みあね

ぼくらののみあねのレビュー・感想・評価

ぼくらの(2007年製作のアニメ)
4.2
鬼頭莫宏の漫画が原作。少年少女の命をかけた地球防衛戦。

夏休み中、自然学校が御友島で開催される。中学生14人と小学生1人が参加した。彼等は自然観察の為、海岸へと向い各々が自由に過ごす。そうこうしていると、皆でしようと思っていた花火が水没していた。まだ遊び足りない彼等は、近くの洞窟を探検する事にする。
洞窟奥には何故かパソコン等を設置したキャンプがあった。その持ち主は“ココペリ”と名乗る。彼は「ゲームをやらないか?」と誘う。「この地球を15体の敵が襲う。迎え撃つのは巨大なロボット。それを操るのは君達…」その言葉に乗り気になった彼等は“選ばれし勇者の契約”と証し次々と名前を名乗っていく。ただ小学生のカナだけは兄のウシロが反対した為、不参加となり14人の中学1年生が参加する事となった。「最初の1体目は僕が倒す。そこから先は君達の番だ。では、また…」
気がつくと全員浜辺で眠り込んでいた。夢うつつのまま宿舎に帰る最中、巨大なロボットが姿を現す。ソレの前には別のロボットが徐々に姿を現し始めていた…
また意識が飛ぶ。目を開けるとロボットの内部に移動しており、ココペリが操縦席に座っていた。「今の内に戦い方をよく見ておけ。次の戦闘からは僕は参加出来ないから…」言われるがまま、彼等はその戦いを最前線で見守った。
無事に勝利したココペリは「後は君達がこの地球を守るんだ。君達、すま…」と言い残す。
元の場所に戻された彼等はコレがゲームではなく、現実だと思い知らされる…

人間の、まだ幼い少年少女の感情を見事に描いた作品。「大切なモノを守る為に、貴方は自分を犠牲に出来ますか?」というトロッコ問題の様な形式。ドラマ性を出す為に15人と関係者達にマイノリティーである事や、闇を持たせている。
原作から多少変更点はあるが、許容範囲内かと。

観出すと「おぉえぇあぁ…」がずっと耳に残る。笑

※作中で蟹さんが焼かれたり、猫が的にされて逃げるシーンがあります。苦手な方はご注意ください。
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