Joey

呪術廻戦 第2期 懐玉・玉折/渋谷事変のJoeyのレビュー・感想・評価

5.0
沢山の命が失われ、悲しみが身体中を走り回る。

夏油が目指した世界は呪いの無い世界。究極の世界ではあるが、もし神が存在しているのであれば、神が望む世界なのかもしれない。人類は悪でしかなく、地球や宇宙を蝕む存在である。いつか、そんな人類は淘汰される運命にある。そうなのであれば、呪霊のオモチャにされるのではなく、同じ人類である呪術師の手で葬り去って欲しいと思う。

メカ丸が欲しかったのは肉体であり、その存在によって人との結び付きが生まれる。この世に存在したかったということであろう。最後はなんだかエヴァンゲリオン的な感じになっちゃったけど、カッコ良かったではないか。確かに存在したという記憶は三輪に刻まれている。

七海は誰よりも呪術師としての虚しさを理解していたハードボイルドな人であった。レイモンド・チャンドラーの作品であれば七海が主人公であったに違いない。こんな人が世の中を救う。人類史上最強の五条悟は、ウルトラマンよりも、スーパーマンよりも、どのアベンジャーズよりも強いけれど、本当の意味で虎杖を救えたのは七海だし、もっと夏油とも近い位置に居れば異なった展開になったのかもしれない。来期は楽しみだけれど、七海の居ない呪術廻戦は寂しい。
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