メモ魔

魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~のメモ魔のレビュー・感想・評価

3.5
さて、良いところ、悪いところ共に各話の感想に載せているのでここでは総評だけ
いや総評に入る前にこれだけ。
まず好きです。
アノスの親バカなシーンは息子への愛情が人一倍現れていて好きだし、アノスが新しい仲間を増やす度に母親が恋バナにこじつけるシーンも何か自分の母親を見ているようでたまらなく好き。
サーシャがミーシャを思う故に棘の道を歩んでいたことが明かされたシーンも涙を持ってかれた。
アノスの母親が剣技大会で息子の誇りを叫んだシーンからは、悪い意味で使われがちな血の繋がりってのを良い意味で捉えられた。
かつてライバルだった勇者を語る人間に裁きを与える魔王の姿も、互いを認め合う志が魅せる真の友情だと感動した。

ただし他に気になる点が多すぎた点も事実だ。

[総評]
所々ついていけない部分があった。
矛盾も多い。
挿入歌のタイミングと入れ方、戦闘シーンのカクカク感。
以上の点から如何にストーリーが良くても酷評をせざるを得ない。
一つ一つ解剖していくと。

・例えば最終回のレイのセリフ
[今苦しんでいる人を1人でも、、、]
誰のことだろうか。戦争に発展するまでの展開が早すぎて苦しんでいる人のシーンも無かったのでピンとこなかった。
・加えて同じタイミングのこのシーン。
[目の前に救うべき人がいる]
このシーンの背景に出てくるひとつがいの貝殻。ミサの事を視聴者に思い出して欲しい演出だと考えるが、救うべきと本気で思ったのであれば戦争に参加させないのではないか。
なぜ帰りを約束した人を戦争に参加させているのか。
・ファンユニオンの使い方
これがかなり難しかった。戦闘中の応援がそのまま力になるって設定は好き。敵陣営が同じ魔法を使ってるのに、人数不利のアノス側に軍配が上がると言うのも、応援は数ではなく質って部分が推されているのは好き。好きなんだけど、なんでファンユニオンなの、、、
一人一人の応援の力が、これ以上ない力を生むのなら、ミーシャやサーシャに歌ってもらった方が感情移入しやすい。ファンユニオンの過去や個人個人の素性は今後明かされていくのかも知れないが、それが無い現状で各個人のカットを見せられても感情が追いついていかない。ファンユニオンってこの作品に必要あったんだろうか、、、
それとも声優を多く起用するための経営戦略だろうか。そこまで考えてしまうほどにこのファンユニオンという設定。理解できなかった。
・サーシャがミーシャを救うために魔法陣を描くシーン。
これもかなり矛盾、、というかこじつけな設定だなって思ってしまった。なぜ魔法陣の完成の条件が[サーシャがミーシャを拒絶すること]なのか。考えれば色々答えは出るけども。例えば魔法陣の展開には触媒に使われてる人間の同意が条件とか。そもそも魔法は本人の承諾が無いと機能しないとか。裏にそういった設定があるとかなら分かるのだけど。
急に、今までツンツンしてたのは、あなたを救うためだったの!
って言われても納得いかぬ。
というか救いたい妹の胸を槍で貫く姉がどこにいるのでしょうか。アノスがいなければ致命傷のような勢い、、、
ここら辺の設定やストーリー展開にイマイチな点を見てしまった。
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