1978年夏の南イタリア。黄金色に輝く広大な麦畑にたった5軒しかない小さな集落。ここで家族と暮らす10歳のミケーレはある日、廃屋の裏庭に隠された穴の中で鎖に繋がれた少年を発見する。その恐怖から誰にも言>>続きを読む
笑って泣いてからの…未来
曇天の冬の海辺。
雄大な自然相手に品性下劣なワードを言葉巧みに並べ立てるのは売れないスタンダップコメディアンのジョーイ。アルコールに麻薬中毒、家賃も滞納。週末娘を預けにや>>続きを読む
銭湯の高い煙突にクライミングして息子カンチョリを困らせる母親は重い腎臓病を患った認知症。連れ戻そうと煙突に登ってきたカンチョリを自分の夫だと思い込み更にカンチョリを困らせる…。釜山の美しい海辺の町を舞>>続きを読む
ひ、品質検査です…。
会社では自称『透明人間』妻や息子にも愛想を尽かされる気弱で冴えない中年男ピニョン・フランソワ。そんなピニョンがリストラを逃れるためについた嘘。その嘘に翻弄されながらも本来の自>>続きを読む
毎年この時期、無性に観たくなる、読みたくなる作品がある。
山田太一先生の原作本を読むか
大林宣彦監督の映像を観るか
それとも両方を豪華に網羅するのか…笑
若い頃にこの原作に出会い、故郷を離れている>>続きを読む
『リトル・ミス・サンシャイン』のスタジオが贈るエナジームービー。監督脚本は『扉をたたく人』のトム・マッカーシーさん。
真っ当に生きる主人公のちょっとした弱さから始まる普通の家族に舞い降りた平凡なス>>続きを読む
タクシーのフロントガラスからテヘランの街の息づかいがありのまま映し出されるドキュメンタリー風味の不思議な作品。万人受けする娯楽作品ではきっとないだろうけどテレ東の『家つい』や『72時間』好きな自分は楽>>続きを読む
笑いと涙の物語。って書いてたのに…
いやいや…ないわ。
これは不快指数MAX。
てか、怖いし…。
もちろん、ハートウォーミングであることには違いないし子供たちもいちいち可愛い。特に主役のスタンリー>>続きを読む
『変態村』って……… ねぇ♡笑
どこかしら怪しみある静か過ぎるストーリー展開に、今作が初見であるベルギー版スリラー映画に淡い期待感。※ちなみに原題は『CALVAIRE』意味は仏語で受難とかキリスト>>続きを読む
間違いなく…全てを語り尽くされている不朽の名作を再鑑賞。
無慈悲で不条理な現実 に 立ち向かえば立ち向かうほど 理不尽な権威や欲望 に潰されてしまうアンディ。独特なトーンで語られる親友レッドのナレ>>続きを読む
優しさと温かさ。ある意味、映画的おとぎ話ではあるけれど…嫌いではない。
物語はどこまでも淡々と。
画面に映し出される色はとても少ない。
寒々しい空に薄暗い室内。そして人々は皆、無表情。
そんな>>続きを読む
アイルランドが誇る左足の画家、詩人、作家の クリスティ・ブラウンの軌跡 を綴ったヒューマンドラマ。
とはいえ障がい者を扱うありがちな映画とは少し毛色が違うように思えるのは、単純に憐れみを煽ることも、>>続きを読む
想い出はモノローグ…昔どこかで聴いたことあるような曲のタイトル?…そんな映画でした。
どこからが夢でどれが現実なのか…。ろくでなし三銃士とマドンナ的存在イェリの日常。何かあるようでなにもない。てか>>続きを読む
『少年と自転車』のダルデンヌ兄弟監督作。
職業訓練指導員として働くオリヴィエの元に新しく入所してきたフランシス…
息子を殺された父親と加害者の少年。
とんでもないシチュエーションの中、描かれて>>続きを読む
『映画だったら捕まえてるかもな』
1968年、サンフランシスコで実際に起きた連続殺人事件の容疑者 ゾディアック を追う、警察とメディアの群集劇。
未解決事件。
という史実をベースに制作されてい>>続きを読む
『このままではあなたは地獄に行ってしまうでしょう』シスターにそう告げられた8歳のピート。友達になったばかりのダニーを巻き込み「天国」に行くために考え出した夏休みの大冒険。
ユダヤ教とカトリックとい>>続きを読む
ストーリーはどこまでも淡々と至ってシンプル。セリフも少なめで、丁寧だけど親切ではない。でもだからこそそこにある素朴な情緒を噛みしめて味わうことができる。間違いなくハリウッドにはない真っ直ぐな味わい。賛>>続きを読む
このタイトルがなんとも良き。
誰にでも身に覚えがあるであろう楽しくも痛くも恥ずかしくもあるささやかな『日常』を ちょっだけ 思い出し、そして束の間その錯覚に浸るようなそんな物語。伊藤沙莉さん、池松壮>>続きを読む
ゆ、指鳴らすんかーいっ…。
と、とある理由から回避し続けていた映画史に残る名作「ウエスト・サイド・ストーリー」をスピルバーグ監督リメイク版にて初鑑賞。
劇中に登場するジェッツやシャーク、トニー>>続きを読む
「本当に死にたいヤツなんていなかった…」
人間の 業 に導かれるままに暗闇へとまっすぐに進んでいくような、どこか捉えようのない物語。善人と悪人の境界線の曖昧さが重くじわじわと押し寄せてくる。>>続きを読む
「神を信じる?」
『皆にひとりいる』
ローマにあるカフェ『ザ・プレイス』
そこに居座る謎の男。
彼と契約を結べばどんな願いも叶えられるという。
たとえそれが見ず知らずの人の命と引き換えになったとして>>続きを読む
本当に救いがないのだけれど、この愛おしくすら思えてくる感情は一体なんなんだろう。誰かが命を懸けて何かを伝えたかったということだけでは…きっとない。
時間が経つにつれ重くズシンと胸に沈み込んでくるこの>>続きを読む
あなたはゴリラに気づけなかった…
正直でお人好しの性格から貧乏クジばかり引いてしまう男の逆転劇を痛快に描いた…そんなあらすじから、もっとコメディ寄りの作品かと期待をしての鑑賞だったのである意味『>>続きを読む
つまらん…
映画として観たらばクソつまらん…
でもしかし個人的には✨眼福✨が過ぎる至福の1本。もしこれが 何かの 映像特典 だったら◎。さらにEテレ深夜枠に流れるようなマニアックな番組だとしたら>>続きを読む
〜溺愛する 軽度の知的障害を持つ息子にかけられた 冤罪 を晴らすために孤軍奮闘する母〜
…そんなあらすじから 母親の健気すぎる無償の愛 に号泣させられてしまうのではなかろうか…なんてことはサラサラ思>>続きを読む
いやいや…
あのラストの台詞よぉ。
なんていうか…おっさんも胸いっぱいですわ。
以下ネタバレあり〼。
↓ ↓ ↓
この物語の主役である点子ちゃんとアントンが直面していた、子供にとって>>続きを読む
70年代〜80年代のポルノ業界に生きた人々を描いた群集劇。
高校をドロップアウトして家族からも見放されてしまった17歳のエディが『天から贈られた才能(ギフト)』を武器にしてポルノ業界をのし上がってい>>続きを読む
幼い頃失踪してしまった孫娘ヘジと
彼女を溺愛していた ケチュンばあちゃん。
光を失った者が互いにそれを知る物語。
『どんなに辛く苦しい人生でも 味方がひとりいれば生きていける…だからあなたは自由>>続きを読む
正義!
それが我らの報酬だ!
我らスリーアミーゴス!!
派手なウエスタンルックに身を包んだ売れない俳優3人組『スリー・アミーゴス』が映画の出演依頼と勘違いしてやってきたメキシコの地で、本物の山賊と>>続きを読む
ぎょーかん…この余白と行間よ。
無駄な台詞や描写が一切ない。
その余白と行間を見事に成立させてしまうキャストの演技。
物語を飲み込んでしまうほどの不穏な空気感…
サスペンスな風味をピリリと>>続きを読む
戦争が残した傷跡。
この映画の中で描かれている負の感情はきっと正しいものだと思う。
こういった負の歴史はどこの国も持っている。その過去を隠さず描き出すことでその間違いを直視し、顔をしかめることで自>>続きを読む
もしかして『悪』は『善』を確認するためにあるのかも…
世の中の悲しみに囚われてしまった16歳の少年が障害を持つ少年を刺殺してしまう…主観と客観、欲望と絶望…様々な人間の様々な感情が交錯するヒューマン>>続きを読む
謎めいた老人と心優しい少年のひと夏の交流を描いた物語。
そう、ありきたり。そんなありきたりなシチュエーションをアンソニー・ホプキンス氏とアントン・イェルチン氏の二人が演じたからこそ、自分にとっての特>>続きを読む
アルプスの少女が 少年 に替わるとストーリーがこんなに変わってしまうのか…5年前、アルプス山脈にあるモンブランのクレパスに落ち行方不明になった母親を探そうとする少年と、母親の死をどうしても伝えることが>>続きを読む
人間のことはわからない
でも1つだけ確かなのは
悪い人間はいない
悪い状況があるだけだ
生前の罪を裁かれる者がいるなら、それを導く役割の使者たちにもまた過去がある…。第二章、一体どう続くのか不思議>>続きを読む
韓国の冥界エンターテイメント。てか、こんなのもあるんですね。漫画チックな演出や展開にはじめは少し戸惑いましたが、馴れてしまえば超楽しめる。
人は死後、49日間かけて7つの裁判によって地獄で裁かれる>>続きを読む