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未来少年コナンの青のレビュー・感想・評価

未来少年コナン(1978年製作のアニメ)
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鑑賞中。観たことなくて。今更。
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【1話】アニメ、背景、画面の構図、台詞、どれをとっても完成度が高い。近年の宮崎駿は子どもを神格化していると言われがちだ(と思われる)が、今作のコナン君は純な子どもとしてそのまま描かれており、私は目の前に本物の子どもがいるかのように錯覚した。スタタタターっと駆けていくコナンの様子は、郊外の広めの公園によくいる子どもの様子そのままだった。宮崎駿は、作家として「そのまま」を醸し出す技を失ってしまったのかもしれない。見知らぬ人間を心配する台詞として「生きてる?」というストレートな表現を繰り返すのも、弱った人間を見たことがなく、また今まで他者を心配したことがないコナンの心理の表れとなっている。猫が道端に倒れていたら、それを見た子どもは「生きてる?」と言うことだろう。背景画が凄まじかった!明け方の空気感を、シリーズ物のアニメ絵で表現出来るなんて。
【2話】足の指、強すぎ。コナンが抱いた、死別を経験した後のどうしようもない憤りや困惑を、巨石を持ち上げまくるという発散を繰り返す行為によって表現している。感服です。
【3話】アニメ、めっちゃ動くじゃん。ところどころ後の名作の原点と思われる表現があり(例えば、廃墟と化した街(ラピュタ)とか、二人が並列して駆け抜ける(ルパン)とか、底の抜けたバケツ(めいちゃん)とか、)、感慨深かった。もしかして、漫画『ゴールデンカムイ』はこの回をオマージュしている?
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