なかずかい

呪術廻戦 第2期 懐玉・玉折/渋谷事変のなかずかいのレビュー・感想・評価

4.7
呪術廻戦は専門用語多いしバトルルールがイマイチ理解しきれていないしでぶっ続けで見ないと分からなくなりそうと思って録画溜めてから視聴。原作は未読。だったがアニメ見終わってからイッキ読みしてきた。

懐玉・玉折編☆3.7
どうでもいい過去編かと思って見ていたら夏油の苦悩が結構しっかり描かれていたり伏黒父のよく分からん理屈の強さがちゃんと画としての説得力良く描かれていたりで良かった。

渋谷事変編☆4.8
いやこれは凄いよ、まあ見とくかみたいな軽いノリで見始めたのに手に持ってたスマホどっかに置きっぱでCMスキップボタン押す時以外は文字通り手に汗握ってた。死者の葬列のような不穏な雰囲気の漂うOPは本作が『呪術廻戦』の転機となるシリーズであることの暗示か。
前期までは京都との交流戦だとかなんというか飽くまで遊びとか学園生活のの延長という雰囲気があったのに、一夜の間に見知った街で本物の呪い合いもとい殺し合いという名の幾つもの尊厳の凌辱と解放とに一喜一憂。数多く居るキャラクター全員を絡めた壮大な一夜劇にして、前期と劇場版『呪術廻戦0』と『懐玉・玉折編』とこれまでの全てが絡んだ大戦争になっている。で、それを圧倒的な作画でアニメ化しており。虎杖悠仁一人の殴る蹴る避けるの繰り返しだけってのもあって戦闘シーンがあんまり面白くないんだけど、東堂登場後の戦闘シーンのアングル変更の巧みさったらもう。
これまでのストーリーがどこかセカイ系的だったというのに社会的な話が加わってきて、最後に九十九由貴がこちらに向かってお前達の話なんだが?と語りかけてくる圧倒感。手に汗握るので精一杯だったけれど、どう俺達の話になっているのか、流石にギミックがあるだろうしちょっと考えてみようかね。
俺の推し釘崎野薔薇も大活躍。
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