zhenli13さんの映画レビュー・感想・評価

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ヌーヴェルヴァーグ(2025年製作の映画)

3.9

あまり情報を入れておらずヌーヴェルヴァーグ作家についてのドキュメンタリーかなと思ってたら『勝手にしやがれ』制作時のそっくりさんフィクションで気軽に観られた。ロッセリーニ、ブレッソン、メルヴィル登場シー>>続きを読む

よき⾕の物語/善き谷の物語(2025年製作の映画)

4.2

誰もいなくなった泉に浮かぶオフィーリアのような花束に、そういや演出なんだよなと俄かに。
この地を映画に撮るのでキャストを募集しますという導入から、どこからどこまでが「自然」な画で、どこからどこまでが「
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シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

4.3

視線、見ること、見た目(人の外観)をひたすら意識させる作品だった。ストーキング男性が前景の中年女性を除外して視線(ピント)を後景の若い女性に合わせる主観ショットで「若く美しい女性」の見た目にだけ反応し>>続きを読む

海辺の一日 4Kレストア(1983年製作の映画)

3.8

以前台北を旅行したときに本作のDVDを買い、しかし当然日本語字幕は無いので冒頭だけ観てそのままになっていた。十数年前まで多くのエドワード・ヤン作品が廃盤で観られなかったのが嘘のよう。

家父長制に完全
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骨までしゃぶる(1966年製作の映画)

4.3

神保町シアターの特集を観に行けなかったので配信で。
奇しくも今日初めて読んだ(観た)トマトスープ原作『天幕のジャードゥーガル』主人公シタラの行動原理と通じるものがあった。本作は明治時代の遊郭、『天幕の
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処刑の丘(1977年製作の映画)

4.5

パルチザンとして抵抗を続けるために死も厭わないか、命あっての物種、ナチに日和ったふりをしていつかは逃げ出し生き延びようとするか、という二人の対比をすさまじく苛酷なかたちで、スクリーンからの真っ直ぐな視>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

3.7

前半と後半が別物のよう。繋げようともしてないのかも…
怖いのが苦手なのですが「インターネット」に不可解な恐怖を措くことには四半世紀経って怖さよりも郷愁すらあり、Jホラーだなあと余裕をもって観られた。で
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黒牢城(2026年製作の映画)

3.7

原作を読んでないのでわからないけど、黒沢清も濱口竜介も新作をして極右化への警鐘をダイレクトに表現しているように思えた。しかも台詞劇。

黒田官兵衛が幽閉される牢の地面のぼこぼこにタルコフスキー『ストー
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.2

昨日は台風の気圧のせいか眠くて眠くて。新作を観に行くのをやめて未見の旧作を観た。銀残しよりもさらに褪せた暗い色調とたびたび切り替わるカメラでさらに重くだるく半分眠りながら観ていた。
高度経済成長からバ
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急に具合が悪くなる(2026年製作の映画)

4.3

エキサイティングな3時間16分だった。私は主人公の役名と漢字も同じで普段名前で呼ばれることは少ないのだけど、劇中何度も字幕で出てくると自分もこの名前を気に入ってるんだなと思った。

濱口竜介の作品をま
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華氏451(1966年製作の映画)

3.6

はるか昔に、なんてチープな画づらだろうと(やはり『アルファヴィル』とも比べてしまって)恐らく最後まで観なかった記憶がある。

このたびレイ・ブラッドベリ『華氏451度 新訳版』(ハヤカワ文庫)を初めて
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底流(1946年製作の映画)

3.7

『ガス燈』『断崖』を彷彿とさせる。面白く観たものの脚本にやや無理がある感じで、後半になってやっと出てくるロバート・ミッチャムもミッチャムである必然性が薄いようにも感じ、あまり気の無さそうな演技にも見え>>続きを読む

不屈の男たち/ラスティ・メン 死のロデオ(1952年製作の映画)

4.5

ロデオという「見世物」がつねに死と隣り合わせだからこそ、男たちは執着するのだろう。臆病だと思われたくない、恥をかきたくない、危ないものに賭けて名を上げたいという、男性に多くみられる心理は家庭生活とは相>>続きを読む

秘密の儀式(1968年製作の映画)

4.0

うおお…終始居心地悪い。まともな人間がひとりも出てこないし、エリザベス・テイラーとロバート・ミッチャムも結局何が本当だったかわからない感じで、ジョセフ・ロージーですよ!という異様さがムンムンしていた。>>続きを読む

猫耳 neko-mimi(1994年製作の映画)

-

タイムラインで感想を見て懐かしいなあと。いまの今まで忘れてたし映画の内容も覚えてないけど、都内のギャラリーで廃病院に見立てた舞台をつくって『猫耳』を上映してたのを学生のころ観に行った。舞台がかっこよく>>続きを読む

Perfume“コールドスリープ” -25 years Document-(2026年製作の映画)

4.1

Perfumeを聴いていたのは2008年から2014年ごろなので最近の活動は知らないのだけど、やはり色々な思い出がある。2010年の東京ドーム10周年ライブでほぼ最後列から観た記憶があり、今回のラスト>>続きを読む

女の座(1962年製作の映画)

4.0

『東京物語』の原節子と笠智衆と東山千栄子を反復するかのような高峰秀子と笠智衆と杉村春子。小津監督作品における(おもに原節子に託された)端正さ崇高さとは違い、成瀬作品は打算的でがめつく、それでも憎めない>>続きを読む

アウトロー(1976年製作の映画)

4.0

先住民の老人に太陽を背にできるかどうかで勝敗が決まることを示唆され、追手と対峙するイーストウッドの位置が逆光か順光かがそのつど気になってくる。序盤から説明的な台詞やモノローグはなく、イーストウッドにも>>続きを読む

第五の騎士は恐怖(1965年製作の映画)

3.5

途中寝落ちしてしまった。冒頭とラストで反復されるかっこよい画面構成と編集でナチス占領下での相互監視社会が示唆される。主人公が経巡る先に並べられる時計やピアノなど無数の押収物の構図もかっこよく、押収して>>続きを読む

オールド・オーク(2023年製作の映画)

3.8

正攻法。ケン・ローチも90歳だそう。本作制作年の2023年よりもさらにこの世は混迷していることを思うと、本作で描かれる優しさと連帯の広がりがまさに絵空事のよう。物語進行として次の展開へ向かう原動力や説>>続きを読む

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

4.0

公開時にユーロスペースで観たのだけど序盤から寝てしまい、目が覚めるたびに最初見た風景とほぼ変わらずずっとぐちゃぐちゃしてるなぁと思ってた記憶はある。いつかまた観なければと思ってた。とにかく今回は眠らず>>続きを読む

ゴダールのリア王(1987年製作の映画)

4.0

やっと観られた。MGMのロゴも壮大な皮肉に見える。ハリウッド資本であろうとハナからまともに進行する訳が無いことは素人目にも明白で、そのへんの暴露的なシーンもある。何でも映画にしてしまう。何でもゴダール>>続きを読む

トキワ荘の青春(1995年製作の映画)

4.2

薄暗がりが基本となるトーンと定点観測的な固定ショット、説明しなさ加減、決め台詞が無く淡々と進行してセンス良いなと感じさせる序盤でそれが逆に小癪な感じかもと思ってたら、散文的な断片的な時間が堆積していっ>>続きを読む

折れた銃剣(1951年製作の映画)

4.0

低予算映画だった『鬼軍曹ザック』からフォックスの看板がついた続編的作品のよう。同じく朝鮮戦争が舞台でジーン・エヴァンスも出演している。前作の人種や国籍の問題、敵味方を超えて個々に迫る描写(清水宏をも彷>>続きを読む

鬼軍曹ザック(1950年製作の映画)

4.1

戦争と国家へのニヒリズムが溢れ返るクライマックスに泣いた。朝鮮戦争の真っ只中に制作されているのに翼賛でも机上の反戦でもなく、苛烈な「いま」の映画として成立している凄さ。セットの大仏の造形は奇妙だし大仏>>続きを読む

遠来 〜トモべのコトバ〜(2026年製作の映画)

3.7

友部正人の周りを漂い続けるような、円環の映画だった。上映後に友部正人さんと水谷俊之監督(80年代に友部正人と小野由美子が出演する8ミリを撮っていたそう)のトークがあり、私は全然気づいてなかったのだけど>>続きを読む

枯葉(1956年製作の映画)

4.3

アルドリッチ作品のもうひとつの系譜である、女性の痛いところを容赦なくグイグイ抉ってグサグサ突き刺してくる女性主人公作品の嚆矢ではないですか!ジョーン・クロフォードはじめ女性の心理の抉り方はまだ発展途上>>続きを読む

奈緒ちゃん(1995年製作の映画)

4.4

友部正人のドキュメンタリー映画『遠来』鑑賞に先駆けて、今週しかやっていない初期代表作『奈緒ちゃん』を。
てんかんと知的障害のある奈緒ちゃんの12年間を追った本作。お母さんによく似た奈緒ちゃんの明るく人
>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.1

YouTube某チャンネルのあるテーマで紹介されていてそういや観てないなと思ってたら多分観たことあった。ヒコーキの中で観たような。字幕無しだったので途中で観るのやめたんだと思う。そもそもイーストウッド>>続きを読む

トニー滝谷 4Kリマスター版(2004年製作の映画)

4.0

非常に巧くスタイリッシュな映画だった。左から右へ流れる横移動で時間経過をシームレスに省略し登場人物にト書きを語らせ、坂本龍一の劇伴とともに随所に入る振り子時計の音、汽車の音、銃声等々モンタージュ的なシ>>続きを読む

地獄へ秒読み(1959年製作の映画)

3.6

アルドリッチが『ガーメント・ジャングル』でコロンビアに解雇されハリウッドから干されていた時期に、ハマープロダクション製作でUFAスタジオおよびベルリンロケで撮られたという本作。『ガーメント…』にも増し>>続きを読む

マーティ・シュプリーム 世界をつかめ(2025年製作の映画)

3.6

敗者と勝者の構造の中に、民族、人種、出自に裏付けされる被害者と加害者の構造が透けて見えるようになっている。occupied Japan(ニコニコしてる人ばかりで違和感ある)を舞台にした親善試合という名>>続きを読む

ガーメント・ジャングル(1957年製作の映画)

3.7

服飾会社の経営者に対する、組合設立を要求する労働者と活動団体の抗争というのはアルドリッチらしいプロット。序盤のエレベーター事故も展開速いし、工員たちが手間に見合わないと一斉に反発するシーンなどわくわく>>続きを読む

殺し屋(1956年製作の映画)

3.6

英語字幕で台詞の内容をきちんとわかってないのだけど、ノワール作品を撮るぞという気概を感じる。影の使い方、鏡や厨房からカウンターに料理を出す開口部などのフレームインフレームなど。口笛のシーンがとてもかっ>>続きを読む

その後の蜂の巣の子供たち(1951年製作の映画)

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キアロスタミに先駆けるフィクションとドキュメンタリーの往来、入れ子構造、曖昧な境界。丸坊主に揃いのオーバーオールが可愛い。突然アニメーションも入ってた。がしかし痛恨の寝落ち……昨日ほとんど寝てないので>>続きを読む

母のおもかげ(1959年製作の映画)

4.4

道夫の暴力と妹の泣き叫ぶ声(かなり迫真の叫び)、それをどうにもできず目をつむり耳を塞ぐ淡島千景。このシーンが一番堪えた。淡島千景は自分の実の子が暴力振るわれてるのにどうにも動けない。この時点で道夫の気>>続きを読む