分かり易いし佐藤ってこんなに詰め甘いかな?とは思うけどこれだけの尺にあのストーリーをねじ込んだ制作陣の気合いを感じた。天晴。

綾野剛…😅

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.0

そこに正当な快楽はなく、斯くも弄れた快楽を心待ちにする自分が居る。きっとこの嫌悪感を何処かで欲しがっている。いつ見ても最高の作品

岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


鑑賞を終え、ただならぬ感情(しかも幾つにも入り乱れたカオティックな)を私は暫く整理できなかった。
一体、私は何を観た、観てしまったのか。

孤独な兄妹の激動に象られる悲劇か、この題材を今の時代に描く
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ソウ(2004年製作の映画)

4.0

ソリッドシチュエーションホラーの原点にして頂点
グロさがシリーズの中でもほんとに抑えられた方なのにこの第1作目がずば抜けてこわい

セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます


ゴア表現は満足だしストーリーもそれなりにちゃんとしてるけど…新生児ポルノはマジで狂ってる

テッド 2(2015年製作の映画)

2.6

悪趣味でひねくれたジョークと差別や皮肉のオンパレード。酒のアテに見れるようになって余計おもしろかったな

アス(2019年製作の映画)

4.1

元カノと映画館にて鑑賞
正直1人か或いは映画に造詣の深い人と見ればよかった

それくらい面白かった

グロテスク(2008年製作の映画)

2.5

嫌いじゃないしむしろ好き
ここまで振り切った残虐性はもう誰も到達出来ないだろうと思えるほどに惨い
さすがに直視できないシーンがあった
脚本は大したことないです

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.0

後に荒廃しきった社会に現れる黒マントのヒーローとなり不必要な暴力と殺戮には手を染めないという仁義に富んだキャラクターを見事に演じるクリスチャン・ベイルが主演を務めた往年の怪作

サイコパスの描き方が典
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

1.0


いくらいい役者を揃えても脚本と監督次第でゴミを生成できることを証明した画期的な作品

ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.3


考えても見てほしい、これは20世紀に制作された映画なのである、実話と見紛う人間がいたことも想像に難くない
モニュメンタリーというジャンルの先駆的作品とも名高いこの作品は、派手な脅かしがない分じわじわ
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.0

ラース・フォン・トリアー監督作品、これだけでもう食らっちゃう
鮮烈なタッチで描かれるセクシュアリティは記憶に焼き付くような歪さを孕んでいた

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.6

ろくでもない正義感と残虐描写に耐性のないお花畑の住人は触れてはいけない
これは所謂「自称意識高い系」がひょんなことから食人族に食べられちゃう、何ともスタンダードなコメディに過ぎない
文明社会への警鐘?
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

物語も映像も、決して派手なものでは無い

演技は淡々としているし、一人の人間にフォーカスを当てた作品である以上そこに壮大さを見出すことも難しい

しかしどんなにヒュージなスケールの映画よりも圧巻の存在
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.3

物語としての暴力性
映像を介した暴力性
救いのなさは半端じゃなかった

辺境に渦巻いた孤独な人々の偏狭な心理が一人の少女が生んだ傷によってバラバラと崩れていく
弄れている自分は少し爽快さも感じた

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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

強烈なまでに輝かしい悪夢

鮮やかで健康的な映像が流れ、その雰囲気に飲まれれば最後。その光が孕んだ凶悪とカルトが静かに忍び寄り、ラストはそれら全てが残酷に花開く

不穏過ぎて、回収できない(し切れない
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