キラリ

宇宙よりも遠い場所のキラリのレビュー・感想・評価

宇宙よりも遠い場所(2018年製作のアニメ)
5.0
“赤道を抜け、嵐を抜け、氷を割り、日本から1万4000キロ。宇宙よりもはるかに遠い、誰も寄せ付けない、その場所へ!”

涙腺破壊力の高いアニメ。

南極に行く女子高生4人の話なのだが、こんなに号泣するアニメだとは思わなかった。そこまで涙もろい方ではないと思うのだけど、2周観て2周とも泣いた。また、3周目も観たい。ここまで全話見どころがあるアニメも珍しいんじゃないかな。

まず、「女子高生×南極」の設定が面白い。南極という非日常的空間が、シンプルにワクワクするし、だけど描かれている内容は限りなくリアルに近い。南極に行くまで、その道中、そして南極に行ってからのプロセスが厳しい現実とともに非常に丁寧かつダイナミックに描かれている。4人それぞれの感情がものすごくきめ細やかに描かれているので、臨場感あふれる綺麗な作画も相まって感情移入しやすく、アニメの世界観にどっぷり浸かれる仕上がりになっている。

「一歩踏み出す勇気」や「チャレンジすることの大切さ」や「目標に向かって頑張る」とか言葉だけだと単なる綺麗事にしか聞こえないことが、このアニメを観るとストレートに心に刺さるというか、響くというか、多くのことをこのアニメやメインキャラの4人から教わった気がする。その辺の自己啓発書よりも、私にとっては学ぶことが多い作品だった。

結論がわかっているのに何度も観返したいアニメはそうそうないのだけれど、この作品は何度でも観たくなるようなアニメになっていて、出会えたことに感謝したい。
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