nさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

mellow(2020年製作の映画)

3.3

ラストでぜんぶを言語化してしまうのは必要だったんだろうか...「意識」とか「場」とか、言葉にしたところから陳腐になっていって聞いていて恥ずかしくなってしまった。
と、書いたところで、私にとって、聞いて
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バーレスク(2010年製作の映画)

3.6

初めてアリが歌う場面、わかってたのにカタルシスでぼろっぼろ泣いた。ストーリー展開はアメリカの極みで安心できて良いね。試練を乗り越える単なるヒロインのサクセスストーリーかと思いきや、二人の女性の関係性が>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ良かったよ。作家と作品は切り離せないという立場をとる以上このハリウッド映画をぼこらなきゃいけないのかもしれないけど、良いものは良かったんだよな。
ウディアレンは決して寄り添わない。彼がつく
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.9

ちびちび飲みながら一人でにやにやしたり泣いたりしながら週末の夜を過ごした久しぶりの映画で、見終わった後に、シラノドベルジュラック!ってチャットしてたらその時間が作中に重なってもっとぼろぼろ泣いてしまっ>>続きを読む

愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.9

素晴らしかった。この無駄なくシンプルに力強い作品に対してだらだら書くと陳腐になってしまいそうでやめた。ネフリ入ってるなら12分ここに使ってみることをすすめたいです

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

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飲み会でつぶれた人みて活動限界!!!って騒いでた記憶が回収されてしまってつらくなったDEATH(TRUE)2、そんなことより早く映画館に行きたい........

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

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新劇場版からテレビシリーズから今ここ。二人くらいのよく知ってる人にお前みたいなやつは好きそうと言われてどんなやつだと思われてるのかなと見始めてまんまとハマってるわけだけど、ここにきてそれは多分に内省的>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

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率直に言って、わからん。序と破をここ数日で見ておおおおおよく分からんけど面白いいいいいって調子に乗ってた私には、何もわからなかったです。
序と破は、何言ってるかはよく分からないんだけど、関係性と心情が
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

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まっっっってこれやばくない...........?きのう初めてエヴァを目にした正真正銘の初心者だけど全然分からないのに分かりやすく凄かったです。
バランス感覚がエグい。進行の弛緩と緊張、テーマの難解さ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

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ここで書くなよって内容だけどここでしか言えないので書いてしまうと、私はもともと二次元の世界が概して好きではなくて(良い悪いではなく単純に好みとして)それは視覚上の身体的な性差を現実以上に強調して描けて>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.0

おおおおおおめちゃくちゃ良い!!!緊張感のある日常映画、舞台演劇要素強いのに映画らしい映画、バランス感覚があってしっかり成功してた。好きな恋愛邦画ランキング第一位の勝手にふるえてろと似てるなあと思って>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.4

ふだんは映画を見たらすぐに書きたくなるのだけど、なかなかそれができなかった。翌朝、たまごかけごはんを食べながらこの映画のことをぼんやり考えていて、気づけば泣いていた。そんな映画。
社会を扱い徹底的に現
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ホテル・シュヴァリエ(2007年製作の映画)

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3回くらいみてる気がする〜〜ダージリン急行を見たのはすこし前だけど、このイエローのバスローブとアニマルトラベルかばんは心を掴まれた小道具ランキング永遠の一位だな欲しい

カステロ・カヴァルカンティ(2013年製作の映画)

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ウェスアンダーソンを見てると作家性が芸術的要素の一つになりうることに妙に頷けてしまう要するにとっても好み

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

吐き気と頭痛は止まらないし禿げるかと思った.....菅田将暉と有村架純のエモ映画?なんて思ってたの土下座。久しぶりに心を抉られるこの感覚。軽く地獄。

穂村弘、クロノスタシス、羊文学、ジャックパーセル
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ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)

3.8

静かで美しく心地よい。「癌で余命3ヶ月と宣告された若い男が死に向き合っていく話」と言ってしまうとあまりに陳腐なのだけれど、生と死、始まるものと終わりゆくもの、終焉へと向かう男と永遠となる写真。コントラ>>続きを読む

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.2

ウェス・アンダーソンのつくる世界とキャラクターが大好きだ〜〜!主人公も悪役もキュートでユニークでポップ。それでいて、かわいい!たのしい!だけではない、ちょっとだけ含まれた苦さ切なさに心がきゅーっとなり>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.3

こんなにも美しく切実に追求された映画には、もう出会えないかもしれないとすら思う。見れて良かった。映画館、ずっとなくならないでほしいな。

別離(2011年製作の映画)

2.9

これはー、あれだ、良さがわからない自分が一番イヤになるタイプのやつだ。
絶対的な神の存在によって曝け出される、「大切なもの」を持った人間の弱さ、なんて言ってしまえばわかったふうなんだけど、展開がなあ、
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃに悔しいがさいっこうに面白かった!!!
私は好きなジャンルがヒューマンドラマとラブコメとミュージカル、血は相棒シリーズでしか見ないし殴り合いはブラピのファイトクラブが痛くて目背けるタイプの
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.1

日曜の夜、自宅で一人で鑑賞。見ている間もやるせなさでいっぱい、ぼろぼろ泣いたけれど、見終わってから残ったものがもっとずっと重い。感動の物語でもなんでもなく、この世界にちゃんとある、生きた憤りを渡されて>>続きを読む

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.2

初恋で人は二度目に生まれるという。彼が彼のあたらしい世界をつくった、映画も音楽も夜中のあの空気も、はじめての気持ちも。それが自分のことみたいに嬉しくて、そしてその世界があまりに美しくて眩しくて、きらき>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.0

原作読んだので再投稿。
『納屋を焼く』には井戸が出てこない。僕には家庭があってひとりぼっちではないし全くと言っていいほど彼女に執着しない。決定的な「焼く」結末はない。「夜の暗闇の中で、僕は時折、焼け落
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ロバと王女(1970年製作の映画)

2.0

書くか迷ったけど、率直に良さがわからなかった。衣装や世界観は作り込まれているとして、それだけで良い映画とは思えない。
ロシュフォールが大好きで二本立てで見たのだけれど、同じようにジャック・ドゥミとルグ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

「細部わからないのは置いといて、面白いし結局は良い話」が『インセプション』『インターステラー』、「何もわけわからないのに、絶対的な何かで圧倒してくる映画」が『TENET テネット』。よくわからないのに>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.4

やばすぎるなにこれ。宇宙と生活、理論と愛、時間と時間、異世界と私、ノーランは繋いで構築するのが上手すぎるな。無知な私のSFへの苦手意識が、本作の理論武装したヒューマニティと圧倒的な映像体験で見事に打ち>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2016「ハムレット」(2015年製作の映画)

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ハムレットは戯曲の重厚感、主役人物の立体感と親近感、中核となるテーマの普遍性と上演ごとの色の違いの可能性がピカイチだと思っている。
その中で本作は何よりもまず、エネルギッシュでパワフルなハムレットとい
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The Stunt Double(原題)(2020年製作の映画)

3.7

VERTICAL CINEMA shot on iPhone、スタントありの迫力満点の映画をスマホの小さな縦長の画面に閉じ込める って鑑賞方法としてはマイナスに捉えられがちだけど、それを敢えて、そして>>続きを読む

劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

3.7

とにかくキャラで突っ走るおっさんずラブ。それでも許せてしまうくらいの、この愛すべきキャラクターたちは最強だと思っている。
ドラマシリーズ同じく、ラブにまっすぐな彼らの物語をみていると、私にも大切で大好
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免許がない!(1994年製作の映画)

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設定が最高にくだらなすぎて聞いた瞬間に爆笑した。ばちばちにカッコいいながら絶妙にダサい教習所にいるスターができてしまうめちゃくちゃにイケてる舘ひろし圧倒的ラブだし春風亭昇太さんは何してるんですか!!笑

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.8

名曲とはまさにこういうことか!と飽きさせないストーリーと印象的なカメラワークとメリハリのある画面外への語りかけで感情を揺さぶる映画を作れてしまう、正直ほとんど知らないけれどクリント・イーストウッド監督>>続きを読む

知らない、ふたり(2016年製作の映画)

3.5

大部分が日常すれちがい映画なので、終盤の回収編まではまー盛り上がらない。宿命よね。今泉監督の得意そうな雰囲気もそこまでなので世界観への没入もあまり、、だけど、ラスト周辺が素敵なので結局は良い気分で終わ>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

簡単には終わらせてあげられなかった歴史が憎い。彼らは死に、「資本主義」と「共産主義」は生き残った。ファッキン・イデオロギー。遠い過去の話じゃない。

ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.2

詞やタコの物語やカプチーノ、ダイレクトには描かれないひとつひとつに力がありすぎて、言葉にしたところからそこなわれていく気がしてやめました。そんな映画です、見てください。

パターソン(2016年製作の映画)

2.5

ねむかった...わくわくするときに見る映画じゃないなと思って、静かな午後に見たら睡魔との闘い。ならば、いつ見ればいいのか。

私にはわからなかった。
そもそも日常を描く映画なのに、私にとっては異国の非
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セッション(2014年製作の映画)

4.1

震えた!余計な語りはなく、物語や人物を無駄に美化することもなく、音楽で突っ走ってしまう清々しさ、最高でしたね。ラストの演奏シーンが気持ち良すぎて、終わらないでーーってなった。
全身で楽しみました。自粛
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