男性向けソシャゲのアニメ化作品ということで、本音をいえば「推しキャラ、萌え～～～～ｯｯｯ！！！！」と脂ぎった笑顔を浮かべることさえ出来れば十分満足なのだけれど、意外や意外、物語の本筋もしっかり楽しめた。原作内のキャラクターをファンサービス的に大量登場させつつ、バトルアニメとして大団円までもっていってしまう、監督＆脚本：金崎貴臣の才能に慄く。
ソシャゲアニメに限らず、格闘ゲームのストーリーモードや映像作品などは、往々にしてキャラの関係性を愛でてみせることに終始する「お祭りコンテンツ」にしかならないものと思っていたが、現代では単体の作品としても鑑賞に耐え得るクオリティを有している時代なんだなぁ。素晴らしい事だ、と感心すると同時に、後続の二次元オタクも酷いアニメ作品をもっともっと山ほど観る羽目になってほしいという邪念も胸に渦巻く。（中高生時代の僕のようにな！）
