旅先で出会い、一夜と分かりながら過ごすヨーロッパの舞台はコロナ禍で眩しいよ〜
電車から一緒に降りるための説得は魅力的だった。
終始ため息をついてしんどかった。前半と後半のカメラワークでの切り替えが秀逸。
・「すれ違う男女の関係性」には全く共感が出来なかった一方で、「お金と好きなことのシーソーゲームで変化してしまった人格と捩れる人間関係」にはリアリティを持てた。
・麦くんは環境に染まりやすいんだろう。自>>続きを読む
三島由紀夫は小説1冊読んだくらいで詳しく知らなかったが、本作をみて彼のカリスマ性に惹かれてしまった。あんな熱量のある討論が繰り広げられた空間と大学生としてのうのうと授業を受けていた空間が同じだなんて嘘>>続きを読む
村上春樹と濱口竜介のお互いの核となる表現がうまく共存していたのが至福で、人同士のコミュニケーションと心の動きに重きはもちろんありつつ、見事に自動車映画としても昇華されているのがかっこよすぎた。
ドラ>>続きを読む
冒頭の鵜飼による「『重心』を聞く」のワークショップが本映画の目次の役割を果たしてた。肌と肌の触れ合い、そしてお互いの「正中線」を探っていく、それが他者との精神的な繋がりを構築していく手段であると。終盤>>続きを読む
立場を意識した時間軸のずらしに加えて映像の綺麗さが心に訴えるものが大きかった。観て良かった。
・子作りにおける男性側の問題。子供が欲しいのに妊娠できない身体を持った男性、子供を作るつもりはないのに作>>続きを読む
4作目の渡辺監督の作品が始まった最初の数分くらいはなんだこれ?!と面白みを感じていなかったが、東京中心主義の語りの話でどんどん虜になっていった。
泣けるほど感動したわけではなかったが、普通に良かった。ただそれは日本人だからそう思ったのかもしれない。genius is not enough, it takes courage to change >>続きを読む
演劇、ライブハウス、古着屋、古本屋、バー、カフェといった出てくる箱は下北沢ぽさをふんだんに使っていた一方で、登場人物のサブカル的側面に焦点を当てる訳ではなく、長いカットを贅沢に活用しながら、空気感を含>>続きを読む
久々のショートフィルム。時が経ってしまった男女の再会はこんなにピュアでもどかしい雰囲気なんだろうか。そして下品すぎないエロス... けれども、エンディングでyonigeがかかった時は自分の持っていたテ>>続きを読む
俳優陣が全員いい。キャスティングがドンピシャ。その中でもMVPは太賀。人の感情を揺さぶる演技が上手すぎるよ。脚本の強度がやばそうなので、もう一度見たい。一つ一つのシーン・発言に意図がありそうな印象。>>続きを読む
大瀧詠一さんの音楽が流れると多幸感に満たされていく。登場人物もインテリアも衣装もチャーミングでずっと鑑賞していられそう。
内調情報操作室の暗い照明と東都新聞に射す日光の映像演出のコントラストが美しかった。実際の政治事件を彷彿とさせる出来事だらけなのに、よく映画にできたな。最後で溜息。形だけの民主主義...
肩書とか所属する組織で自分を定義するのは空虚で、どれだけ物事にパッションを持っているかがその人間の魅力と充実度を定義しているっていうのをメッセージの一つとして受け取った。それを高校生のスクールカースト>>続きを読む
福山雅治と石田ゆり子の配役が絶妙でそれ以外考えられない。
マネージャーみたいな、狙った男を手に入れる為なら手段を問わずに実行し、平気で過ごしていられるような女の人、僕が知らないだけで世の中に沢山いるん>>続きを読む
伏線を随所に散りばめてるけど自分は回収できず。5羽の鳥、ピーナツクリーム、十字架、重森の娘からの2度目の電話。
福山雅治、役所広司、広瀬すず。どの役者も演技がよかった。
広瀬すずは青春映画での役よりも>>続きを読む
アイヌの伝統と継承と誇りを中学生の主人公の葛藤と成長を通じて表現した映画。
ドキュメンタリーではなく、映画として現代のアイヌを描いているのは文化的な資産にもなりそう。しかもキャストはほとんど現地のア>>続きを読む
赤青の色使いが綺麗。2人の喧嘩の長いカットに耐えれず、途中で挫折。。。僕にはまだ難解だった
痛みや法律違反のリスクを乗り越えて仲間として認められることだったり、様々な家庭環境や人種が繋がる場所としてのストリートの存在だったり、は経験してないけど、思春期の最低と最高が詰まってて共感してしまった>>続きを読む
極東のビジネスマンを演じる永瀬正敏が登場する最後のシーンがパンチ効いてて、引き締まっててよかった。ずっと薄いコーヒーを飲んでて最後に酸味のあるコーヒーを飲んだような気分。神の遣いのような登場と去り方だ>>続きを読む
観たことないのでやっと観た。最先端の仮想空間の世界やマーベルによくある悪のモンスターを倒すのを地方の大一家と絡めて描いてるのがいいなぁ。アカウントのっとりや世界危機とは違うけど、ネット空間で様々な人が>>続きを読む
銭湯入って、クラブ行ったも実らず、始発まで缶ビールを片手に街をふらつき、夜明け前の屋上で漠然とした未来を感じ合うこの関係性いいよなぁ。
最後10分の映像が綺麗すぎてずるい。
映像の彩度の低さと光の柔ら>>続きを読む
特に起伏のあるストーリー展開ではないけど、フィルム調の映像が綺麗でずっと見てられる。ラストのラジオ演出が好きだった。海街diaryが好きな人は楽しめそう。
教養が足りない。あとルネサンスから1890年代までの芸術家はなぜこの映画では扱われなかったんだろう。
同じ格差社会を描くにしても、万引き家族は終始シリアスなリアルさを持っていた一方で、本作はコメディの要素を中心に貧富の差を徹底的なコントラストで描いてた。リアルを描いていたのかな。そういう意味で全然スタ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
岩井俊二映画を初めて映画館で観たー。どうしてもラブレターと比較してしまうと、ストーリーには納得感はなかった。また、今作は豪華俳優陣が多くて彼ら彼女らの持つキャラに映画が多少呑み込まれてしまった印象、特>>続きを読む
鑑賞直後はあまりいい作品とは思わなかったが、観終わってからじわじわと気持ち悪くなったり、暖かくなったりした。
光にまつわる詩を元にした4部構成。
懐中電灯、自販機、始発の電車、ビニール傘越しの看板。>>続きを読む
愛と正義についての物語。
○ 何でルディはあんなに愛情を配ることができるのか?
ルディはゲイバーで働く同性愛者、マルコは薬物依存の母親の元のダウン症の子供。
理不尽な社会の圧力を受けるもの同士だった>>続きを読む
ヒューグラントのユーモアある役好きだなぁ。同居人はかなりバカだけど要所で肝心な言動をするの好き。
これは自己愛についての映画なんだな。
「他人」のことが好きでたまらないように見えて、実は「他人のことを好きでいる自分」のことが好きでたまらないのではないだろうか。仲原くん、心に染みたなぁ。
・てるち>>続きを読む