夕方5時のチャイム

輪るピングドラムの夕方5時のチャイムのネタバレレビュー・内容・結末

輪るピングドラム(2011年製作のアニメ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

私には合わなかった
もし作者と同じような思想、考え方の持ち主なら、その考えに共感し、感動し、とても好きな作品のひとつになるだろう。


展開は割とわかりやすい
絵柄はプリキュアっぽい、かわいい
序盤のひまり大好きがんば君には結構引いた、鳥肌立った
しょうまがうざい、後半割と空気だったのでうざさ半減
ひまりとひまり変身後のデザインはすごく可愛い
話しながらキャストオフするシーンはくどすぎて逆に笑った
高岡夫妻の組織がただの激ヤバカルト
ももかとさねとしは、たまたま特別な能力を手に入れたのでしょう。そこは重要な点ではないと思うので、追加の説明する必要もないと思う
作った人の思想(主に死生観)MAXなので、合わない人にはとことん合わないと思う
長い
結末も好みではない


 シスコンがんば君にはさすがにドン引き。義理と言うか偽の妹(序盤はこのことも知らなかったし)でもかなりきつい。

 「生きることは、罰なんだ」やはりこの言葉ですね。私はこういう言葉や考え方がけっこう嫌いです。なので、度々この言葉を発せられたり、世界観構築にこの言葉の要素がある時点でちょっと無理でしたね。

 高岡夫妻の組織がやばすぎ。多分カリスマ性溢れるさねとしの激ヤバ思想によって編成された組織なのかな?そしてその考えに高岡夫妻も感銘を受けてって感じ?
 そんでその組織が事あるごとに「子供ブロイラー」ってものが存在するって言うんです。ただ、周りの世界を見た時にそんな物騒な世界に見えないんですよね。子供たちの回想にも子供ブロイラ―は場所として出てきますが、たぶんそんな場所は無かったんじゃないかなと思いました。「孤児がこの世にはたくさんいる」ということを、極限まで曲解し、それを元にした妄想や行き過ぎた思想の末路なのだと思いました。そうだよね?
 こういった隠喩がかなり多用される所も、この作品の好き嫌いが分かれる要因だと思う(これに関しては、私は特に気にしてない)。

 結末も好みではないですね。路線を変え、事件のなかった世界へ。実にナンセンス。やはり、人間は痛みや悲しみを感じ、そこから学び成長していく生き物。その痛みを忘れ去り別の世界を生きるというのは、とてももったいないことだと思う。少なくとも、”鮮明に”前の記憶を持った者が一人いる方が好き。