zhenli13さんの映画レビュー・感想・評価

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映画(264)
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上海特急(1932年製作の映画)

3.0

マレーネ・ディートリヒ眼福映画。衣裳も素晴らしいし、いつもの三白眼を見開くとくりくりとした大きな眼が可愛くもある。
(山口小夜子もミステリアスに演出するため切れ長の眼に見せているが実は丸い眼をしていた
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逃走迷路(1942年製作の映画)

3.7

アメリカを横断するロードムービーでもあった。移動するごとにさらに謎が深まる感じ、悪い夢を見ている感じで、デヴィッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』なんかはお手本にしてるのかも。(全然関係ないけど『>>続きを読む

A Panicky Picnic(英題)(1909年製作の映画)

3.5

さまざまなトリック撮影の技法が贅沢に駆使されている。メリエスの亜流では片づけられない。
食べ物がミミズやらネズミやらに変わるのがやたらリアル。薬物の離脱症状なんかでよく聞くような。鍋にだんだん顔が現れ
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紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

3.5

マリリン・モンローとジェーン・ラッセルの関係性が最高に麗しい。

アメリカ消防夫の生活(1903年製作の映画)

3.0

窓から消防士が入って救出するシーンの建物の中、建物の外を順々に配置し、同じ時間を二度繰り返す。映画文法における「一方そのころ」のカットバックがまだ成立していない。

迷惑帽子/これらのいやな帽子(1909年製作の映画)

3.6

この頃の合成ってどうやってたんだろ…クロマキー合成はあったのかな?フィルム切ったり貼ったりしてたんだろうか?
『カイロの紫のバラ』みたいに銀幕を行き来するのかなと思ったらそういうのは無く、巨大UFOキ
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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

3.9

ティム・バートン作品を観るのは久しぶりで、社会になじめない者、はみ出してしまう者への優しさは変わらないんだなと。
現実と非現実の描き方も、現実を補強するための非現実じゃなくて、非現実は非現実の世界のま
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.2

この監督の作品観たことなかったんだった。遅れてきた露悪趣味みたいな気がして。

道具立てがピーター・グリーナウェイにしか見えない。
エマ・ストーンが森の中でプロレスしてるシーンが面白かった。レイチェル
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羅生門(1950年製作の映画)

4.0

三船敏郎、京マチ子、森雅之が初めて揃うシーンのイマジナリーラインについて考えたメモが出てきた。三すくみのようになるシーン。メモには「『視線を送った先の人』ではなく『視線を送った先の人が見ている人(は誰>>続きを読む

NINIFUNI(2011年製作の映画)

3.5

中編というなんともひっかかりのある尺も含め、なかなか好かったと記憶している。

ももいろクローバー推しの人に誘われて観に行った。私はあかりん推し。

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

巷に溢れるバブリーな事情に馴染めず飢えまくっていた頃にキンザザに出会い、世界にはこんなに面白くがちゃがちゃしたものが落ちている!といたく感動したことを思い出す。
そういうものが観たくてずっと映画を観て
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キートンの線路工夫(1965年製作の映画)

4.0

60年代の公道(軌道)! でキートン翁がトロッコ飛ばしてティータイム!睡眠!編み物!料理!

橋の上からテムズ川(実際はたぶんカナダのどこかの川)にどっぱーんと飛び降りてるのはさすがにスタントだと思う
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ボー・ジェスト(1939年製作の映画)

3.7

砦の銃撃戦のさなかゲイリー・クーパーとレイ・ミランドがちょっと手を挙げて笑顔を交わし、お互いの無事を確かめる。なんだかとても美しい。
ゲイリー・クーパーの目はいつもさみしげに澄んでいる。義兄弟らとの仲
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ラ・ピラート(1984年製作の映画)

4.4

5人って!しかも少女って!

風に柔らかい髪が舞いまくる絵が焼きついてるのに、密室劇の閉塞感。瞬間瞬間の衝動だけがひたすらつながってできた88分。

カサヴェテス『ラヴ・ストリームス』はジーナ・ローラ
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夜ごとの美女(1952年製作の映画)

3.9

愛おしい作品。夢が数珠つなぎに様々な時代を行ったり来たりするところやスタジオセットの感じにカレル・ゼマン『彗星に乗って』やイエジー・ハス『サラゴサの写本』を思い出す。マルティーヌ・キャロル、ジーナ・ロ>>続きを読む

毛皮のヴィーナス(2013年製作の映画)

3.6

実はそんなに期待してなかったのだけど、これがとても楽しかった!ずっと楽しいなぁと思いながら観てた。

チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.8

フェイ・ダナウェイの死に様は『暗殺の森』のドミニク・サンダに比肩し得る。

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

3.7

この邦題以外はとても好かった。原題の「シルス・マリアの雲」でいいのに。あやうくアサイヤス作品と気づかずスルーするところだった。

こんなやり方があるんだと思った。カタルシスはない。
終わってすぐ、これ
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.2

素晴らし過ぎる。
早稲田松竹のでかいスクリーンで35ミリフィルム上映で観られてよかった。フィルムの質感を始めとしたオマージュのみならず、タランティーノの女性への敬意に涙が出た。落ち込んでるときに観ると
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.0

医者であるおじいさんの家の構造と風通しのよさが、この作品をかけがえのないものにしていると思う。
どうやら建物の真ん中に階段があり、回廊式の板敷きで各部屋が小上がりの畳敷き。一階の階段付近は診察部屋の方
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ホドロフスキーの虹泥棒(1990年製作の映画)

2.9

オマー・シャリフとピーター・オトゥールが本水で決死の演技。ほんとに大丈夫だったのか心配でならない。ディケンズの時代と80年代ニューウェイブの綯交ぜ。筋運びは適当だがキャストが豪華だしオープンセットなど>>続きを読む

11'09''01/セプテンバー11(2002年製作の映画)

3.0

資料として観てなんとなくしか覚えていないんだけど、色んなレビューみてたら少しずつ思い出した。

ショーン・ペンの作品にアーネスト・ボーグナインが主演で出てきて吃驚した。とてもさみしい役だった。

ホテル・シュヴァリエ(2007年製作の映画)

3.0

ナタリー・ポートマンは『愛の嵐』のときのシャーロット・ランプリングみたいなベリーショートと折れそうな体がエロく酷薄だった。

ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.5

公開当時はなんかブルジョワジーの憂鬱みたいなのが鼻についてあまり好きではないと思ってた。(『ロイヤル・テネンバウムス』は大好き)

昨年大事な人を亡くした。
梅雨頃から秋まで見舞いに通ってて、DVD
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ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

4.5

素晴らしかった…ザクザクと切り刻むように清々しい。ドリュー・バリモアやりましたね!
エレン・ペイジには『ジュノ』のときの何倍も心動かされたし、なによりジュリエット・ルイスが!素晴らしくかっこいい!他に
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群衆(1941年製作の映画)

3.9

新聞記者の女性(バーバラ・スタンウィック)がでっちあげた架空の人物ジョン・ドゥーに仕立てられた無職の元野球選手(ゲイリー・クーパー)が次第に「庶民を鼓舞し、隣人との共助を説くジョン・ドゥー」としての自>>続きを読む

100人の子供たちが列車を待っている(1988年製作の映画)

3.8

映画の教育ではなく、映画で教育する。
文化を知り、体験することの大切さを、映画館も無く映画を観たことがない子どもたちが暮らす辺境の貧しい村でも伝えようとしている。どこかの国の政治家や官僚に見せてやりた
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レベル5(1996年製作の映画)

3.0

1995年あたりの日本のコラージュ(J-Waveのジョン・カビラの声から始まる)にエキゾチズムを感じその延長で沖縄戦集団自決が語られ始めたことに驚いた。クリス・マルケルの日本に対する概念獲得と同じ時系>>続きを読む

あなたの顔(2018年製作の映画)

2.8

フィルメックスにて
内容の如何を問わず蔡明亮なら観る。人々のアップがホールの左右壁にもシンメトリーに反射し、インスタレーションのように顔が3つ並ぶ。寝落ちしつつ、スクリーンの中にもうたた寝する老人。

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.9

極私的なことが普遍の地平へ拡がってゆくことこそが表現の素晴らしさだ。

『エンドレス・ポエトリー』を初めて観たときは大号泣でまさに上記のように思ったんだけど、よくよく考えるとそれは共感ではないんだよな
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雪崩(1937年製作の映画)

3.6

長台詞が映画の邪魔をしない映画。

汐見洋演ずる父が『山の音』における上原謙のように徹底したゴミカス息子(佐伯秀男)を叱責する。淡々と淀みない豊かな語彙の説教はグーの音も出ないほど正論(すごく良いこと
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

3.3

期待してたんだけど目新しいものはなかった。嫌いではない。

ジュリエット・ビノシュの獣感、ミア・ゴスの凶暴。

2001年から20年未来になっても結局宇宙に出るには宇宙服と宇宙船が必要で、基本的には閉
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

2.8

モンティパイソンのスケッチみたいな悪意のあるショートコントが積み重なって物凄く居心地悪くなっていく感じ。
子連れ出勤での赤ちゃんの泣き声や、前頭葉かなにかに障害があるらしき観客の罵声、インスタレーショ
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(1949年製作の映画)

4.3

素晴らしかった。
作品時間72分と同時進行で、構成、演出、カメラワーク、すべてが丁寧に作り上げられている。

冒頭。
新聞売りの少年から雑誌売りの中年、ボクシングを観にきたカップルと観戦を嫌がる中年女
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恋のエチュード(1971年製作の映画)

3.8

アルメンドロスによるショットすべてが尋常でなく美しく、刹那の時がロマンティックに切りとられる。
レオ演ずる男は2人の女との円環の中でただうろうろしていた。女たちは苦しみの果てに死と再生の円環を描いた。
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

3.0

シネマライズにて

何より鑑賞環境が興味深かった。かつてシネマライズにこれほどギャルが集まったことがあっただろうか?予告編の間も黙っていられず(オバちゃんもそうだな)エンドロールに入った途端一斉に席を
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