reonaさんの映画レビュー・感想・評価

reona

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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

TIFFでの上映時席が取れずに見逃がしたこの作品。
子役たちのぎこちない演技がまたリアル。ナイフ振り回す子がビビリで、そしてやたら素直で冷静、真面目に見える子がいちばん怖い。
ニヒル岡田将生はだんだん
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.3

ゾンビ映画苦手なのわすれたまま鑑賞してしまった。
主人公は韓国漫画の嫌な男として出てきそうな奴だけど、マ・ドンソクの男気に惚れそうになります。

永遠に増えて追いかけてくるというゾンビらしい動きはよか
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

観れていなかった名作を。
心の扉が開く瞬間の愛溢れるシーンが好き。
一緒に育ったヤンチャな兄弟が背中を押してくれるシーンもよい。
これがマッドデイモンとベンアフレックの最初の共同作業で賞まで獲ってしま
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

予告編もあらすじもインプットなく鑑賞。
最初はどんな気持ちで観れば良いのか分からなかったけど、モノクロからカラフルに変わっていく、世界が単一から無限に広がり色づいてからの、画面の美しさとそのこだわりに
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

映像にはめられたサントラの小気味よさが最高。テンポの良いおしゃれカーアクションムービー。
ベイビーがかわいい。ケビンスペイシーは本当に悪役がお似合い。
尺も含めてとても観やすい。誰にでもおすすめできる
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

ゲームの世界観がそのまま登場する楽しさ。映像がきれいでかわいい。マリオ強い💪
水道管工事屋さんの兄弟だったから土管から始まるのかー笑

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

観てすぐは全てを理解できなかったのですが、じわじわとこの映画がナニモノかわかってきた気がする。

役所広司演じる無口で真面目なトイレ清掃員平山は、おそらく元は良家の出自を持つ。

スカイツリーふもとの
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.1

うーんでした!1を観ずにこちらをトライ。
子供のときのキャラ設定がちょっと伴わず前半きつかった🥹
終盤にかけての盛り上がりもあったけど、CGが雑い気がしてしまい。

老人Z(1991年製作の映画)

3.4

今敏つながりで鑑賞。
おじいちゃんの尊厳を守る看護学生vs未来を考えて技術を試したい科学者。
置き換えたら色んなところに今でもありえそうな話。
社会派な問題提起をしていながらコミカルに昇華されたファン
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.1

やっぱり流れるような飽きのこない脚本が素晴らしい。

今敏作品は表と裏の物語の交差が得意なイメージでしたが、
今作は横に繋がる・広がる物語。
奇跡的で希望的な東京年末のドタバタがたのしい。
ホームレス
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.7

やっとみれました。
人生の大半を鉄格子の中で生きてきた元ヤクザの堅気までの道のりストーリー。

素晴らしき世界、というタイトルの意味を考える。
こんな生きにくい世の中でも、
手を差し伸べるひとがいるこ
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.8

熱烈ストーカーが行くところまで行っちゃって思い込みの末犯罪者になり、コメディの王になる(夢を見てる?)話。
最後まで現実と妄想が行き来しているようでデニーロの笑顔の見分けがつかない。マーシャは度を超え
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

ゴジラの轟音と造形が恐怖で、絶望の先の絶望をひしひし感じる神木くんの目の演技が素晴らしかった。
一方でゴジラ慣れしてない身からすると、ゴジラって結局なんなの?どういう成り立ちなの?再生できるのに急に崩
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

長すぎる…が、思っていたより長く感じなかった不思議。
ディカプリオの変わっていく表情と何かを我慢しているようなぎゅっと結んだ口元は印象的。
あんなふうになんとも自然に味方のふりして内側から入り込み、マ
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かぞく(2023年製作の映画)

2.7

この俳優陣にしてこの脚本、、残念に尽きる。
台詞を極限まで減らし、劇伴もほぼなく、「音」を大事にしたかったんだろうけども意味不明なASMR映画になってしまってたのでは。。
美大生が想いのままに撮ったア
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市子(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

杉咲さんと若葉さんの演技力が光る。
想像していた以上に重いテーマだった。
プロポーズの涙の意味は、また違う人生をつくらなければならないという別れの悲しみか。
彼女が生きたかったアイデンティティそのもの
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.4

大迫力の映像美!全然違うのにストーリーの流れ的には『アバター』的要素を感じた。AIを駆逐したいアメリカと融合を模索するニューアジア。先進的なCGがどれもかっこよいのと、日常に溶け込むロボットの姿が、『>>続きを読む

Ryuichi Sakamoto | Opus(2023年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭にて。親交のあった役所広司さんのインタビュー後の鑑賞。
今年亡くなった坂本龍一氏がただただピアノに向かって曲を奏でるのを、さまざまな角度のカメラで捉えていく。
息遣いも含めて1音たりとも
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.1

劇場で見逃してしまった本作。リメイク版だったんですね。

最愛の妻に先立たれ人生の幕を閉じようとする地元大好き頑固親父が、越してきた子連れファミリーと接することでハッピーに人生を全うするお話。
妻との
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恋人まで1%(2014年製作の映画)

3.1

大学同期の拗らせアラサー男子3人が、本当の恋を追いかけてみた話。

特定の彼女を作らなかった来るもの拒まずのチャラ男が大切な人の存在に気づいたり。
ワンナイトが基本なナンパ師が友達だった女性に本気にな
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

前情報ゼロでゲームのタイトルということすら知らずに観に行ったが大正解。

実話ベースなのに漫画的設定なサクセスストーリーで、わかりやすい伏線張りまくりなのにも関わらず、緊張で汗かいたしスピードと音と絵
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.6

ティモシーの美しさとエモさとエロスと。
抑えきれない人間の本能と愛を大自然の映像美と繊細なクラシックと共に、とても綺麗に見せてくれた気がした。
なにより器の大きい家族が素敵。

アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.5

半沢直樹に慣れていたこともありドラマみたいな映画作品。ドラマ版があるらしいのでそっちの方が見応えあったかも、、?
観やすくておもしろかったしキャラクターに個性があってわかりやすかった。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

オヤジとアニキ。本当の父親と母親。妻と娘。それぞれのファミリーの形をヤクザというテーマを通して見せてくれた構成はとてもよく、綾野剛をはじめ役者陣の演技力が最大限引き出された素晴らしいものだった。

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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.4

びっくりするほど話が進まなかった、、
政さまとシカのストーリーは泣けました。
俳優陣が相変わらず豪華だけど、もっと戦い以外のパートを観たいなあ。
テンはひたすらびっくりする演技ばかりで、ただただ可愛か
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.3

原作は変わらず未読。
130分まるごと1戦を魅せるために費やすのはなかなか思い切っている。
山崎賢人の棒読みは引き続き気になるところだけど、こういうキャラクターだと思うとこれで良いのかもしれない。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

これはジブリを久しぶりに大スクリーンで観れたことに意味があるなあ。
公開初日にネタバレゼロで観ましたが、やはりキャラクターの魅力とちょっとした気味悪さ、神秘さ。細かいとこだと車に乗り込むときの軋む重力
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千年女優(2001年製作の映画)

4.2

好きだった!観終わって、少し経ってからじわじわ良さを感じた。
時代背景に合わせた色使いやトンマナが変わるのもすてきだったし、取材する2人が回想に出たり入ったりの多層構造だったり。
「千年」というタイト
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.6

アニメでこんなに胸糞になれるんだというほど、リアリティある不気味な気持ち悪さ。
元アイドルからの戦略変更とそれに伴う代償。セリフで出てくる「あなた、誰なの?」の繰り返しと、自分のアイデンティティを見失
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.8

フラッシュが出てくるシリーズは観たことなくて、ノーラン監督のバットマンシリーズしか知らない知識で鑑賞。

冒頭のフラッシュのお仕事ハイライトで、彼の時間軸の自由自在体験ができ、ぐっと引き込まれる。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.9

最新作劇場鑑賞に向けて1に引き続き。
"I'm Groot"の大冒険をハイライトに、金ピカ美女敵集団、神の子爆誕秘話、義姉妹の半殺喧嘩など見どころ多数。
血のつながらないファミリーの絆が描かれていて
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.9

アベンジャーズを観てきた中で、ちゃんと観たことなくて正直ちょっと偏見のあったシリーズ。(ふざけすぎなチームなだけに)
でも彼らにもバラバラでテキトーに見えてファミリーになるべき理由があったしちゃんと強
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怪物(2023年製作の映画)

3.7

誰も間違ってないのに、それぞれの想いが重なり嘘が事実を歪める。
「事実」は一つだけど、「真実」はひとつではない。各人が少なからず汲んでしまい、想像してしまうだけの余白がある。
複数の視点から見るある事
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.6

お酒の功罪を正面から描く。楽しくなったら飲んじゃうし、アルコール濃度の維持なんてコントロールできないよねえ。
ジャケットのシーンをハイライトに嬉しそうにお酒を飲むおじさんたちの飲酒実験がおもしろい。高
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.4

1回では難しかった!
世界的指揮者にのしあがったターと彼女を取り巻く人たちとの会話を中心としたドキュメンタリー風完全フィクション。
ケイトブランシェットを主演に当て書きしたというだけあって、演技が神が
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.8

突発性難聴になったドラマーが、自分の人生を受け入れていく先に「聴力を失うこと」ではなく、「聞こえるということ」について考えるという作品。
音響を最大限に活用したものなのでほんとは映画館で観たかったけど
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