イスケさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.5

秘密兵器はゲータレード。

手紙のくだりはかなり笑った。
MCUとかDCのスナイダーバースみたいな緻密さや重厚さを求めず、ポップコーンムービーとして観たら相変わらず楽しい映画でした!


前作の公開か
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ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

3.3

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冬の退場は3月2日だってさ。

建物や内装や構図に美しさにまったく引けを取らないナタリー・ポートマンの美しさたるや。
執拗なまでにアップで映される彼女のお顔をずっと見ていられるのは眼福の極みです。
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The Son/息子(2022年製作の映画)

4.2

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病気を愛や平穏で治しそうとしてしまった。
全くの赤の他人として客観的に見れば、ニコラスを退院させるリスクの大きさは十分に理解できた。

でも、あんな状況で冷静な判断ができる親がどれだけいるのだろう。
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.8

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初見ではさすがに全く意味が分からなかったのだけど、若かったリンチが望まぬ子を授かった体験と重ねられているのだと教えてもらってから2度目3度目と観ていくうちに、めちゃくちゃ面白くなってきた作品。


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オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年製作の映画)

4.1

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正直、ライヤって周りの人間から見れば少しだけ鬱陶しい女なところもあると思うんだ。

予定外にマネージャー宅についてきたり、練習にもついてきたり、「なんでいるの?」と陰口叩かれるタイプ。

でもこの作品
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

4.3

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ダスティン・ホフマンあたりも巧く演じられそうな奇妙なハロルド。

一度、第四の壁を越えてニヤリと微笑みかけてきたところは吹いた。

自殺のバリエーションも豊富でどれも良かった。ハラキリの寸劇たまらんw
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

3.9

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天使すぎるダコタ・ファニング……

のちにギフテッドでマッケンナ・グレイスという新たな天使が誕生するわけだけど、ダコタちゃんは自分の中でも歴代最強。

環境的に大人になさざるを得なかった少女が、子供ら
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ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

3.6

CGにも子役にも驚く。
ザ・古典ではあるもののストーリーも完璧。
「赤い花」という表現も詩的で素敵。
おまけにエンドクレジットまで楽しい。

このあたりの作り込み、さすがは金満ディズニー、さすがはジョ
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セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.7

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「男は魅力を感じた女を徐々に愛するようになるが、女は愛を抱いた男に徐々に魅力を見い出していく。」

これ、分かるー!
男性が「釣った魚に餌やらない」ということをしがちなのは、まさにこれが要因な気もする
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Winny(2023年製作の映画)

3.6

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この作品の意図とはずれるんだけど、自分自身のメインの仕事がエンジニアなこともあり、東出昌大演じる金子さんを通して、

「あー、もっと技術学びたい!」

と感じ、むしろビットの宇宙への探究心が高まった想
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.8

いやー、笑って泣いた。
マリソルの作る弁当が美味しそうだったなー。

正直、人と深い付き合いをしない方がストレスフリーで生きることができるんだよね。

一方で、面倒なことを頼まれたりお願いしたりできる
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.5

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早撃ちになったらイーストウッドには勝てないのよ、さそり座の男。

犯人役の人、上手かったな。
いかにも異常者。また完璧な知能犯というわけでもないのだけど、常に不愉快な想いにさせられる。


当時の背景
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アーティスト(2011年製作の映画)

3.8

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ジョージさん、本当に優しい笑顔してるよね。

髭をたくわえた雰囲気がショーン・コネリーっぽくて、笑うとジーン・ケリーになる感じ。

同じこと思ってる人いるんじゃないかとググってみたら、そもそもジョージ
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レディ・マクベス(2016年製作の映画)

3.4

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サイコパスの芽を育てるための水は「抑圧」である。

……とか、言ってみたくもなる。
キャサリンは、セバスチャンという個別の人間を愛していたわけではないのは明白で、抑圧に抑圧が重なったところにちょうどセ
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

フォー・オヤブンズ、
そしてやっぱり不器用な高倉健。

ニックが送還される時の「俺にはどうにもならない」と言わんばかりの高倉健の表情良かったな。不器用ですからね。。


高倉健演じる松本がニックを問い
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

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ラストのあの方の登場、
全てを持っていきすぎじゃないか?ww
強すぎて声出そうになったわ。

ジョン・フォードからアドバイスを貰って部屋を出た直後、
中央にあった地平線を「おっといけねぇ!」みたいな感
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

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不覚にも、生命が誕生しなかったバースで、二つの岩が一緒に転がり落ちていくシーンで泣いた。

「マルチバースという壮大な尺度」
とは、ストレンジ先生の言葉。

エヴリンはその壮大なマルチバースで様々に枝
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バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

白線曲がっちゃうグダグダのくだり好き。

フラッシュバックする記憶や、裸の女性とのくだりを見るに、どこにも属せないベトナム帰還兵の悲しみのようなものをじんわり感じた。

彼が何でこういうことをしたのか
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.6

酒の失敗のコメディを酒を飲みながら観るって至福だねー。アラン推し。

コメディとしては、ジャック・ブラックとかジョナ・ヒルとかジャレッド・ヘスの方が個人的にハマるんだけども、一緒に悪さできる仲間と戯れ
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.1

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春が来て、道端で雑にボールをやりとりする。
このキャッチボールに彼らなりの親子的な関係が築けていることが見てとれたのが、とても良かった。


「乗り越えられない」

劇中で最も心に残った言葉はこれよね
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

3.7

めちゃくちゃ久しぶりに鑑賞したー!

山をくだる車、バス、デパートのシーンを繋ぐために一応ストーリー作りました感w
ストーリーが全く込み入ってないから、ただただアクションを楽しめるの最高だね。

アク
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

トニ・エルドマンが出てくるまでの展開に小津を感じた。

場違いなところに連れて行かれて放置されるあたり。特にショッピングモールでベンチに座る姿を背中から撮ったショットがかなり頭に残ってる。

あれ、東
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

これはなんと見事な続編!

サイバーパンク&ノワールな前作は、いかにもカルト映画って感じで、よく分からないところも含めて良かった。

それが本作ではビジュアルはアート調に転換してカルトっぽさは薄れたけ
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

お互いが苦しい状況に置かれていて、どこか共依存のようにも見えたから、二人の関係を「永遠に続くような深い愛」と呼ぶには、おぼろげである気がした。

でも瞬間的にそこに愛があったことは確かで、この作品でい
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

一昨日観てきたタイタニックとの落差w

資本主義批判っぽく見えるけど、
結局のところ立場と権力というそれをも内包している大枠の話だったのかなと。

ヒエラルキーが逆転することは、あらすじの段階で分かっ
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

散り際に表れる人生観。
ジャックとローズの大恋愛劇として見ても、群像を通して自分の生き方を照らしてみても、心の底から素晴らしい映画だったと言える。

「船の切符は、僕の人生にとって最高の贈り物だった。
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

1作目だけで5パターンもあるとか、聞いたことないよねw

「1つで十分ですよ!」

屋台の親父に言ってほしい。



この近未来ディストピアの陰鬱な世界観といい、凄腕かと思ったらなんだかヘナチョコな
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

カーチェイスやば!
現代的なスタイリッシュな趣きではない、ゴツゴツしたカーチェイス。
これが今観ても抜群に面白い。むしろこっちが好き。

なんでしょうね、
全てにおいて生々しいというか。

しつこいぐ
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞しながら、「これはどういうことだ?」と同時に思考を巡らせるマルチタスク。

やっとエンドロールに辿り着いた頃にはヘロヘロになりながらも、ようやくゆっくり振り返ることのできる至福のとき。


衝撃の
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

カーンに対峙する初めの616アベンジャーズメンバーが、コミカル担当のアントマンだなんて……

さすがにこの段階でスコットは命を落とさないよな、というメタな視点はありつつも、予告も不吉だし、「誰かは命を
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

号泣ポイントも言葉による説明も要らない。

静かに涙を流させてくれる描き方が素晴らしくて、短めのエンドロールを観ながら余韻に浸り、父親の感情についてたくさん考えることができた。


息子が反抗的な姿を
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蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)

3.7

昔ヤンチャしてた頃のミッキーマウス。

アニメーション:★★★★★5
エンタメ性  :★★★★★5
革新性    :★★★★★5
ミニーの走り方:★★★★★5
倫理観    :0

ナチョ・リブレ 覆面の神様(2006年製作の映画)

3.6

ジャック・ブラックが一人でリングの上でジタバタしてるだけで面白い。

シスターへの愛の歌は声出たわ。
バカだねー、この人ww

「ナポレオン・ダイナマイト」と「スクール・オブ・ロック」にそれぞれ★4.
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対峙(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

子供への愛情を傾聴し、自らも我が子への愛を語る。

被害者と加害者という緊張の走る関係性ではありながら、

「子供を愛する気持ちは同じ」

と、心の距離を近づけることだけが、唯一の前に進む道だったのか
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バンバン!(2014年製作の映画)

3.7

ハルリーン、
ラージヴィールを信じなさすぎ\(^o^)/

最近のインド映画にしては珍しいぐらいにMV然とした歌とダンスが漏れなく良くて、特にトゥメリとエンディング曲が好きだったな。

リティク・ロー
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