Devilman Crybabyのハレンチ学園在学生のネタバレレビュー・内容・結末

時間にして4時間10分程度、一気に見た。永井豪の原作の骨格は維持しながら、大胆に現代風なアレンジを施し、ところどころ重要な設定も変更している。明、美樹、ミーコまでもが同じ陸上部にいる。美樹が陸上界のスーパーヒロインである。明の両親が存在しジンメンにやられている。美樹の弟が悪魔に憑依されてしまい美樹の母は弟に食われ父はその光景を見て気が触れ悪魔と間違われ射殺されるなどなど。そこらへんの変更はあまり気にならなかったが、これはどうかと思ったのが、美樹の死の場面。デビルマン化したミーコと牧村家を脱出するも途中で逃げきれず暴漢に刺殺されるのだが、ミーコが弁慶のように美樹を守ることで観客の悲嘆な想いは分裂してしまう。もう一つはラスト。悪魔とデビルマンの決戦後、明が死ぬところでサタンの了が明の泣き虫が伝染し泣き明かしてしまうのはクライマックスとしては盛り上がるが、ここはやはり「眠ったんだね」と静かに哀悼してほしかった、と思うのは原作史上主義者と言われてしまってもやむを得まい。しかし見事な現代版「デビルマン」で傑作と感じたことも事実。