takanoひねもすのたりさんの映画レビュー・感想・評価

takanoひねもすのたり

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対峙(2021年製作の映画)

3.9

「私は人殺しを育てた」

高校銃乱射事件から6年、いまだ息子の死が受け入れられないジェイとゲイル夫妻はセラピストの勧めで加害者の両親と話をする機会を得た。
(加害者は事件を起こした後、自殺)
場所は教
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.4

ヘイトクライム。

教会の談話室に集まった女性達。それは白人至上主義とした『アーリア人団結をめざす娘たち』結成の初会合、発起人のエミリーを加え女性6人、彼女手製のチェリーパイは鉤十字入り、お茶を手に、
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.4

期待値ゼロで観たけど意外に好みな内容だった。
冒頭、鉄パイプで串刺しになって欲しかったが、あれはあれで悍ましさ出てたから良し。

気になる瑕疵はあったけどわりと誠実に1stに繋げようとしてるところは好
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キラーソファ(2019年製作の映画)

2.5

背もたれの真ん中にある2つのボタンがつぶらな瞳に見えるソファー。
そいつが次々殺人してゆくホラーなんだが、発想一発モノ(もしくは何かの亜種)なのは大前提で、巫山戯る方向へ舵切りが弱く(もしかしたら監督
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魔界探偵ゴーゴリIII 蘇りし者たちと最後の戦い(2018年製作の映画)

3.0

ゴーゴリ探偵、ラスト。

回りくどい展開に(話を進めろ)と頭を掻き毟りたくなったものの完走。
陰鬱な色彩とコスチュームが美しくて映像は良いんだがにゃー……。 

終盤で唐突に活躍するちびっ子ちゃんに窮
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魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚(2018年製作の映画)

3.0

ゴーゴリ探偵2作目。

悪魔も悪霊も魔女も当然の顔をして登場してくるダークファンタジー。
世界設定と映像は良いんだけどなあ……。

黒騎士連続殺人と別個で発生する事件、妖怪ヴィーに魔女ハンターの登場で
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魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち(2017年製作の映画)

3.2

ロシアの作家ニコライ・ゴーゴリを主人公にしたロシア産ダークファンタジーというかゴシックホラーというか。

名探偵と名高いグローの書記官として生まれ故郷に近い村ディカーニカを訪れる駆け出し作家のゴーゴリ
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獣兵衛忍風帖(1993年製作の映画)

3.4

クセのあるキャラクター造形は好みが分かれるだろうけど、山田風太郎先生的な時代劇伝奇物。

はぐれ忍びの牙神獣兵衛。
ある夜、手籠めにされかかっていた女を救う、彼女は望月藩お抱えの甲賀組忍び・くノ一、陽
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.3

アダルトショップの何処か浮世離れした女性オーナーと、代打でバイトに入ったJDが、不器用に交流を深めつつ、自分と社会との関わり(大学、進学、対人関係、異文化)を見直してゆくストーリー。 

ヒロインが最
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プライズ〜秘密と嘘がくれたもの〜(2011年製作の映画)

3.1

ジャケのイメージと真逆のシリアスドラマ。

軍事政権下の1970年代のアルゼンチン。海辺のボロ小屋でひっそり暮らす母と7歳のセシリア。
ある日の学校の授業で、軍に入隊した親戚が死んだことを作文に書いた
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リビング・ウィズ・ゴースト ある家族の物語(2019年製作の映画)

2.9

模範的なオカルトホラー。
切なさがある結末は良かった。ただあと一押し足りないって感は残る。
海辺や古い館などロケーションが良い。






ヒロイン・キャティアちゃん、好きになった年上男性と君が好き
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.4

ベネチアを舞台にゴシックホラーな雰囲気が滾るケネス・ブラナー'sポアロ3作目。

太陽溢れる前作と打って変わっての嵐の夜の陰鬱で薄暗く古めかしい屋敷内で起こる殺人事件、シリーズに共通するクラシックなハ
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.3

クラシックなハリウッド映画が味わえたという点では楽しめた。
衣装や舞台のゴージャスさとか。

今作はポアロの過去が原作に無いオリジナル要素として入っている点をうまく咀嚼できず。
冒頭から原作にない要素
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ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの(2012年製作の映画)

3.5

うっかり見逃してした『ハーブ&ドロシー』の続編ドキュメンタリー

郵便局員だったハーブと図書館員だったドロシー夫妻、アートギャラリー巡りを趣味に、これまでこつこつ集めた現代アートコレクション、彼らの選
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キャット・シック・ブルース(2015年製作の映画)

3.3

再鑑賞。

愛猫の喪失から『人間の魂を9つ捧げれば蘇る』と妄信し、黒猫マスクに巨大猫ちん◯付きペニバン装着したキャットマンとなり、女性を殺していく青年テッドと、猫動画がバズり押し掛けてきたファンの男に
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新解釈番町皿屋敷 お菊寺(2023年製作の映画)

2.8

"数下り"(いわゆる、参→弐→壱→零っていうカウントダウンを指すらしい)のルーツとされる番町皿屋敷に関する怪談を始め、"怪談を供養する寺"『お菊寺』に集められた供養話という体裁の3話オムニバス。

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Lost Harmony(2011年製作の映画)

2.8

湖畔のコテージで合宿することになった女子校合唱部の女子部員達と引率の男性教師、不気味な携帯のタロット占い、14年前に起きたJKバラバラ事件が絡みつつホラーな展開になってくやつ。

高畑充希さんや広瀬ア
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ナイトウォッチ(1997年製作の映画)

3.0

過去鑑賞分。

ユアン・マクレガー主演によるリメイク版。

オリジナルの方が良い。

モルグ 屍体消失 デジタルリマスター(1994年製作の映画)

3.4

再鑑賞。

あえてこの作品を今何んでかなって不思議だったけど、'23年に続編が本国デンマークで公開になり、前作は30年前だし本国でヒットしたといっても知らない層が大半だろうし、合わせて前のも映像きれい
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.1

ザンドラ・ヒュラー演じるサンドラの造形に、巧みさがあるような気がする。
好感や共感を持ち難いけれど嫌悪を抱かせる程ではなく、殺人容疑に対し、母国語ではなく仏語で警察の聴取や裁判に挑まなくてならない状況
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べネシアフレニア(2021年製作の映画)

3.0

オーバーツーリズム問題を扱ったスリラー+ホラー

イグレシア監督だったので期待したところがあったんだけど、外されたなあ。

OPがジャッロっぽい感じのアートワーク、でもストーリーがポンコツスラッシャー
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ピースオブケイク(2015年製作の映画)

3.4

松坂桃李がすこぶる良い。
少女漫画における"毒舌だけどヒロインの絶対的な味方であるゲイ"という典型的なキャラ像なんだけど、彼の造形が上手い。

私が大学生だったなら多部未華子演じる志乃ちゃんにシンパシ
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真実(2019年製作の映画)

3.2

カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュの演技だったから集中力を切らさずに観れたとこがある。

夫婦の形も、親子の形も様々。

ヒッチハイク(2023年製作の映画)

2.8

おーブレネリ♪あなたーのおうちはどこー♪
わたーしのおうーちはすいっつらんどよぉー♪

何処かの山奥にハイキングにきたものの、帰路のバスを逃し仕方なくヒッチハイクした女子2人、カーボーイハットのおっさ
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

3.5

再鑑賞。

うん、ユニバースだw

グリッドマンとダイナゼノン履修が必須の劇場版、同窓会的な意味で楽しい。

テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.5

ハロウィンを一番楽しんでいるの、アート・ザ・クラウン本人っすねぇ……w

前作から1年後の設定、再びアート・ザ・クラウンがハロウィンの日に現れて住人を無造作にブチ殺してゆくスプラッターホラー。

遺体
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テリファー0(2013年製作の映画)

3.2

そういえば、この人もハロウィン絡みだった。
アート・ザ・クラウン。

ベビーシッターのサラと兄妹が過ごす夜。
ハロウィンキャンディの袋の中に見覚えのないビデオテープが入っており、それを再生したとろ……
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.0

夢枕獏の小説も、岡野玲子の漫画も好きだし、滝田洋二郎監督の作品の野村萬斎の安倍晴明も良い配役だったなあと思うけど、こちらうーん……。

徽子女王の部屋に花びらが散らされてたり、衣装が平安風というより韓
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