2クールという尺の短さも何のその、原作を描ききったセンスに脱帽。序盤から快調なペースで物語は進み、あれやこれもお構いなしに省くところはバッサリ省略。恐ろしいことに後半は更に加速度を増す暴挙に出るが、それすらもネタに感じさせる潔さは逆に好感が持てた。芯がぶれてさえいなければ、じっくり描こうと軽快に描こうと魔法陣グルグルは変わらない。グルグルはグルグルだ。
それでいて20話「抜け出せ！レフ島！」のようにエピソードを大幅にカットしつつも丁寧に紡いでみせた回も印象深い。言い争いもない、ただ普通の日常を繰り返すことが幸せかどうかなんて問い掛けは大人にこそ響くかもしれない。
主演の2人を始め、キャラクターに即した好演技も特筆に値する。
