にーやんさんの映画レビュー・感想・評価

にーやん

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ザ・プレイス 運命の交差点(2017年製作の映画)

3.6

「神を信じる?」
『皆にひとりいる』

ローマにあるカフェ『ザ・プレイス』
そこに居座る謎の男。
彼と契約を結べばどんな願いも叶えられるという。
たとえそれが見ず知らずの人の命と引き換えになったとして
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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

4.0

本当に救いがないのだけれど、この愛おしくすら思えてくる感情は一体なんなんだろう。誰かが命を懸けて何かを伝えたかったということだけでは…きっとない。

時間が経つにつれ重くズシンと胸に沈み込んでくるこの
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グリンゴ 最強の悪運男(2018年製作の映画)

3.6

あなたはゴリラに気づけなかった…



正直でお人好しの性格から貧乏クジばかり引いてしまう男の逆転劇を痛快に描いた…そんなあらすじから、もっとコメディ寄りの作品かと期待をしての鑑賞だったのである意味『
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片桐はいり4倍速(2009年製作の映画)

3.5

つまらん…
映画として観たらばクソつまらん…



でもしかし個人的には✨眼福✨が過ぎる至福の1本。もしこれが 何かの 映像特典 だったら◎。さらにEテレ深夜枠に流れるようなマニアックな番組だとしたら
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.8

〜溺愛する 軽度の知的障害を持つ息子にかけられた 冤罪 を晴らすために孤軍奮闘する母〜

…そんなあらすじから 母親の健気すぎる無償の愛 に号泣させられてしまうのではなかろうか…なんてことはサラサラ思
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点子ちゃんとアントン(2000年製作の映画)

3.9

いやいや…
あのラストの台詞よぉ。
なんていうか…おっさんも胸いっぱいですわ。


以下ネタバレあり〼。
↓ ↓ ↓







この物語の主役である点子ちゃんとアントンが直面していた、子供にとって
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.0

70年代〜80年代のポルノ業界に生きた人々を描いた群集劇。

高校をドロップアウトして家族からも見放されてしまった17歳のエディが『天から贈られた才能(ギフト)』を武器にしてポルノ業界をのし上がってい
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君が描く光/ケチュンばあちゃん(2016年製作の映画)

4.0

幼い頃失踪してしまった孫娘ヘジと
彼女を溺愛していた ケチュンばあちゃん。

光を失った者が互いにそれを知る物語。


『どんなに辛く苦しい人生でも 味方がひとりいれば生きていける…だからあなたは自由
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サボテン・ブラザース(1986年製作の映画)

3.8

正義!
それが我らの報酬だ!
我らスリーアミーゴス!!


派手なウエスタンルックに身を包んだ売れない俳優3人組『スリー・アミーゴス』が映画の出演依頼と勘違いしてやってきたメキシコの地で、本物の山賊と
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ナンシー(2018年製作の映画)

3.8

ぎょーかん…この余白と行間よ。


無駄な台詞や描写が一切ない。

その余白と行間を見事に成立させてしまうキャストの演技。

物語を飲み込んでしまうほどの不穏な空気感…


サスペンスな風味をピリリと
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ナイチンゲール(2019年製作の映画)

3.9

戦争が残した傷跡。

この映画の中で描かれている負の感情はきっと正しいものだと思う。

こういった負の歴史はどこの国も持っている。その過去を隠さず描き出すことでその間違いを直視し、顔をしかめることで自
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16歳の合衆国(2002年製作の映画)

3.7

もしかして『悪』は『善』を確認するためにあるのかも…

世の中の悲しみに囚われてしまった16歳の少年が障害を持つ少年を刺殺してしまう…主観と客観、欲望と絶望…様々な人間の様々な感情が交錯するヒューマン
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アトランティスのこころ(2001年製作の映画)

4.3

謎めいた老人と心優しい少年のひと夏の交流を描いた物語。

そう、ありきたり。そんなありきたりなシチュエーションをアンソニー・ホプキンス氏とアントン・イェルチン氏の二人が演じたからこそ、自分にとっての特
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アルプスの少年 ぼくの願い事(2004年製作の映画)

3.7

アルプスの少女が 少年 に替わるとストーリーがこんなに変わってしまうのか…5年前、アルプス山脈にあるモンブランのクレパスに落ち行方不明になった母親を探そうとする少年と、母親の死をどうしても伝えることが>>続きを読む

神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

3.8

人間のことはわからない
でも1つだけ確かなのは
悪い人間はいない
悪い状況があるだけだ


生前の罪を裁かれる者がいるなら、それを導く役割の使者たちにもまた過去がある…。第二章、一体どう続くのか不思議
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.8

韓国の冥界エンターテイメント。てか、こんなのもあるんですね。漫画チックな演出や展開にはじめは少し戸惑いましたが、馴れてしまえば超楽しめる。


人は死後、49日間かけて7つの裁判によって地獄で裁かれる
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.9

互いの中にある『正義』

正義 は主張をする。そして、正義 は対立する。
対立した 正義 はどこまでいっても平行線である。
相手を認めたり譲り合うことがない限り、対立から生まれるものなど何もない…
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.8

「ただ存在するのではなく、生きろ」


末期がん余命半年の宣告を受けた大学教授リチャードの残り少ない日々を描いたヒューマンドラマ。リチャードの心の揺らぎを描きつつ、厳しい現実にユーモアを絡めながらもそ
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.3

長編版 SKIN を制作する資金を募るため、伝えたいエッセンスを凝縮して作られた人種問題に向き合った短編作品。


ひとことで言ってしまうなら…傑作。
文句なし、ホントに素晴らしい。


全くもって救
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.8

チキンを揚げるか
犯人を挙げるか…

このキャッチコピー同様、徹頭徹尾ずっとくだらない。



開始早々、掴みの小ネタにハマり損ねてしまった私はその怪しい雲行きに一抹の不安を覚えたものの、麻薬捜査班5
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ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

3.7

老朽化の進む日本最古の学生寮を巡り大学側と対立する学生のお話ではありますが、実際には「戦わせてはもらえない」学生たちの話でもあるのです。

個人的にはナレーションがとても印象深く、その言葉と実際に目に
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鉄道運転士の花束(2016年製作の映画)

4.2

線路は幸せを運んでくる…ごくたまに。


気難しく頑固な老運転士イリアと線路上で出会った少年シーマ。とても奇抜な切り口で綴られてゆく父と息子と 鉄道運転士 たちの物語。

このシュールでブラックな 倫
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.9

人の見方には必ず盲点がある…


これはきっと凄い映画だ。
二人別々の視点で描かれる 差別 という根深い問題を真っ向から訴える。『グリーン・ブック』とも違う『Help』とも違う、ヒリヒリとしたリアルな
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ひとくず(2019年製作の映画)

3.9

ーー少女を地獄から救ったのは
人間のくずだったーー


児童虐待から生まれる負の連鎖を真っ向から描いた物語。

虐待シーンや子供の叫び声、更に登場人物たちが下品極まりない言葉で怒鳴り散らす姿。脚本や音
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.8

子供は親を選ぶ事はできない
親からの愛を知らずに育った人間は自身の子供の愛し方がわからない
三代に渡ってしまうアルコール依存症…

それでも…親は親



自身の感情をコントロールできない不安定な父を
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スーパーティーチャー 熱血格闘(2018年製作の映画)

3.7

イップ・マンから熱血闘魂教師に…


えっ?!これって連ドラの総集編やないの?って思ってしまうくらいスピード感溢れまくりの学園ドラマ。尋常じゃないテンポで問題を解決していく様はホントに痛快、流石はスー
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アルジャーノンに花束を(2006年製作の映画)

3.8

知識として想像することと実際に体験(疑似体験)することとの違いを思い知らされる。

自分の中にある様々な感情が触発される…何度も何度も読み返してきた小説の映像化作品。



この作品ならではのラストシ
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

4.0

命は本当に呆気なくて…
儚くて尊いものである。

でもそれでいい…これでいいのだ。


その全てが込められたラスト10分…理不尽で不条理な悲劇のようなこの喜劇にめちゃ泣けた。




第三者にどんなふ
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.0

ルース・エドガー
彼の本心は最後まで明かされない…


白人夫婦の養子となった黒人のルースはオバマの再来と言われるほどの優秀な高校生に育っていた…はずだった。ある日、学校の授業で提出したレポートをきっ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.2

びっくりするくらい良い映画。
それにもまして素晴らしいのが着眼点。

タイトルから想像するに、汗と涙と友情と、野球をめぐる感動劇かと思いきや…。



「しょうがないこと」

青春時代のあんなことやこ
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.2

理不尽に抗う哀愁…


ドニーさん演じるイップ・マンの佇まいが私はこの上なく好きだ。知的で物静かで、凛とした隙のない精神力に毎回心を奪われてしまう。



本当に強い人は武術など必要としない。無論、武
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パラノイドパーク(2007年製作の映画)

4.0

あの頃の心の居場所…

彼の表情は変わらない、何も話さない。それでも映像は彼の心を映してゆく。

アレックス。

彼がノートに綴る誰かに宛てた手紙には絶望と孤独と不安、そしてその全てを飲み込んでしまっ
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少年と自転車(2011年製作の映画)

4.3

それは 本来の形 とは少し違うのかも知れなけれど…それでもいい ここがいい と思える 自分の居場所。

僕が本当に欲しかったもの…。



シリル少年の正直過ぎる無邪気で乱暴な振る舞いは心の傷の深さ。
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

4.0

2009年元旦、実際に起こった事件をモチーフに若者のかけがえのない1日を描いた物語。



誰もが感じる日常における やるせなさ…


その日常を実に淡々と。しかしこれがとてもセンスが良くて見事な作り
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.9

何も怖くなかったあの頃を思い出させてくれるような不思議な空気感…

ダウン症という現実から目を背けない。
リアルだけれどリアリティーにはこだわっていないような おおらかさ がとても良き。





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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.8

自分は光をにぎっている
今も今とてにぎっている

しかも折々は考える
この掌を開けてみたら
空っぽではあるまいか
空っぽであったらどうしょう

けれど自分はにぎっている
いよいよしっかりにぎるのだ…
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