謎めいた「家族」に保護された異星人の黒井宗矢は己の故郷を滅ぼした「龍の力」を使う地球のヒーローに私的復讐を果たしていくバトルアニメ・・・ってのが前半のお話を牽引する要素で復讐を左右する怒りと赦しの狭間をさ迷いながらも、
ハッピーエンドを掴む作劇に脱帽。
もうありがち過ぎて恥ずかしい感想なんだけど、主人公やそのサポーターである銀子と「先生」、更には前半の復讐対象である「地球のヒーロー」達全員に視聴者が全力で「共感し得る動機」を付与させてるのが強いのだと思う。
常に面白いジャンプ漫画や仮面ライダーの終盤みたいなテンションが持続する。
榎戸脚本的な「たった一人を己の世界全てとして認識する」者、
全てを背負おうとする者、過去を乗り越えようとする者、自己実現を果たそうとする者、危険を排除しようとする者・・・etc。
それらを描く作劇のタッチも多彩で
「飽きずに観れる」「先が気になる」という点では抜きん出てるかも。
