京都京極堂

有頂天家族の京都京極堂のレビュー・感想・評価

有頂天家族(2013年製作のアニメ)
4.0
京都の街を舞台にタヌキと天狗と人間が大ドタバタ劇を演じる森見登美彦さんの小説のアニメ化であります。

今年は『有頂天家族』が製作されて10年目にあたり『有頂天家族10周年記念祭』と題し下鴨神社を中心にいくつかのイベントが行われています。

話の内容は狸鍋になって世を去った狸界の大ボス下鴨総一郎のアホウの血を受け継いだタヌキ四兄弟の成長の物語。

『面白きことは良きことなり』をスローガンに掲げ森見登美彦さん得意のありそななさそな(笑)独特の世界が展開します。

とくに驚かされるのは緻密に描かれる京都の街の描写…。
タヌキ家族が暮らす下鴨神社、次男矢二郎が隠れ住む六道珍皇寺の井戸(小野篁が地獄と往き来するため利用した井戸)、京極通りや寺町通り、四条河原町や三条京阪など写真を見てるような忠実描写がなされています。

たいへん面白いアニメで見て損なことはありません。

またしても出たな『偽電気ブラン』…。
淀川教授は絶対京大詭弁論部出身だと思う(笑)。
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