犬のかたち

呪術廻戦 第1期の犬のかたちのレビュー・感想・評価

呪術廻戦 第1期(2020年製作のアニメ)
5.0
こんな面白くてたまるかよと流行りに乗り遅れて見てしまったので悔しくなった。
面白すぎる。

暗くて強い感情に振り回されながら善悪の在り方、生き方や人を助ける意味を見ているこちら側も問われているようで少し苦しくなった。
キャラクターもストーリーもギャグとシリアスの塩梅も絵も音楽も全部が良くてずっと飽きずに楽しく見たദ്ദിᐢ- ̫-ᐢ₎

憎悪や嫉妬といった感情はもちろんだけど野薔薇の沙織ちゃんへの憧れや伏黒の姉への愛情といった一見綺麗に見える感情も一歩間違ったら執着とか重い感情になり得るのかと思ったらゾッとした。
ここからそれらの感情が嫌な方向にひっくり返りませんようにと願うばかり。

虎杖が主人公らしい明るさや運動神経といったいわゆる陽キャのステータスを持ち合わせてるのに映画好きだったりオカルト研究会に所属していたりと誰に対しても分け隔てなく接する柔軟性のある性格が良かった。
一旦宿儺とか忘れて虎杖と友達になりたい。
自分だけじゃなくて他人の過去にまで真っ直ぐ立ち向かうことも、目前の未来ではなく正しい死という終わり方にこだわって戦うことも本当に苦しいことだと思う。
(そもそも正しい死ってなんだ?っていう答えの無い問に対するジレンマ、!)
虎杖の精神力はほんとにバケモノ。

東堂の見かけに反して頭の回転が速いところも強火ヲタなところも良かった。
高田ちゃーん😻✨ってなった、なぜかこっちも。
いくらなんでも良いギャップを持っているキャラクターが多すぎる。

野薔薇の勝ち気で気が強い芯のある人間性に見え隠れする買い物が好きだったり田舎が嫌だと単純に言い切るところに少女としての健全さや脆さを感じてすごい好きになったしすこし切なくなった。
自分が自分であるためならば茨の道を進むことさえ辞さない野薔薇の生き方、かっこよすぎ、だーいすき。
伏黒もめっちゃ良いキャラ、好きに決まってる。
先輩や京都校のキャラも全員良かった。
全員の過去や戦う理由を詳しく知りたい。

過去に縛られて戦いを強いられる彼らを見て辛い気持ちになったけど過去が無ければ現在も、そして未来で訪れる幸せも無いのだと思うとまた辛くなった。

なんとなく知ってはいたけど当たり前に五条先生がイケメンすぎて笑っちゃったな。