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境界のRINNEのtakのレビュー・感想・評価

境界のRINNE(2015年製作のアニメ)
3.8
80's少年サンデー育ちなもので、高橋留美子作品には思い入れがある。だけど、アニメ化はちゃんと見てないものが多い。その罪滅ぼしではないけれど、全3シーズン完走したのがこの「境界のRINNE」。ハードな「犬夜叉」と比べるとラブコメ要素が楽しくって、「うる星」世代はこっちの方が向いてるのかも。

人間と死神の血を受け継ぐ、貧乏高校生の六道りんねは、さまよっている霊魂を輪廻の輪に乗せることで成仏させるアルバイトをしている。幼い頃に冥界に迷い込んだ為に死者が見えるヒロイン間宮桜の手助け(経済的支援含む)を得ながら、次々に起こる騒動を解決していくストーリー。

るーみっくワールドのお約束はしっかり守られる。ちっちゃい異形の者として契約黒猫の六文(ろくもん)が大活躍。ヒロインをめぐる恋敵にお祓い屋の十文字、りんねに恋心を抱く死神アゲハが、ラブコメとしてストーリーを引っ掻き回す。他にもバラエティ豊富なキャラクターたちがいる。りんねの祖母や父親もからんで、りんねの生い立ち、桜が死者が見えるようになった理由が次第に明かされ、単なるドタバタで終わらせない。

高橋留美子作品史上最もクールなヒロイン、間宮桜。冷静だけど、どこか鈍感な喋りが好き。「グレンラガン」のエネルギッシュなヨーコとは違った、井上麻里奈のいい仕事。時々出てくる桜の母親が、緑の髪に虎柄のエプロンで、声優平野文。確信犯ですねw。

OP曲の「桜花繚乱」はカラオケ十八番でございます。
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