takanoひねもすのたりさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

takanoひねもすのたり

takanoひねもすのたり

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.8

基になった本は既読。

中世、フランス王国において最後となった決闘裁判を史実+現代の視点を透して構築した歴史ミステリー物。

国王に訴え了承を得た決闘裁判の争点は『騎士ジャン・ド・カルーの妻マルグリッ
>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.2

内見に行っただけなのにぃいいいいいー。


新しいアパートを探して不動産屋を訪れたトムとジェマ。
「お勧め物件ありますよ、あっという間に埋まるので今日これから見に行きましょう。」
連れてこられたのは郊
>>続きを読む

整形水(2020年製作の映画)

2.0

再鑑賞。

ご両親の頬げっそりぶりよ……wwwww

顔と体型にコンプレックスを持っている主人公がふとしたことがら「整形水」を手に入れて美女に。
モテライフを堪能していたところ、物事ってのは簡単に全て
>>続きを読む

インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

3.7

ペトロフ、バツイチ、漫画好き、自動車工、息子ひとり、妻とは離婚したが行来はある。
現在ひとり暮らし。

インフルエンザに罹り咳と熱で朦朧状態のペトロフの、現実と幻覚をいったりきたりする目眩がするような
>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

母親は完璧主義者。SNSで『完璧な家族』動画を発信することに夢中。
子供部屋はガーリーにパステルカラーでコーディネート、リビングはガラス細工の置物とシャンデリア、淡いカラーのカーテン。身につけるお洋服
>>続きを読む

サイバー地獄 n番部屋 ネット犯罪を暴く(2022年製作の映画)

3.3

韓国で起きた『n番事件』首謀者逮捕までの道のり。

数年前に起きたメッセンジャーアプリTelegram内のチャットルームで行われていた女性を狙ったデジタル性犯罪。

悪質なのは、最初『貴女の画像が流失
>>続きを読む

我々の父親(2022年製作の映画)

3.4

実録犯罪ドキュメント。

ひとりの女性が行ったDNA検査(家族の中で自分だけが何故金髪・青い目なのだろうとずっと疑問を持っていた)そこで判明したのは、見知らぬ複数の異母兄妹の存在。

有名不妊治療医が
>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

3.9

10歳の更紗、19歳の文(松坂桃李)出会いはどしゃぶりの雨の日「帰りたくない」と言った更紗の言葉から。
ほどなくして彼は誘拐犯として逮捕された。
15年後。
"ロリコンに誘拐された少女"という世間の眼
>>続きを読む

チェルノブイリ1986(2020年製作の映画)

3.4

1986年、4月26日、旧ソ連のウクライナ・ソビエト社会主義共和国のチェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた原発事故。
あるひとりの消防士の話。

チェルノブイリ原発事故での大爆発→火災で、まず真っ先
>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

3.6

グラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネの3つの短編が原作(未読)

物語の舞台は再開発地区の13区。高層住宅が立ち並び、アジア人街があり、国立図書館があり、アニエスベーが運営する文化複合施設が
>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.8

配信終了前に、久しぶりに観ようかなと思い再鑑賞。

結末が悲し過ぎるん……。

血の繋がりあるからといってその親が子供を愛情をそそいで育てるとは限らない。
それが寧ろ正しくない場合もある。

例え、そ
>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.8

セミドキュメンタリーというのか、ニアノンフィクションというのか分からないけど、劇中に本人が登場する実録犯罪物。

大学生のウォーレンとスペンサー。大学生活が無味単調な日々に倦み『何かデカいことをやれば
>>続きを読む

悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.2

テキサス州ハーロウ。
ゴーストタウンのこの町で、静かに暮らしていたある老母と息子。 
そこへ起業家と投資家達がやってきた。
すったもんだの末、突然老母が心臓発作を起こし搬送途中で息絶えた。
悲しみと怒
>>続きを読む

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.5

スリープオーバー→お泊り会

進級を控えた夏休み、ティーンエイジャー達のそれぞれの一夜を描いた群像劇。

一目惚れした女の子を探す男子、お泊り会へ行く前に上級生のパーティーへ行っちゃおうと背伸びする女
>>続きを読む

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.5

しばらく振りの再鑑賞。

これちゃんとじっとり怖いホラー。

雨降り、捨てても戻る赤い鞄、謎の水漏れ、そっけないマンション管理人、暗い廊下。 
階が変わっても写る子供の姿。

と、場面が揃っている。
>>続きを読む

チューズ・オア・ダイ:恐怖のサバイバルゲーム(2022年製作の映画)

2.7

呪いは伝染する(オカルト風味)+起動したら問答無用でゲームに取り込まれ二択で生死を問われるデスゲーム系のホラー。

80年代のレトロゲーム好き(ゲームセンターCXの有野課長みたい……)ギーグの親友・ア
>>続きを読む

ザ・ボーイ ~残虐人形遊戯~(2019年製作の映画)

3.1

前作のオチで盛大な『お前誰?その胸毛何?』をやってくれた『ザ・ボーイ』の続編。

今作は夜中に強盗に襲われ、死にかけてPTSD発症したライザおかんと、それを直に目撃してショックのあまり自閉症(口がきけ
>>続きを読む

魔の巣 Manos(1966年製作の映画)

2.5

旅行にきた一家が(夫・妻・娘・犬)道に迷い怪しげな館に案内され、そこで大変な目に合うという話。

館の使用人は気味が悪いわ、夜になったらペットのわんこが殺されちゃったりして、何だか不気味で「もうこんな
>>続きを読む

荒れ野(2021年製作の映画)

2.7

ディエゴは両親と住んでいる。
周囲には荒れ野が広がる何もない土地。
そこで畑を耕し、家畜を飼い、時に狩りをし自給自足の生活。
決まりごとは、遠くの果てに立つ案山子の先へは行ってはいけないこと。
ある日
>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.7

1996年オーストラリア、タスマニア島で起こった銃乱射事件『ポートアーサー事件』を元にした作品。
犯人は作品の主人公・マーティン・ブライアント。犯行理由は不明のまま。

主人公のマーティン・ブライアン
>>続きを読む

HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.3

プログラミングで最初に「やってみましょう」と言われるやつ、
HELLO WORLD

未来の京都、ネットワーク、デバイス、空間情報が巨大コンピュータにバックアップされたデジタル都市。
そこに住む普通の
>>続きを読む

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

林檎とポラロイド。
邦題のタイトルつけた人、センス良い。

記憶喪失がまん延している世界、バスの中で目覚めた男は自分が何もかも忘れていることに気が付き国立神経病院記憶障害課へ収容、入院。
彼が覚えてい
>>続きを読む

ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男(2018年製作の映画)

3.0

作業しながら観てたんですが、主人公のじじいが渋くていつの間にかきっちり観てました(手が止まって作業中断)

かつてヒトラーの影武者から本人まできっちり仕留めた男、WW2の影の英雄ナチハンターだったカル
>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.4

欧州からはるばる海を渡ってやってきた入植者達。
この映画の舞台になっているところも入植された場所で、のちにボストンの避暑地へ。

そのため基本的に住民はプロテスタントが多いのかなと思います。
(実母と
>>続きを読む

人数の町(2020年製作の映画)

3.0

借金取りに追われてた主人公蒼山(中村倫也)そこに現れたポール(山中聡)と名乗る男の誘われるまま『人数の町』と呼ばれる施設で生活を始める、町の風変わりなシステムと背景か分からない不穏さがじわじわするミス>>続きを読む

Diner ダイナー(2019年製作の映画)

2.5

俺がーーーーここのーーーー王だーー!!!!

花びら

花びら

花びら

スキン

スフレおいしいなぁあああ!!!!!

花びら

花びら

お前に何が解るぅうううう!!!!

暴れる

銃撃戦
>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ハイブリッドチャイルド誕生譚。

頭蓋骨に限らず骨、体内固定用プレートは珍しいものでないですが、今作の場合、幼少時に事故に合い頭にチタンプーレトを埋め込まれたアレクシア(アガト・ルセル)
長じて現在は
>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)はオペラ界のスター歌手アン(マリオン・コティヤール)と恋に落ち、結婚、そして妊娠、出産で娘・アネットが生まれる。
その頃からヘンリーの舞台の仕事
>>続きを読む

アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.3

アイスと雨音(アイストアマオト)
あ、韻を踏んでる、と最後のほうで気がついた。

イギリスの劇作家Simon Stephensの「MORNING」という戯曲の演劇公演が予定されていた。
戯曲の登場人物
>>続きを読む

7月22日(2018年製作の映画)

3.5

2011年ノルウェーの連続テロ事件と生存者のその後、裁判を描いた実話ベースの作品。

観ながら微妙に違和感あるなあ……と感じていたんですが、英語だったからかと気がつく。
こちらは米制作の作品だからか。
>>続きを読む

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.5

2011年7月22日。ノルウェー、午後3時17分、首都オスロ政府庁舎爆破事件により8人が死亡。
同日午後5時過ぎ、オスロから40キロ離れたウトヤ島で銃乱射事件が発生。
ノルウェー労働党青年部のサマーキ
>>続きを読む

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.7

私も殺されるなら推しに殺されたいなあ。

古屋兎丸の同名漫画が原作。既読。

異常性癖のひとつにオートアサシノフィリアというのがありまして。
自分が殺される状況に性的興奮を覚える性的嗜好の事で、自殺や
>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.2

ちょっとむっちりで猫背気味、思春期の女のコ真っ只中でお肌もニキビがいっぱい。
学校では『無口な女の子』に表彰されるくらい友達がおらず、ウジウジしがちな女の子ケイラ。
中学生生活ラスト1週間となった頃、
>>続きを読む

暁闇(2018年製作の映画)

3.4

寄る辺ない中学生達の、ひと夏。

・コウ 父親が学校の教師。教師(父)をいじる同級生達といじられるままの父を冷めた目で見つめる、家庭では会話なし。

・ユウカ 友達もいて明るいけれど、渋谷でぶらぶらし
>>続きを読む

パペット・マスター(2018年製作の映画)

3.4

脚本にクレイグ・ザラーが。
監督はソニー・ラグーナだし、面白い面子が揃っていた作品だったのか……うっかりしてた。

かつてナチスの戦犯アンドレ・トゥーロンが作り出した人形達。
たまたまエドガーの実家に
>>続きを読む

ザ・ゴーレム(2018年製作の映画)

2.8

イスラエル産の歴史伝承物。

17世紀のユダヤ系コミュニティに住むハンナが、村が侵略されるのを防ごうとカバラ数秘術を使い、ゴーレム(泥人形)を造り出し、村の危機を救うが、やがてゴーレムが村人まで殺害し
>>続きを読む