【食ったら力が湧いてきた!】
長い長いストーリーを経てやっと面白くなり出すスルメ系バトルファンタジー漫画。
魔法使いのギルドに所属する人々の群像劇。
章を重ねるごとに登場人物が増えていき、それぞれの相関関係が出来上がっていく様子が面白い。
「マガジン」で連載されていた本作。
原作者の真島ヒロが手がけた前作の「RAVE」のファンだった為、鑑賞。
本作の原作マンガは発売した当時あまりハマれず途中断念したのだが再チャレンジ!
最近、「エデンズ ゼロ」もアニメで観終わったのでついでにと思ったが思った以上に長く、10年間の放送分を2ヶ月くらいかけて観終わった。
とにかく長かった。笑
《あらすじ&ネタバレなし感想》
魔導士ギルド「フェアリーテイル」。魔道士ギルドとは魔導士達に仕事の仲介などをする組合組織である。「フェアリーテイル」に憧れていた少女ルーシィは、あるきっかけから火を食べて火を操ることが出来るドラゴンスレイヤーという魔道士のナツと羽の生えた猫ハッピーと出会い、「フェアリーテイル」への加入を果たす。「フェアリーテイル」は有名なギルドだがギルドには問題児だらけ。
癖のあるメンバーと共にルーシィやナツ、ハッピーらは様々な依頼に挑んでいく。
初めは依頼をこなしていくだけのベタすぎる展開が続くが、途中からギルドを襲う敵が現れたりとギルドvsギルドのような規模で話が進むようになっていき、そこから少しずつ面白くなっていった印象。
序盤はナツが毎回同じダサいカットインを入れて必殺技を繰り出すので見ていてキツいが途中からカットインがなくなるので快適になる。笑
といった感じで
初めて闇ギルドと戦うアイゼンヴァルト編、
メインキャラのグレイの過去に迫るガルナ島編、
ガジルという新しいドラゴンスレイヤーが現れるファントムロード編、
ジェラールという「RAVE」のジークハルトと瓜二つの男が出てくる楽園の塔編、
ギルドマスターのマカロフの孫ラクサスが暴走するバトルオブフェリーテイル編、
他のギルドと共闘して「六魔将軍(オラシオンセイス)」という強力な闇ギルドと戦うニルヴァーナ編、
異世界に飛ばされるエドラス編、
フェアリーテイルのS級魔道士昇格試験の最中、ナツのことを知る伝説の黒魔道士ゼレフと出会い、ゼレフを狙う闇ギルドとの争いが起きる天狼島編、
フェアリーテイルが最強の魔道士ギルドを決める大会に参加する大魔闘演武編、
など第1期だけでも章立てが多くあるが実際面白くなってくるのは中間あたりのバトルフェアリー編辺りからかもしれないので気長に楽しむのがオススメ。笑
エドラス編あたりからは登場人物のキャラが馴染んできて世界観がしっかり構築されてくるので面白さが安定してくる。
最後までずっと最推しはジュビアだった。
ガジルの登場で途中から頭角を表し始めるレビィも良かった。
「RAVE」の作品の登場人物とポジションが同じキャラが多く登場するため当てはめるのも面白かった。
ムジカポジションのグレイはやはりイケメンでかっこいい。
プルーも星霊(召喚獣的なもの)として登場したのは嬉しかった。
アニメオリジナルストーリーではなんとあのケツプリ団も登場!
プリン将軍も少しだけ画面に出てきた。笑
ひとつだけ気になったのは主人公であるはずのナツに一切魅力を感じなかったことである。
性格に関しては「ワンピース」のルフィっぽさがあるがルフィくらいのカリスマ性を感じなかったのは声優によるものなのだろうか。
あと、全部力押しでずっと炎で殴ってるのでパワーアップしてもビジュアル的な変化はほぼ皆無。
ずっとモヤモヤしてそこが本作のマイナスポイントのように感じられた。
もう1人の主人公とされるルーシィは成長していく姿がわかりやすく受け入れやすかった。
《出演者関係ネタ、作品情報》
本作を通してジュビア役の中原麻衣の声にどハマりしてしまった。
グレイ役の中村悠一はキャプテン・アメリカのスティーブのイメージが強かったのでこういう役所にもハマれることに器用さを感じた。
他にも色んなアニメで声優をしてるとは思うが。笑
レビィ役の伊瀬茉莉也の声が印象的だった。もっと他の作品でも聞いてみたい。
ガジルを演じた羽多野渉の一人二役演技の演じ分け方が見事だった。
藤原啓治がチョイ役で出ていることに驚いた。お爺さんの役なので声色も少し変えていて気付けた時は嬉しかった。