Zhenjiさんの映画レビュー・感想・評価

Zhenji

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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.9

画作りが「誰も知らない」っぽいな、と思ってたら是枝組の監督さんだったのね、納得。

流れるようなストーリーテリング。クルドの文化や哲学も無理なく組み込み、小中高生それぞれが抱える問題を繊細に描いていて
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

アクリル板越しのリアルと反射の顔が場面場面で入れ替わったり重なったりするのが雅也の心情の揺れを表してるのは三度目の殺人ぽいね。

黒目の大きい阿部サダヲのブラックホール味はもとより、鈴木卓爾とか宮崎優
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滑走路(2020年製作の映画)

2.5

自殺した理由を明確にしなかったことで、本作のポジティブなメッセージが無能化されてしまっていて致命的だと思う。

役者さんはみんな良かったけど。

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

解離性同一性障害の表現として元人格が新人格に食われていく感じとか、鏡の使い方とか、映像表現として楽しいところがいっぱいある。
 
ただ、なんでもかんでも大きい音出して怖がらせるの、勘弁してくれ。なんど
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.4

キャスティングの妙で白黒をカラーのキャンバスに変えてしまうなんてオサレー、さすがおフランスー、説明不足なのに真の気持ちは言葉じゃなく行動で表すやつってグイグイくる感じで文句言いたくても文句言えないやつ>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

3.3

エドガーライトきっかけ、アネット経由で本作にたどり着き、またアネットが観たくなるというループ。

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

3.6

時代とシンクロした今見るべき映画。

個人的にはスターリンをまだ崇拝している主人公と毛嫌いしているおじいちゃんの考え方の違いが興味深い。

コサックの歴史とか、ショーロホフ(静かなるドン!)とか知って
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アネット(2021年製作の映画)

3.6

予算が少なかったのか監督が執着して丁寧に作り上げた部分とそうでない部分がくっきりわかる。執着していない部分(へんなCGとか)は一見チープだがそのチープさが逆に味となってて楽しい。

ほぼ歌唱で物語は進
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.7

遺跡の足場を下から煽りで撮ったり最後のスプリット画面ぽくみえる構図の独特さとか、イランの市井の人々の営みや考え方の自然さが作品に与えるリアリティとか、SNSでのラヒムの取り上げられ方を直接見せずに着実>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.5

痛い、グロい、汚いと絵面がかなりハードコア。

でも異形な2人の愛の物語なんだよね。

そして終わってみたら、主人公は完全におじさんの方だった。

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.9

SEの使い方がとにかく効果的。

音量の強弱とか絶妙で今にも暴力的な事が起こりそうな空気感を醸しつつ、ストーリーテリング的には主人公は暴力に訴えないだろう、と思わせる演出が続く。

それがヘレンが死ん
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.4

幼少期に育った環境ってやっぱ大事だよね。

いろんな意味でノスタルジーを刺激されました。

あと本作は2021年制作なので偶然ではあるものの、今世界で起きていることへのアナロジーも強く感じました。

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

最初にナイトメアアリー(悪夢路地)が言及されたあと、どこでまた出てくるのかな、と思って見てたら見事にキレイな輪が閉じる形で物語終了。

魅力的な登場人物たちや戦時下の見せ物小屋の怪しい雰囲気もよかった
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.0

説明は最小限に、半径数メートルの世界を描いていくなかで、男に関する語られない過去を想像させる手腕。これで長編第一作目とは。次回は期待しかない。

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

4.3

プーチンの残虐さと卑劣さと恥知らずを煮詰めたらこんな奴?というのを体現したのがカディロフ。それぐらい胸クソ悪い。

沈黙は何の益にもならない。

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.4

タルコフスキーっぽい。余計なナレーションやセリフのない、土地の匂いや音に包まれるような映像。そして心地よい眠りにいざわれるところも、それ自体が作品の一部のように感じるところも。

ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

2.4

うーん、ある種の才能は感じるけど、アラが目立ちすぎる。

とにかく多くのシーンが中途半端に終わり次のシーンに切り替わるので消化不良が続く(だいたいミュージカルシーンに繋がることで強制終了されるパターン
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

4.0

カメラのパンであんなにドキドキしなことなかったわー

政権や男性優位な社会に対する批判的な視点、コーランの一節を引用した寓話的なメッセージ、カラーなのにモノクロ映画っぽくみえる撮影技術はアート作品ぽく
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北風アウトサイダー(2022年製作の映画)

3.4

良くも悪くもいびつな作品。

やりたいこと、いいたいことを詰め込みすぎてアラが目につくんだけど、演者さんみんなの実存感と日本語で現代劇なのに不思議な時代感と異国情緒が感じられるのが妙な魅力となっている
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.4

今は古い時代のメディアである手紙と世界でも最も抑圧されているうちの一つと思われるアジア人かつ女性同志の恋愛でmarginalizationを重層的に表現。やたら手紙のナレーションで説明するのが最初は気>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

1.5

ウェス・アンダーソンのかわいいファンタジーの世界が好きだったけど、本作はあまりにも設定がぶっ飛んでいて全く好きになれない。好きな役者さんもいっぱい出てたけどそれぞれの良さが活かしきれてない。次回作に期>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

母親は完全に毒親なのにあんなに気持ちよく送り出すなんてありえない。

でもその点を除きパーフェクトなので許す。

あと中盤と最後で使われた楽曲「青春の光と影」で完全にヘレディタリー脳になってしまい、改
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声もなく(2020年製作の映画)

4.4

一言も話さずに雄弁にかたるユ・アインの役者としての凄さもさることながらクラップやスーツとかのプロップの使い方が絶妙。初監督でこのクオリティはやばい。

前科者(2022年製作の映画)

2.6

話の流れはいいんだけど、ストーリーのメリハリが足りないのかなー、なんか心に刺さんないわー。

誠の家族の話と阿川さんの中学生の時の経験がシンクロしてくるところが相乗効果を生んでるというよりそれぞれの話
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マザーズ(2016年製作の映画)

4.0

ボーダーはミュータントの造形が、本作は音声のホラー演出が突出。とにかく作家性の強い監督なので好き嫌いは別れる。自分は好きすぎる。アリアスターっぽさもあって良し。

三度目の、正直(2021年製作の映画)

3.8

心が通じ合ってたのって、ハルとランだけであとは想いが一方通行すぎてしんどい。

部屋に監禁するシーンと車内の会話のシーンが際立って怖い。とくに車内ののシーケンスは、タケシがトラックを流すのが見ていてツ
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.2

グラン・トリノと運び屋のエッセンスが入ってる。

しかし、イーストウッド最後の監督作となるような予感がしてならない。

90歳だもんなー、そう考えると今のイーストウッドにしか出せない渋みとも言えるか、
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

2.6

中国ローカルにしかわからんギャグ満載なのは別にいいとしても、その演出の方法があまりにも下手すぎてその都度白けちゃうなー。

いや泣かされましたよ、でも「母親の死+後悔」でだいたいの人泣くし。

80年
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