次郎

プリンセス・プリンシパルの次郎のレビュー・感想・評価

プリンセス・プリンシパル(2017年製作のアニメ)
4.0
スチームパンクな世界観でルパン3世的チームを組んだ美少女がスパイ活動を行うという、設定からしてぶっ飛んでる感じだけど思った以上に面白かった。王女まで巻き込んだ活動やケイバーライトとかいう超技術の無理だろそれ感はあったものの、それを補って余りあるセンスの良さ。第1話からcase.13という時系列の組み替えで見せていく構成然り、アニメと各エピソード全てで韻を踏むタイトル然り。ジャジーなOP曲の良さもかなりのもの。
また1話1話の脚本クオリティも高く、先に挙げた時系列の組み替えもあってどのエピソードも新鮮な感じで観れてしまった。実際、本作をの核を成すチェンジリング作戦やベアトの設定はアニメにしかできないものであり、それが作品の良さに繋がっている見事な仕掛け。特に良かったのが6話、8話、10話。作品の見方を一変させる8話の内容もさることながら、6話ラストのほろ苦さが頭ひとつ抜けて素晴らしい。逆にラスト2話は明らかに劇場版への橋渡し的で消化不良か。
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