ペペロン大王さんの映画レビュー・感想・評価

ペペロン大王

ペペロン大王

リライト(2025年製作の映画)

5.0

尖った原作を優秀な脚本家とバランスの良い監督が調節して作ったような映画。上田誠さんは邦画の宝だ。万人ウケしない設定。捻りまくったようなSFラノベ原作をここまで解体して、青春ものにしてるのすごい。ちゃん>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

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これぞSFって感じ。謎の3000年後ってワードや、調査してゆく過程の中で彼らの言語を学習して、彼らの思考に近付いてゆくのを映画的ハッタリを使って上手く展開していて良かった。進撃の巨人みたいだったなぁ。>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

5.0

登場人物全員頭が良いというよりかはきちんと自分の考えを持っていて言葉に出来ている。当たり前のことなんだけど、この時代には真剣さがあった。今は揚げ足取りされるし、流し見されるし、冷笑的に笑われてしまう。>>続きを読む

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

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睡眠導入剤映画。30代くらいの女性がワイン片手に「旅行いきたいなぁ〜」と心落ち着けるためだけの意識高いオシャレ作品。ずっと薄っぺらいナレーションが続いてる。眠さに耐えて全部見た。見終わってから「……小>>続きを読む

しんぼる(2009年製作の映画)

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思ったより悪くなかった。むしろ好き。ただこんなの万人にウケるわけがない。ビジュアルの面白さ、設定、演出が狂気的でかなり前衛的。圧倒的センス。松本人志というフィルターを抜いて見たとき、芸術家の監督が作っ>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

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ハートフルな映画かと思いきや、思ったより差別描写がエグい作品。アカデミー賞取った割には無難すぎない?いい話ではあるんだけど、あまりにも話が王道すぎる。歴史とか時代性とか実際の出来事を背景に書いているん>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

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まあリーガルハイやなって感じ。何かあるのか?と思いきや、静かに終わっていった。うーん、まあ予想通りというか期待外れというか、空気感はよかった。そもそもどっちにしろ息子が可哀想だから、救いのあるラストで>>続きを読む

NEW GENERATION/新世代(2022年製作の映画)

5.0

第二回日本ホラー映画大賞より。
おもろくて草。エロいしぶっ飛んでるし、女優さん可愛いし、ホラーではないけど映画としておもろい。ミッシングがいなかったから勝ってたかも。でもホラー映画というよりはSF恋愛
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その音がきこえたら(2021年製作の映画)

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第一回ホラー映画大賞で鑑賞。良かったけど、確かに「皆に幸あれ」のが良かった感じはした。雰囲気はいいけど、主人公ルール守ったやんと思ってしまった。でもこの人が第二回大賞だったのか。そりゃ勝つわ

スピーク・ノー・イーブル 異常な家族(2024年製作の映画)

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オリジナル版の「胸騒ぎ」は見てない。ストーリーはありがちで予想はできるので、それを期待してると肩透かしをくらう。でも現実的にありそうな展開というのと美しい映像と異常なまでの緊張感が見応えあってめちゃく>>続きを読む

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

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うーん、そこまで面白くはなかったけどキャラクターがよかった。なんでこんな悲しい話なんだよ、と思ったけど2000年代のセカイ系と考えたら納得。昔観た12モンキーズみたいにカルト的な人気が出るのも理解でき>>続きを読む

トランス・ワールド(2011年製作の映画)

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映像は雑だし、オシャレでもなんでもないしキャラクターも好きにはなれないのに悪くない。「キャビン」みたいな設定からワクワクさせて期待を超えてくる感じの作品を期待したら「うーん」ってなるけど、案外清涼感あ>>続きを読む

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

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豪華キャストに期待して行ったのにクソつまらなくて退屈で寝てしまいそうだった。蓮見は天才!みたいに持ち上げられてるけど、周りのレベルが低すぎてまぁまぁなだけのやつが目立ってるだけ。蓮見って偏見ボケが強す>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

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前半は雰囲気が良かったのに後半はなんか陳腐なホラー映画になった気がした。ワクワクしたのに思った以上にありふれた展開になってしまって、それはそれで怖くはあったんだけど、なんか肩透かしを喰らわされてたイメ>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

5.0

おもしれーーー
リバー流れないでよ、よりも凝っていてSFらしい作品だった。こういうの好き。盛り上がりどころはそこまでないし、演劇っぽさは拭えないけど、脚本力というか、日本の邦画らしい作品ですごくよかっ
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

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モザイク越しでもガッツリ性器映っててわらう。なんでキモイやつって見た目がヴォルデモートみたいなやつばっかりなんだ。12歳に見えるように工夫してる女性たちすごい。別の国の話なのでまた考え方も違うと思うけ>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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めちゃくちゃ面白そうな邦画らしい空気感があったけど、なんか物凄い惜しい感じだった。でも面白かった!
なんて柔らかで可愛くて平和的なタイプループものなんだろう。
知らない役者さんばっかりだったけど、ハー
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かった!!
これ酷評ってマジ?
単純にジョーカー姿のホアキンが踊り狂いながら、暴れて歌って、破滅してゆくのが超絶かっこいい。もはやジョーカーはアイコンでしかないので、アーサーがいなくて
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

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ロストボディのほうが面白かったかな。期待しすぎた感じ。でもオチで「こわっ」と思ってしまった。驚きはするものの、肝心の密室トリックは期待外れだった。でもこの監督の映画は面白い。映像の撮り方で「何か裏があ>>続きを読む

コンジアム(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ期待したけど、肝心の「この精神病棟でなにがあったのか?」「402号室に何があるのか?」が全然わからなくてモヤモヤした。緊張感があったシーンもあり、ちゃんと怖かったけど、しっかりと病棟につい>>続きを読む

VOID(2023年製作の映画)

5.0

センスの塊。演出というのか、台詞回しというのか、映像の面白さというのか、なんか説明できないんだけど、とにかく不気味だった。NN4444の中では一番才能があると思う。頭ひとつ抜けてた。学校と家庭の板挟み>>続きを読む

洗浄(2023年製作の映画)

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わかりにくい話が多かった中で、まだわかりやすくてよかった。

NN4444(2024年製作の映画)

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「洗浄」「VOID」がよかった。特に「VOID」は説明できない凄さを感じる。センスの塊。どれもこれも説明が一切なく、説明的すぎる映画やアニメに対してのカウンターを感じられた。映像で魅せるという映画特有>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

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ああこれが噂のビューティフルドリーマーか。やっと見れた。なんとなくSFチックで難しいのかなと思っていたけど、ちゃんとコメディだった。うる星やつらはリメイク版を途中くらいまで観ていたので、声優の違いや知>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

5.0

おもしれぇーーーー。
流石は庵野秀明。
テンポもいいし、マルチバース知識もどんどん取り入れてるのに、こんなに王道でわかりやすく面白くまとめ上げるのすげぇわ。幾らでも面白いもの作れるんだろうな。「割り勘
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アイアム・ア・コメディアン(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ここ最近見た作品の中で一番よかった。政治的な内容というよりも「人間:村本大輔」を描いているという感じ。粗品とかもそうだけど、主人公感を出してパフォーマンスで過激なことを言ったほうが注目は集められる。道>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

むっずい。なんだこれ。SFの力を使って事件を解決する単純な刑事ものと思わせておいて、ガッツリちゃんとしたSFだった。展開はなんとなく予想できたし、すごく綺麗に繋がってはいるけど、爆弾魔のあたりがよくわ>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

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基本的にクズばかりの負け犬映画。ライセンス没収されるぞ、とか細かいことは気にせず観るのが一番楽しめる。笑えるシーンが多くて面白かった。勝負の世界は厳しいし、別に現実は甘くはないんだけど「それでもいいじ>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

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うーん、微妙だった。少し期待しすぎたのかもしれない。吉田監督の良さって面白おかしさ+哀愁、展開の容赦のなさ、ネットに対しての解像度の高さ、人間の負の感情と優しさを上手く描く人だと思っていたが、どこか哀>>続きを読む

アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

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まず第一にシャッターアイランドではない。この映画を観てシャッターアイランドだ!とかいうやつは映画観るセンスない。上っ面だけで語っている。そもそもシャッターアイランドはつまらない。この作品には色んな要素>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

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一夜限りの二度とない出会い。
奥歯で噛み締めたような雰囲気が良い。

個人的には二話と五話が好きだった。

一話の女性は整備士になりたいと言ってるのに話を聞かない。価値観のズレ?

二話は運転手がポン
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これが噂の濱口監督作品か。ドライブマイカーは観ていない。全体的にセリフ回しが斜に構えており、説明的というか、坂本裕二的というか、小説っぽさを感じる。細かい感情の言語化が上手。

1話目「魔法」
掛け合
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

当然ながら面白い。事件がなかったらもっと演出とかバク盛りで美しい映像になっていたんだろうなあ、と思ったら悲しいけど、これでも充分面白い。やっぱり奏ちゃんかわいい。百合も豊富。最終的に知らんやつが勝って>>続きを読む