なお

ウマ娘 プリティーダービー Season 3のなおのレビュー・感想・評価

4.0
去年のアニメ納めは本作となりました。

実在の競走馬たちをモチーフに生まれた美少女・ウマ娘が活躍するアニメ作品のシーズン3。

✏️切磋琢"馬"
シーズン3では主に2010年代生まれの、競馬ファンの間では今もなお「最強世代」と称される名馬をモデルとしたウマ娘たちが大活躍。

主人公であるキタサンブラックとサトノダイヤモンドの2人が、ドゥラメンテやシュヴァルグランといった強敵たちとターフで見せる駆け引き、そして迫力あふれるレースシーンはやはり圧巻。

「スペシャルウィーク×サイレンススズカ」(1期)
「トウカイテイオー×メジロマックイーン」(2期)
という、主人公ウマ娘「二人一組」の体制で物語が展開される様子は変わらないが、過去のシーズンと違うのは2人が幼馴染であるという点。

幼いころからいつも二人いっしょ、仲睦まじく野を駆けてきたキタサンとダイヤだけど、ターフの上では完全なライバル関係。
世代の中でも期待のウマ娘として周囲の期待を一身に背負い、それぞれのライバルと、そして己との戦いを通し2人が着実に成長していく姿を描く。

シーズン2ではテイオーとマックイーンのレースを目を輝かせて見ていた2人がこんなに大きくなるなんて…と、途中からちょっとした親の気分でアニメを見てましたね。

自分が良かったな、と思ったのは、キタサンの「衰え」を描いた点。
「気持ちはまだ走れるのに、体が動かない」
どの生物にも訪れる「衰え」によって引退を決意したキタサンの苦しみと挫折、そしてそれに抗おうとする姿は、見ているこちらの方が心臓を締め付けられる思いだった。

しかし最後には、史実通り有馬記念で有終の美を飾る。
実際のキタサンブラックも「引退はまだ早いのではないか」とささやかれたそう。
しかしこれこそが「名ウマ娘の引き際」。

さすがは、引き際を大事にしていた北島三郎氏の名を冠する名馬・キタサンブラックをモデルとしたウマ娘ということだろうか。

☑️まとめ
「キタサンブラック」という馬がいて、その馬主が北島三郎氏だということは知ってたけど、まさかこんなに強い競走馬だったとは(失礼)
アニメを完走後、キタサンブラックの過去の活躍を調べて初めて知りました。

自分みたいな競馬に全く興味のなかった人間がここまで競馬というものに食指が動くようになるのだから、やはりメディアミックスの力というものは恐ろしい。

来春には劇場版アニメの公開も決定したとのこと。
また新たなウマ娘、そして競走馬との出会いに期待したい。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆
なお

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