秀ポン

呪術廻戦 第2期 懐玉・玉折/渋谷事変の秀ポンのレビュー・感想・評価

4.0
原作は最新話まで追ってる。アニメは、1期は見てないけど映画は見た。

前半のOP『青のすみか』がめっちゃ良かった。最初聴いた時は1期のOPに比べてサビの盛り上がりに欠けるなとか思ってたけどスルメ曲だった。

君を呪う言葉が ずっと喉の奥につかえている 「また会えるよね」って

ここ良すぎる。
人に何かを託すという行為は全て呪いであるっていう、呪術廻戦のぐちゃぐちゃした部分を爽やかに歌ってる。

(例えば2期の中で何かを託すことはすなわち呪いである、ということが1番はっきり描かれていたのは七海の死に際)

五条達の過去編が面白かった。
夏油が追い詰められていく過程と、そして自分の行く道を決めてからの吹っ切れたような態度が超良い。
悲しいけど、同時に「いいぞ、お前はそのまま行け」って思える。

面白い過去編を見ているうちに、頭の中になんとなく本作のメタ的な構図が浮かんできた。
少年漫画の主役として巨悪と闘わなければならない虎杖達主人公世代と、彼らに少年漫画の責務を託すことで好き放題エモく悲しい青春ものをやれる五条達教師世代という構図だ。
そしてその構図は何かを託すことを呪いとして描くという本作の姿勢をそのまま映し出している。

渋谷事変編は、戦闘がカッコよかった。
漫画と比べて戦闘描写がかなり補強されていた。

渋谷事変で1番好きなのは地下鉄での真人vs虎杖の戦闘。身を縮こませないといけないほどの閉所での格闘っていう演出が面白かった。
場所の特性を利用した戦闘は見てて楽しい。
登場人物の中で真人が1番好きなので、彼が楽しそうにしているのも良かった。

──その他、関係ない感想。

・ほぼ間違いなく五条と夏油のことを歌ったのであろう日食なつこの『√-1』。すごい良い曲。

『√-1』のサビの
「いくら限りなく強くなったって なんか駄目らしいよ」
ってフレーズがやけに頭に残って、その理由をずっと考えていたんだけど、理由が分かった。

大好きな曲『冒険彗星』のサビの
「ひとりにひとつ与えられてしまった 世界の真ん中」
ってフレーズのメロディに似てたからだ。
自分はこのメロディを聴くと自動的に感動するようになっているっぽい。
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