草舟さんの映画レビュー・感想・評価

草舟

草舟

夏の砂の上(2025年製作の映画)

4.5

登場人物のどこか虚ろな姿と雨の降らない夏の長崎という取り合わせが良かった。基本的な設定がほとんど説明されていないため、会話の文脈から内容を理解する比重が大きかった点は気にかかった。もう少しわかりやすい>>続きを読む

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない(2023年製作の映画)

4.1

「青春ブタ野郎」シリーズにおける1つの区切りとなる作品。高校生編は思春期症候群というより、咲太と家族の物語という意味合いも強いのかもしれない。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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敵味方が入り乱れているが二部作のためか、展開は比較的ゆっくりのように思える。ゆっくりとは言っても、アクションにしっかりと時間が使われているので、見応えは抜群。

リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

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子供の頃に見て以来かもしれない。改めて見ることで、姉妹愛が大きなテーマとして描かれていることに気づいた。オハナ、良い言葉だ。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

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久しぶりのミッション・インポッシブル。ツッコミどころはありつつ、アクションでしっかりと見せてくる構成が良い。

名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)(2025年製作の映画)

4.2

長野県警については最低限の情報だけ仕入れて視聴。アクションというよりロジックに重心があり、櫻井武晴の強みとする警察組織の描き方が良かった。エンタメ映画としての型が完成しており、毎年安心して見られる。

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

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どちらが悪いという次元の話ではなく、少しのボタンの掛け違いなのかもしれない。ほろ苦い。

新幹線大爆破(2025年製作の映画)

4.1

映像のクオリティがとにかく高かった。物語はザ・日本映画という趣で、良い所と悪い所が半々。

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

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コナンも『アベンジャーズ』の様相を呈するようになった。シナリオの味付けは薄め?

片思い世界(2025年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の違和感を覚える描写から世界観が提示され、そこからの時間は何事にも代え難い特別な映画体験になった。犯人を巡る展開はやや過剰とも思うが、それも含めて「片思い」の世界のまなざしの描写が光っていた。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.9

壮大なプロジェクトの割に、細部の詰めは甘い印象を受けた。大人になった主人公ともなると、外の世界を見てみたいという声があがってくることが予想されるので、それを否定できる仕掛けがない点は不自然ではないだろ>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.3

日常パートとアクションのバランスが好き。片方に偏りすぎていることもなく、ずっと見ていられるテンポ感がある。小回りの利く(?)アクションが惚れ惚れするほど美しい。

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.5

自然と笑顔になる映画。偶然から生まれる人と人の繋がりを描いた作品は簡単なようでいて難しい。本作は年の差の友情やBL漫画を取り上げながら、繋がりを当たり前の日常の中に落とし込むことに成功している。原作も>>続きを読む

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

4.4

こういう人生の終わり方を迎えられたら幸せだろうなと思いつつ…。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの演技がとにかく良く、2人の演技だけでこの物語はどこまでも広がることができる。

ミッシング(2024年製作の映画)

4.5

映画ではあるが、作品としての結末のつけ方があまり映画的ではなく、ドキュメンタリーのようにも思える作品。そのため、これを映画として受け入れることにかなりの時間がかかった。
青木崇高の静的な演技と対照的な
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

4.3

詰め込まれている要素は多いが、100分強の中に絶妙なバランスで配置されている。あの頃の後悔やそこから立ち止まってしまったあの頃の自分。そうした青春の苦さの描き方が好き。
吉沢亮と吉岡里帆の等身大の演技
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.1

定年後もここまで熱量を持って仕事をできるのかという漠然とした不安もあり、あまり私向きの作品ではなかった。10年後、20年後にはまた見え方が変わってくるのかもしれないが、少なくとも今の私には夢物語のよう>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

-

王道!王道!王道!という展開でずっとワクワクしていた。こうやって純粋に楽しめる映画も好きだな。

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.6

単なるタイムスリップで終わらせないシナリオが秀逸。幕末からタイムスリップした会津藩士が現代に順応するまでの過程が丁寧で、1つ1つの細かいシーンにリアリティへのこだわりが垣間見える作品。あえて現代に時代>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

手垢がついているテーマを扱っているために目新しさはないが、なぜか引き込まれてしまう作品。日々を大切に生きることは当たり前のことではあるが、それを本当の意味で理解できるようになるまでには、まだまだ時間が>>続きを読む

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.7

ミュージカル映画のミュージカルの必然性にどうしても厳しい目を向けてしまうので、あまり入り込むことができなかった。とはいえ、ありきたりな設定ながら、独自性の高い展開もあり、AIに対する捉え方はなかなか興>>続きを読む

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

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良くも悪くもファン向けの作品。想像していたバズ・ライトイヤーとイメージが合わなかった。

男はつらいよ 柴又慕情(1972年製作の映画)

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振られ方がこの頃からある程度パターン化されている印象。
北陸の旅が良かった。景観こそ変わってしまっているが、土地独特の匂いはまだ寅さんがいた頃のまま残っているような気がする。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

視聴者に理解をぶん投げる冒頭でやや面食らってしまったが、その後の旅での2人のやり取りはロードムービーならではの良さを取り入れながら、社会問題もごく自然に提示しているシンプルな構成になっていた。曖昧に描>>続きを読む

きみの色(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ジワジワと心の中に浸透してくるような作品。起承転結がないので、イベントを期待して見ると肩透かしを食らってしまうが、現実の延長線上にある物語と気づくと、何度も彼女たちの世界に入りたくなる。
人を色で見る
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.2

物語としてはかなり重いが、演出のためか若干の軽さがある。圧倒的な強さを誇るヘラと、アスガルドを守ろうと苦悩するソーの描写が対照的。

ラストマイル(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『アンナチュラル』視聴済、『MIU404』未視聴。
事件のWHYやHOWというより、人間ドラマにやや重心が置かれていた印象。物流業界の様々な問題を取り上げながら、1つの物語にパッケージする手腕は「これ
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

色彩豊かな映像があまり合わなかったが、現代的な要素と王道を絡めた物語の運び方は好きな傾向の作品。
「絶対にレコード割るよな…」と思いながら見ていたら、予想通り割っていた。もう少しマイルドな展開がよかっ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.7

2人の父親の物語。エゴの物語にどうしても乗り切れなかった。ヨンドゥだけでなく、エゴにも感情移入できる物語が見たかった。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

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トニーとスティーブの言い分が妥当なだけに、絶対的な正しさがないという物語の構造にはなかなか考えさせられる。
キャプテン・アメリカがメインの作品は好きな作品が多いが、本作はあまり合わなかった。ほぼ全員の
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アントマン(2015年製作の映画)

4.3

大量のアリの映像は少し苦手。アントマンの視点の変化やラストの"小さな"アクションの演出は斬新で見応えがある。

リッチランド(2023年製作の映画)

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原爆のために生まれた町の住民に焦点を当てたドキュメンタリー。町の発展に大きく関わっているとはいえ、住民に原爆が肯定的に受け入れられている事実は、感覚的に受け入れがたい認識の隔たりがある。淡々と進むので>>続きを読む

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.3

新作の度にアクションの見応えが増している。山﨑賢人、初期の頃とはもう別人。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

アクションは見応え抜群。ただ、マッチポンプ的な展開があまり好きではなかった。